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夏の風物詩として知られ、自分の体ほどもある立派な腕が特徴のテナガエビ。
シーズンになると多くの方が釣りたくなる人気ターゲットですが、まだテナガエビを釣ったことがないという方も多いのではないでしょうか?
テナガエビは初心者でもトライしやすい比較的簡単なターゲットではありますが、実は釣るためには場所や仕掛けなどの外してはいけないポイントがいくつかあります。
そこで今回は、そんなテナガエビ釣りのオススメの仕掛けや場所、釣った後の調理法などについて紹介します。
7月の釣りはコレ!テナガエビ釣りの仕掛けから釣り方のコツまで徹底解説!
必要な道具
テナガエビを釣る時に必要な道具は下の通りです。
のべ竿…1,000円程度
仕掛け…300円程度
針…200円程度
スコップ…110円
バッカン…110円
エサ入れ…110円
釣り道具を0から集める人でも、2,000円あれば始められます!
下の3つは百均でも手に入るので、ぜひ足を運んでみて下さい。
道具選びのポイント
テナガエビの道具選びはお金がかからないものの、道具選びのポイントを外すと一気に釣れにくくなるものもあります。
各道具ごとに解説してみたので、参考にしてみて下さい。
のべ竿
竿に関しては正直、あまり差が出ないので安価なもので大丈夫です。
あまり長いと使いにくいので、長さが1-1.5m前後のものを使用します。
仕掛け
仕掛け選びは非常に重要で、値段重視で選ぶとテナガエビのアタリが分からず、反応があるのに見落としてしまうことがあります。
仕掛け選びで重要なのが、ウキが1つしかないタイプではなく必ずシモリが3つくらいついたタイプにしてください。
釣具屋に行けばシモリのついたテナガエビ専用の仕掛けがあると思いますが、どれを買えばいいかわからない方は下の仕掛けを買えば大丈夫です。
針
針も仕掛けと並ぶほど、釣果に差が出るポイントです。
針のサイズを間違えると、せっかくテナガエビのアタリが出ているのにフックにかからないといったことがよくあります。
針についてはテナガエビ用の針も売っているのですが、オススメなのはテナガエビ用よりも一回り小さいタナゴ針の0.8号。
特にシーズン初めのエビは口が小さく、テナガエビ用だと大きすぎることがあるので小さめのものを使うのがポイントです。
また根がかりした際に替えの針が必要になるので、仕掛けと別に針はワンセット持ち歩いていた方がいいです。
エサの確保
エサ選びも間違いなく釣果に差が出るポイント。
テナガエビはホタテやエビなど様々なエサで釣れるとはいえ、やはり一番よく釣れるエサといえばミミズ!
エサは購入しても良いのですが、少ししか必要ないので自分で掘って調達するのがオススメです。
スコップで土や落ち葉を掘り起こし、ミミズを見つけます。
ミミズを見つけるのにも実はテクニックがありまして、何もない土を掘るよりも、コンクリートに面していて、湿り気があり、落ち葉が積もっているところを集中的に探すと簡単に見つけられます。
5cm程度のミミズが1-2匹取れれば1回の釣りに十分なエサが確保できますし、何よりタダなのが嬉しいですね!
捕獲したミミズは下の写真のように湿らせたティッシュをひいたエサ入れにひき、ミミズを米粒大にカットして入れます。
こうすることでエサをつける時に取り出しやすく、また乾燥しないのでオススメです!
テナガエビがいるポイント
当然ながら、釣果に差が出るのがポイント選び。
テナガエビが釣れるのは海とつながった河川です。
5月の連休頃から遡上を始め、河口から10km以上離れたところにも上がってきます。
近所に川がある人は「○○川 テナガエビ」と検索してみると良いでしょう。
ちなみに非常に重要なことなのですが、テナガエビが釣れる河川は潮汐の影響を受けるので、同じポイントでも潮位によって釣りやすさが変わります。
経験的にはあまり水深がない方が釣りやすく、水深が20-50cm程度が一番釣れる気がします。
テナガエビの釣り方
では実際にテナガエビを釣っていきます!
まずは針に一口サイズのミミズをつけます。
こんなに小さいと見つけてくれないんじゃないかと思うかもしれませんが、テナガエビがいればすぐに見つけてくれるので問題ありません。
こちらをテナガエビが隠れていそうな障害物の多い所に落とし込んでいきます。
初めての方にはどんなところにテナガエビが潜んでいるかイメージが付きにくいですよね?
そんな方にお勧めなのが下の写真のようなコンクリートのえぐれ。
川の護岸されたところは写真のように5cm程度の隙間が空いているところがあり、このような隙間にはテナガエビがたくさん潜んでいることが多いです!
