2026年2月に発売された26ナスキーは、価格帯を考えれば非常に完成度の高いスピニングリールですが、使用されているベアリング数も標準で5+1と少なく「もう少しドラグの滑りを良くしたい」「巻き心地を軽くしたい」と思っている人も多いはず。
そこでこの記事では、
- 26ナスキーのベアリング追加方法
- ラインローラー・ハンドルノブ改造の効果
- フルベアリング化の可否
- 改造は本当に必要か?
といった点について、リールの構造的な視点も踏まえて解説します。
26ナスキーの改造で最も効果があるのはベアリング追加
26ナスキーの改造を考えたとき
- フルベアリング化
- ギアグリス変更
- ラインローラー改造
- ハンドルノブ改造
などの選択肢が考えられますが、結論から言うと個人的には
①ラインローラーへのベアリング追加
②オイル・グリスチューン
だけで十分だと思っています。
理由は記事の後半で詳しく説明しますが、大掛かりな改造が必要ないことや、改造によって得られる実用的なメリットが大きいからです。
なので個人的にはフルベアリング化したとしてもラインローラーのみを改造した場合とそれほど使用感が変わらず、ラインローラー部分の改造だけでも十分だと考えています。
改造前の注意点!
26ナスキーを改造するにあたり、知っておいて欲しい注意点があります。
それはリールを改造した場合、メーカー保証や修理のサービスを受けられなくなってしまうこと。
僕は本改造において故障はなく快適に使用できていますが、改造は自己責任でお願いします。
26ナスキーのラインローラーにベアリングを追加する方法

ではまずはラインローラーの改造から紹介していきます!
恐らくこのページにたどり着いた方も「26ナスキー ラインローラー ベアリング」あたりで検索している方が多いのではないでしょうか?
純正状態では、分解してみると

ラインローラー内部はコストを抑えるためか、ベアリングではなくプラスチックのパーツが使用されています。

ここをベアリング化することで回転性能を向上させることができます。
ラインローラーベアリング追加のやり方
まず使用する改造パーツですが、実は既にAmazonで26ナスキー専用の改造パーツが販売されているので、今回はこちらを使用しました。
手順についてはAmazonの商品ページに図解してあるので、こちらの流れに沿って交換していきます。
開封するとこんな感じで

・NMB製ベアリング(DDL740ZZ)×2
・ステンシム:4-6-0.1 ×3
・ステンシム:4-6-0.5 ×3
・ステンシム:4-4.6-1.1×1
・ラインローラーブッシュ ×2
が同梱されています。
こちらを26ナスキーのラインローラー内のパーツと交換していきます。
まずはラインローラー部分のネジを外して

ラインローラー内のパーツを全て取り外します。

続いてAmazon商品ページの図をもとに、使用するパーツを写真のように並べていきます。

この時、赤まるで印をつけたラインローラーのパーツだけは純正品を流用します。
新品のベアリングは注油されていないので、好みのメンテナンスオイルを注油しておきましょう。
僕はこちらのグリッチオイルを長年愛用しています。
ベアリングに注油する際は、ベアリングチェックツールがあると便利です。
僕はゴメクサスのものが安くて便利なので使っています。
あとは手順の図に従って、左から順にベール側(銀色)の部分にセットしていきます。

セットが終わったら、ネジを締めていきます。

ここで注意点があって、ネジを締めすぎるとラインローラーが回らなくなってしまいます。

ネジの締め具合は、ベールの角度が受け手側のパーツと垂直になるまで締めればOKです。
あとはラインローラーの回転具合を確認するのですが、実際にドラグを出してみて

全く回転しないようであれば、内部のワッシャーの枚数を調整します。
僕の場合、少しネジを緩めても全くベアリングが回らなかったので、0.5のワッシャーを1枚外してセットしたらスルスルと回るようになりました。
これで改造は完成です。
ラインローラー改造の効果
ラインローラーを改造して得られるメリットですが、大きく次の2点です。
- ドラグ放出がスムーズになる
- ラインの巻取りにおけるヨレの軽減
記事ではわかりにくいですが、26ナスキーの標準状態だとナイロンやフロロではドラグの放出時にラインローラーがしっかり回っていたものの、PEラインだとラインローラーが殆ど回転していませんでした。

