あまりに強度が高すぎる…!中華製PEライン「BULL MAX」を徹底インプレ

アイテム紹介

中国製の釣具というと激安中華リールが一般的かと思いますが、実は話題にならないものの驚くほどの進化を遂げているのがPEライン

僕も最近、中国製のPEラインを試してみたところ、国産では見たことのないとんでもない強度のPEラインを見つけたので紹介します。

あまりに強度が高すぎる…!中華製PEライン「BULL MAX」を徹底インプレ

SEASiR BULL MAXの概要

SEASiR BULL MAXのパッケージ画像
SEASiR BULL MAX0.8号の概要

値段:2,200円前後(Aliexpressでの価格)
長さ:300m
糸の直径:0.14mm(実際は0.15mm前後?)
強度:6.8kg(実際は11kg程度)
備考:日本製の原糸を使用

今回紹介するのはSEASiR(シーサー)のBULL MAXです。

シーサーといえばAliexpressの釣具界隈で有名な激安釣具ブランドで、特にベイトフィネス系のリールでは安価なのに質が良いと一部の釣り人の間で話題になっています。

シーサーはPEラインを複数取り扱っているのですが、今回紹介するBULL MAXはその中でもハイエンドモデルで値段は300mで2,200円程度。

300mということを加味すると国産有名メーカーのラインより少し安い感じがしますが、実はセールのタイミングなどで値段が下がることがあり

初回割引が適応されると、1,000円を切る価格まで下がることがあるんです!

ちなみにスペック的にはPEラインの0.8号で強度が6.8kgとPE国産ラインと比べても一般的な強度で特に注目すべきところはないのですが、実際に強度を測定してみるといい意味で期待を裏切られるトンデモ商品でした。

それでは詳細について紹介していきます。

外観をチェック

まずは外観をチェックしていきます。

取り出してみるとこんな感じで、何の変哲もないPEラインといった感じ。

一度巻き替えてしまったので雑な巻かれ方になっていますが、当然到着時にはきれいに巻かれた状態で到着します。

ラインは10mごとにカラーが変わるようになっています。

触った感じはコシがあまりなく、少し柔らかめな印象。

ただ表面はツルツルとした感じがして、しっかりとコーティングがされているのが分かります。

長さは300mとのことですが、海外製ということで300mもない場合があるのではと思い、カウンターで糸を巻き取って確認してみました。

すると

結果は306m!

多少の誤差はあるかもしれませんが、300mよりは多く表示されているということで、300mw下回っている可能性は低そうに感じます。

海外製ということで品質面に不安を感じる方もいるかもしれませんが、さすがはハイエンドモデルということで信頼できそうです。

ちなみに海外製ラインによくありがちなのが、ラインの太さが表記以上に太いということ。

PEラインはナイロンやフロロと違って太さではなく重さで規格が決まっているため、厳密な太さの基準はないものの、やはり糸の太さ強度と飛距離に直結する重要な要素

なるべく細くて強いラインが良いとされていますが、この表記が嘘となると話が変わりますよね。

という訳で、比較用にシーガーのエックスエイトを用意してみました。

エックスエイトは品質の良さから愛用者の多いラインですが、こちらの0.8号が直径0.148mmということで、ブルマックスの0.14mmと近いため拡大してみました。

すると

正確な太さまではわからないのですが、ブルマックス(上)とエックスエイト(下)を比べてみても同じ太さのように見えます。

ブルマックスは0.14mmとのことですが、エックスエイトと同じ太さに見えるということで、実際は0.148mm程度と考えて良さそうですね。

強度を測定してみると…驚きの結果に!

続いて強度を測定していきます。

ブルマックスのパッケージ表記によると強度は6.8kg程度。

対してシーガーのエックスエイトが平均7.3kgということで、パッケージだけで判断するとわざわざ素直にエックスエイトを使えばよい話。

僕の経験でもパッケージ表記以上の数値が出たことはないので、あまり期待せずに測定することに。

先日購入した引張試験機にセットして、強度を測定してみると

まさかの12.19kg!?

いくら何でもこれは高すぎる、他メーカーのPE1.2号程度の強度はありそうな数値なんてありえるはずがない…

そう思い、同様に試してみると

11.97kg

11.01kgと、結果は全て11kg超え。

3回の平均をとって計算してみると、平均値は驚異の11.7kg

日本は強度が最大張力で表示されることが多く、海外では最小張力で表示されることが多いという違いはあるものの、6.8kgというのはあまりに実態とは異なる数値です。

目視確認でエックスエイトと同じ太さだったので、もしキャストした時の飛距離が同じくらいなら、とんでもないことになりそうです…

飛距離を測定してみた

それでは実際にブルマックスの飛距離を測定してみることに。

今回は比較用にシーガーR18完全シーバスを用意してみました。(エックスエイトと同じ太さ)

こちらは僕が使ったラインの中で本当によくルアーがよく飛ぶなと思っているのですが、このラインと同じくらい飛べば間違いなく文句なしと言えるでしょう。

その場で糸を巻き替えることが困難なので、替えのスプールも用意して準備はバッチリです。

まずは比較用に完全シーバスからキャストしてみました。

9ftのシーバスロッドでメタルジグ28gをキャストしてみると

結果は53m

その後、4回キャストして平均を取ると、結果は51.6mでした。

続いて本命のブルマックス。

同じセッティングでキャストしてみると

飛距離は50m

続いて4回キャストして、平均値を出してみると50.6kg

それぞれの結果を表にまとめたものがこちらです。

結果だけ見ると完全シーバスの方が1mほど飛んでいるように見えるのですが、風の影響といえる差ではありますし、最大値はブルマックスの方が大きいため、ほぼ同じくらい飛んでいると考えて良さそうな結果に。

先ほどより細くて強い糸の方がよいとされていると書きましたが、国産メーカー品と同程度の太さで

  • 国産メーカー品の1-2ランク強い強度
  • 国産メーカー品と同程度の飛距離

ということで、品質面では相当高いと言えそうです…!

気になるところは?

強度と飛距離を測定した結果、恐ろしい結果となったシーサーのブルマックス。

ここからはブルマックスの気になるところについて紹介します。

やはり気になるところといえば、アリエクスプレスでしか買えないところ

現状、Amazonや釣具屋などのメジャーなところで買えないため、アカウントのない方はわざわざアカウント登録から始める必要があり手間がかかるんですよね。

品質面については本当に良いのでオススメしたいのですが、値段が国産メーカー品とそれほど変わらない上にアリエクスプレスでしか買えないため、購入のハードルは若干高めかなと思います。

ただ品質面の不満はなく、この細さでこれほど強いラインを見たことがないので、細くて強いラインを探している方には本当にオススメです!

一応、アリエクスプレスの商品ページを貼り付けておきます。

今回は圧倒的な強度を誇るシーサーのブルマックスについて紹介しました!

普段は2,200円程度なのですが、タイミングによっては初回割引と合わせて1,000以下で買えるので、気になる方はチェックしてみてください。

この記事を書いた人

SNS総フォロワー数4万人の釣り情報メディア「釣りの知恵袋」なるフィッシュの管理人で、Yahoo!ニュースエキスパートとしてYahoo!ニュース等で釣りに関する情報を発信するWEBライター。
2020年から釣りに関するアイテムや情報の情報を発信し、今までに得た釣りのノウハウや、1,000種類以上の釣具を試してきた経験から釣りに役立つ情報を皆様にお届けします。

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