上の写真は潮が引きすぎていますが、水深が20-50cm程度あるタイミングでこの隙間の近くを狙えば短時間でたくさんテナガエビを釣ることも可能です!
他にもこのような複雑に障害物が絡んだエリアや
沈んだ自転車の周りは、根がかりは多いですがテナガエビが良く釣れる一級ポイントです。
またテナガエビは潮位に合わせて移動しているので、その時の水深によって釣れる場所が変わります。
釣りに行く予定のポイントを下見して、水深が20cm-50cmになる時間帯をめがけて釣りに行ってみて下さい。
テナガエビのアタリ
テナガエビがエサに食いついたかどうかは、ウキの反応と手の感触で確認します。
魚のウキが下に沈む魚のアタリとは違い、もぞもぞ動いたり横にスーッとスライドしたりします。
このアタリを取る時に先ほどのシモリが大活躍します。
水面に浮いたウキは波の影響を受けやすく、テナガエビのもぞもぞとしたアタリをとるのには不向きなので、矢印の先にある水中のシモリを見ると波の影響を受けにくいのでわかりやすいです。
アタリがあった後はすぐに引き上げたくなりますが、ここはぐっと気持ちをこらえて1分待ちましょう…!
テナガエビは餌を見つけるとすぐには口に入れず、安全なところに持ち運んでから食べる習性があります。
1分もあれば縄張りに避難してエサを口に入れていますので、軽く糸を張ってみて重さを感じたら引き上げます。
遂に釣れた!テナガエビ!
めぼしい穴を探して10分後、待望のテナガエビを釣り上げることができました!
体ほどもある手が特徴的な、大きなエビです!!
テナガエビが釣れたらそっと針を口から外してあげましょう。
ちなみにこちらのハサミに挟まれるとどうなるか気になる方もいますよね?
記念に代表して挟まれてみましたが、ザリガニほどではないものの少し痛いです笑
テナガエビが釣れた穴は他のエビも潜んでいる可能性が高いので、同じ穴でもう一度トライしてみましょう!
すると
オスのテナガエビ
またまたオスのテナガエビ
続いてオスのテナガエビ。
ここでお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、同じ穴で釣れる場合は大きいテナガエビから釣れる傾向にあるため、同じ穴で釣っているとだんだんサイズが下がってきます。
そして
メスが釣れ出すようになれば、その穴からはサイズの良い個体は期待できないので、別の穴に移動します。
テナガエビの持ち帰り方
テナガエビは酸欠に弱いので、1時間以上釣りをする時位はエアレーションを用意します。
エアレーションはどんなものでも良いのですが、何を買えばよいかわからないという方は最近はダイソーからもエアポンプが770円で売っているので、そちらを買えば大丈夫です。
また高水温にも弱いので、長時間釣りをするときは保温性の高いクーラーで保管すると良いです。
また夏場のアスファルトは非常に高温になっているので、地面の上に直にバッカンを置くとすぐに暑くなってしまうので、バッカンは日陰に置くようにしましょう。
調理篇
持ち帰ったテナガエビは、水道水など綺麗な水で2-3時間保管して泥抜きします。
泥抜きが終わったら、お酒につけて10分程度放置します。
お酒に入れたテナガエビは苦しくて暴れるので、水浸しにならないよう蓋を用意すると良いでしょう。
お酒でテナガエビを締めたら、水で表面のヌメリを落として水気をふき取ります。
その後、つまようじなどをエビの口に挿入して、胃袋を取り出しましょう。
こうすることで川エビ特有の泥臭さを取り除くことができます!
後は表面に片栗粉をつけて
油で揚げていきます!
表面の色が鮮やかな色に変わり、パチパチとした音が小さくなってきたら完成です!!
こちらが完成したテナガエビの唐揚げ!
見た目はまんま、居酒屋で見かける川エビの唐揚げです!
こちらにパッと塩を振って口の中に放り込むと…
「美味い!!!」
カリッとした食感にサクサクとした食感、そして噛んだ瞬間に口いっぱいに広がるエビの風味が堪りません!
塩味のついたエビはビールとの相性が抜群で、エビを口に入れた後にグイっとビールを流し込むと最高に旨いです。
一度道具を揃えてしまえば、タダ同然でこんなに美味しい食材が調達できます笑
初心者でも簡単に釣れて、しかも美味しいテナガエビ釣り。
気になる方はぜひ、この夏にトライしてみて下さい!
他にも釣りに役立つ情報を紹介しているので、気になる方はぜひご覧下さい。