【中華釣具】最高品質!SEASiRのMANSORY PROを徹底インプレ!

アイテム紹介

最近、品質が良くなり過ぎていると一部の釣り人の間でじわじわと人気になっている中華リール。

僕も今年はいろんな中華リールを触ってきて驚かされてばかりだったのですが、そんな中華リールの中でもとんでもなくコスパのいいリールを見つけてしまいました…

【中華釣具】最高品質!SEASiRのMansoryProを徹底インプレ!

SEASiR MANSORY PROの概要

SEASiR MANSORY PROの概要

値段:10,000円前後
本体重量:131g
ギア比:ハイギア8.1:1、ローギア7.1:1
スプール重量:5.4g/6g
スプール径:30mm
ベアリング:7+1
巻取り量:ハイギア76cm、ローギア67cm
最大ドラグ力:5kg
ルアーウェイト:3g~15g ※投げ比べた主観です
オススメの用途:バス釣り、チニング
糸巻量:シャロースプール→PE0.8号35m、スタンダードスプール→PE0.8号100m

今回紹介するのはSEASiRMANSORY PROです。

値段は11,342円と記載されていますが、値段の上下の激しいアリエクスプレスなのでタイミングを選べば10,000円程度で購入できます。

今や1万円以下のベイトフィネスリールDCが登場したこともあり、それに比べると地味で注目すべきところもあまりないように見えるのですが、実は使ってみるととんでもない有能アイテムでした…!

外観をチェック!

まずは外観をチェックしていきます。

取り出してみるとこんな感じで、マットブラックの非常に高級感のあるデザイン。

一般的なカラーリングなので、どんなロッドにも合わせやすそうです。

ボディの素材も頑丈でしっかりしてますし、スプールの回転も良好。

ハンドルにはカーボンハンドルが採用されています。

巻き心地については初めは少し重く感じるものの、しばらくハンドルを巻いているとグリスが馴染んできて巻き心地が軽くなるので心配は無用。

国産基準だと、とても1万円とは思えないクオリティです。

というのも、こちらは激安中華リール界隈でお馴染みのSEASiRのリール。

中華釣具といえば本当にピンキリなのでノーブランド品に値段だけで飛びつくと失敗することも多いのですが、SEASiRは本当に失敗がないのです。

たとえばSEASiRにはPEラインもあるのですが、これも国産基準で考えるとあり得ないほどの値段と強度をしています。

話が逸れてしまいましたが、今回のMANSORY PROも非常に高品質で、ベアリングにはNMBベアリングを使用していることもあり、巻き心地やキャスト等の動作が非常にスムーズで使いやすいのです。

他にも

  • ドラグサウンドを標準装備
  • スタードラグのクリック音

と、男心をくすぐるギミックを搭載しています。

他にもベイトフィネス機といえば最大ドラグ力が4kg程度と物足りないものも多い中、こちらは最大ドラグ力が5kgとある程度の大物にも対応。

ベイトフィネス機の中ではパワー系といったポジションで1gのルアーはキャストできないものの、バス釣りやチニング、パワーだけならシーバスにも対応できる一台と、目的に対して必要なスペックをしっかりと兼ね備えています。

ブレーキについては一般的なマグネットブレーキ。

ブレーキは0-5の6段階で調節できます。

ダブルスプールで異次元の汎用性を実現!

MANSORY PROは巻き心地、剛性などあらゆる面で高性能ではあるのですが、もっとすごいことがありまして、それは

ダブルスプールになっているんです!

  • シャロースプール:軽量&糸巻量が少なく、軽量ルアーに特化
  • スタンダードスプール:糸巻量のある深溝スプール。遠投向き

といった具合に、一つのリールで幅広いシチュエーションに対応することができます。

たとえばフィネス用のリールであれば15g程度のルアーもキャストできるのですが、糸巻量が30m程度しかないのでフルキャストすると糸がなくなってしまうところが、スタンダードスプールなら同じリールでも余裕をもってフルキャストできる…といった具合に、汎用性が半端じゃないんです。