改造によってPEラインでもかなりスムーズに回るようになったので、魚を掛けた後のやり取りがより安心してできるようになると思います。
26ナスキーのハンドルノブにベアリングを追加する方法
次に多い検索が「26ナスキー ハンドルノブ ベアリング」。

ハンドルノブ内部もカラーを使用しているため、ベアリング追加でノブの回転が滑らかになります。
26ナスキーハンドルノブ追加のやり方
こちらはラインローラーに比べて非常にシンプルです。
僕が使用したはスチール製のDR740ZZのベアリング。
海で使用するのであれば防錆性の高いステンレス製のDDL740ZZを使用しても良いのですが、以前の21ナスキーで特に不具合がなかったので今回もこちらをチョイスしました。
まずはハンドルノブのキャップをマイナスドライバーで外し

ネジをドライバーで外します。

そしてハンドルノブを取り出すと、ハンドルの根元側の部分にカラーが使用されているので

こちらを注油したベアリングと取り替えます。

ちなみにハンドルノブのベアリングにはネジの真下の部分にも同様のパーツが使用されているのですが、こちらは確認してみると

初めからベアリングが使用されているので、交換は不要です。
必要であればホームセンターなどで売っているパーツクリーナーなどでグリスを洗い流し、お好みのオイルでチューニングするのもアリだと思います。
ハンドルノブ改造のメリット
ハンドルノブをベアリング化するメリットですが、ここは正直なところ全体の巻き心地向上に直結しないのが悲しいところ…
下で詳しく解説しますが、26ナスキーの巻き心地の重さはハンドルノブが原因なのではなく、もっとギアに近いところにあるため、ハンドルノブを変えただけでは恐らく使用感に変化を感じるレベルの差は出ないかと思います。
26ナスキーのベアリング追加による効果と巻き心地の変化

よくある疑問が、
ベアリング追加で巻き重りは改善するのか?
結論としては、劇的な改善はしません。
26ナスキーは価格帯相応の内部構造であり、上位機種のようなマイクロモジュールギア構造ではありません。
巻き重りの主因は恐らくギアやS字カム方式にあり、ベアリング追加で変わるのは主に
- スムーズなラインの巻取り
- ドラグの滑らかな放出
- ハンドルノブの回転性能の向上
です。
なので残念ながら26ナスキーの課題である巻き重りは改善しないのですが、スムーズなドラグ放出はファイト中の安定感をもたらしてくれるので、改造のメリットはあると思います。
26ナスキーはフルベアリング化できる?構造的な限界について
「26ナスキー フルベアリング」で検索する方も一定数います。
理論上、まだベアリングを追加できる箇所はありますが、
- シャフト支持構造
- S字カム方式
- ギア精度
といった根本構造は変わりません。
そのため、フルベアリング化してもステラやツインパワーなどのような上位機種巻き感に近づくわけではありません。
コスパを考えると、ラインローラーの追加、更に巻き感を軽くしたいならオイル・グリスチューンで十分かなと思います。
26ナスキーの改造は必要か?おすすめできる人・できない人
改造をおすすめできる人
- PEラインを多用する人
- ドラグ放出を滑らかにしたい人
改造しなくても良い人
- 分解に不安がある人
26ナスキーは純正でも十分使えるリールですが、パワフルなリールということでシーバスやサワラ、ワラサクラスの魚を相手にするのであればラインローラーを交換するメリットは十分あると思います。
ただしラインローラーの改造にもコストがかかり、それならもう少しお金を出して25アルテグラを購入するのも視野に入るため、既にナスキーを購入した人向けといった感じがします。
まとめ|26ナスキー改造は“ここだけでOK”
26ナスキーの改造で最も効果があるのは、
✔ ラインローラーのベアリング追加
✔グリス・オイルチューン
それ以上はコストに対して効果が薄くなります。
価格帯を考えれば完成度は高く、無理に手を加える必要はありません。
ただ魚がかかった時にドラグ放出が滑らかになると安心感がかなり変わってくるので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。