シャロースプールなら当然、3g程度のワームでも快適にキャストできるので、これ一台でシーバスからフィネスにまで対応できるということになります。

ではそれぞれのスプールについて実際に計測してみると

スプール径はシャロースプール、スタンダードスプールともにほぼ30mmと表記通り。

重さについてもシャロースプールが

5.42gで

スタンダードスプールは6.1gと表記より0.17gほど重いものの、ほぼ表記通りといってよいでしょう。

ちなみに実際の糸巻量については、アリエクの商品ページには

シャロースプールが1号100m、スタンダードスプールが1.5号150mと記載があるのですが実際はこんなには糸は巻けず、シャロースプールが0.8号35m

スタンダードスプールが0.8号100mとなっています。

表記と差があってがっかりする方もいるかもしれませんが、ベイトフィネス用のリールとしては一般的な糸巻量ですし、糸がたくさん巻くとスプールが重くなり軽量ルアーをキャストしにくくなってしまうので、実用には問題ありません。

ちなみに一般的なベイトフィネス用のスプールといえば軽量化のために28mm径を採用することが多いのですが、MANSORY PROのスプールは30mm

左が一般的なベイトフィネスリールのスプール(28mm)なのですが、見比べてみると少し大きく見えますね。

ちなみに

  • スプール径が大きい:飛距離が伸びやすい分、スプール重量が重くなるため軽量ルアーのキャストに不向き
  • スプール径が小さい:軽量なので軽いルアーがキャストしやすいものの、遠投性が落ちる

という傾向にあるのですが、MANSORY PROは30mm径でありながら重量が5.4gしかないので、まさにいいとこどりのリールという訳です。

実際にキャストしてみた

それでは実際にMANSPRY PROでキャストしてみました。

まずは7gのポッパーからキャストしていきます。

すると…

めちゃくちゃ気持ちよくルアーがスーッと飛んでいきます!

やはりベアリングの性能がいいこと、スプールが30mm径ということもあって、キャストした瞬間に「これは普通のベイトフィネスリールとは違うぞ」という感じがしますね。

飛距離を計測してみると

飛距離は30.1m

数字だけ聞いてもわかりにくいかもしれませんが、これ普通にヤバいです。

一般的な28mm径のベイトフィネスリールでも27m程度飛べばよく飛ぶなと思うのですが、たった7gのルアーが30mの大台に乗ってしまいました。

僕が普段使っているポイントでは、余裕でブレイクまで届きます。

続いて3gのワームをキャストしていきます。

恐らくバス釣りのベイトフィネスとして最も扱うことが多い重さですが、キャストしてみるとワームが失速することなくスーッと飛んでいきます。

結果は23.9m

こちらも数字だけだとわからないかと思いますが、一般的なベイトフィネスリールが同じワームを投げた時に19~21mほど飛ぶので、3m近く遠くに飛ばせていることになります。

軽量ルアーをキャストする時ほど後半が失速して飛距離が伸び悩むものですが、MANSORY PROには3g程度のワームなら失速感が全然ないので使っていて気持ちがいいです。

そして軽量ルアーの最後が1.3gのスプーン。

スプール重量が5g以上あるので、さすがに厳しいかなと思いながらもキャストしてみると

これは流石に厳しいか…

完全にルアーの重量がスプール重量に負けている感じで、失速感がすごいです。

飛距離も一応測ってみると

7.6m

これはとても実戦で使える飛距離ではないので、もし2g未満のルアーをメインで使う場合には他のリールを使った方が良さそうですね。

ちなみに今度はウエイトをアップした14gのルアーの場合。

普通のベイトフィネス機ならラインが全て放出されてしまうのですが、スタンダードスプールだと

余裕でキャストできます。

しかも30mm径なので飛距離もしっかりで素晴らしい!

では飛距離を測定してみると

39.5mでした!

おかっぱりから14gのルアーがこれだけ飛ばせれば、大抵のポイントではブレイクまで届くことが多いので十分すぎる飛距離です。

またラインも100m巻いているので、フルキャストした先で魚がかかっても安心してファイトできます。

いざ、実釣!

MANSORY PROを使って釣りをしてみました。

場所はとある河口で、クロダイを狙ってバイブレーションをキャストしてみます。

キャストしてみると、気持ちいいほどぶっ飛びます!

ベイトフィネス機といえば遠投には向いていないのですが、MANSORY PROはスプールを変えるだけで広範囲を探る釣りにも使えるので本当に便利です。

しばらくキャストしても反応がなかったので、巻く速度を変えたりレンジを変えたりしてみても反応はナシ…

ということで、リフト&フォールのアクションに切り替えてみると

1投目で「ゴンッ」としたアタリが!

引きの重さからして、これはクロダイならなかなかの大物の予感!

キレのある動きなのでエイではないことはわかるのですが、流れのせいかすんなりとは上がってきません。

そして上がってきたのは

65cmほどのシーバスでした!

今回は顎の下あたりに掛かっていたのでスレがかりだったのですが、普通に口に掛かっている時は同じサイズのシーバスならすんなりと上がっています。

フィネスからシーバスまで一台でできるリールはなかなかないので、これは本当に使い勝手がいいです!

気になるところ・注意点は?

ここまでMANSORY PROの良いところについて紹介したところで、気になるところや注意点についても紹介します。

糸巻量の表記について

まず一つ目が糸巻量の表記について。

これは上でも紹介しましたが、商品ページにはシャロースプールがPE1号100m、スタンダードスプールが1.5号150mと記載があるもののこれは全く違っていて、正確にはPE0.8号がシャロースプールなら35mスタンダードスプールが100mです。

表記を鵜呑みにすると、タイラバくらいまで使える気がしてしまうのですが、糸巻量的にはあくまでおかっぱり専用機ですね。

高速巻きの釣りは苦手

二つ目は高速巻きの釣りが苦手なこと。

これはMANSORY PROに限った話ではないのですが、ハイギアでも巻取り量が76cmしかないので、メタルバイブの高速巻きといったルアーを早く泳がせる釣りだと、相当頑張って早く巻く必要があります。

もしメタルバイブの高速巻きなど、早巻が主体のスタイルの釣りであれば、巻取り量の多いリールを使った方が快適だと思います。

フィネスの中でも重めの釣りが得意

三つ目は超軽量ルアーのキャストが苦手なこと。

ベイトフィネスといえばバス釣りから、今やアジングメバリングなどのジャンルにも進出していますが、アジングやメバリング、チャビング等にはこちらのリールは不向き。

スプール重量が5g超あるので、2g程度のルアーをキャストするとさすがに失速しますし、1gとなると実践で使える飛距離を出すのが難しいです。

これは使いどころの話なのですが、逆に重い分にはルアーを快適にキャストできますし、最大ドラグ力も5kgとシーバスをキャッチできるパワーもあるので、ベイトフィネスの中でも重めの釣りが得意なリールといったイメージです。

オススメのセッティング

最後にオススメのセッティングについて紹介します。

現在、僕が使っているセッティングは

  • PEライン:0.8号
  • ロッド:6ft MLクラス

の組み合わせです。

シャロースプールとスタンダードスプールの二つがありますが、ターゲットはバス、シーバス、クロダイあたりなので太さはPE0.8号で十分。

PEラインの中でも、特にオススメなのが同じくSEASiRのBULLMAX

値段は300mで2500円程度と国産PEの8本編みよりもわずかに安い程度なのですが、国産PEと同程度の太さでありながら強度は抜群に高いです。

細糸と相性のいいMANSORY PROにピッタリですし、セールのタイミングなら1400円程度まで値下がりするのでオススメです。

ちなみにロッドも、同じくSEASiRのCAST-X

こちらは実売価格4,000円以下でありながら、遠投性も高く非常に使いやすく7-15gのルアーがスーッと飛んでいきます。

7gまでが適合ウェイトではあるものの、3g程度のルアーもストレスなく投げれるのでMANSORY PROと合わせるのにはピッタリ。

また強度についてもメーカーテストでは9kgの負荷をかけてようやく折れたとのことなので、そうそう簡単に折れることがないというのも安心です。

実際に使ってみても、多少雑に使っても全く折れる気配はないので、経験者の方はもちろん、初心者の方でも安心して扱えます。

今回はSEASiRのMANSRY PROについて紹介しました。

今までいろんな中華製ベイトリールを使ってきましたが、使いやすさと汎用性の面ではピカイチなので、チニングやバス釣り用のベイトリールを探している方はぜひ試してみてはいかがでしょうか?

他にも中華製ベイトリールのインプレ記事をアップしているので、気になる方はこちらもご覧ください!

この記事を書いた人

SNS総フォロワー数4万人の釣り情報メディア「釣りの知恵袋」なるフィッシュの管理人で、Yahoo!ニュースエキスパートとしてYahoo!ニュース等で釣りに関する情報を発信するWEBライター。
2020年から釣りに関するアイテムや情報の情報を発信し、今までに得た釣りのノウハウや、1,000種類以上の釣具を試してきた経験から釣りに役立つ情報を皆様にお届けします。

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