釣りでは足場の良い堤防ばかりでなく、濡れたテトラポッドの上や海苔の生えた磯で釣りをすることもあるので、これらの場所でも滑らない靴を探している方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、グリップ力が抜群と釣り人の間で話題のハイパーVソール005を釣りで使った感想や、気になるところについて紹介します。
ハイパーVソール005のインプレ!釣りで使った感想や気になるところを紹介
日清ゴム株式会社 ハイパーVソール005の概要
今回紹介するのは、日清ゴム株式会社のハイパーVソール005です。
釣り専用ではありませんが、脅威の摩擦力でとにかくグリップが効くことから、テトラや堤防での釣りで愛用する方が多いようです。
靴の裏側の画像はこちら。
V字の形が細かく刻まれていますが、普通の靴のように整列しているのではなく、カーブを描く特徴的な構造をしています。
メーカーHPにも以下のような記載を見つけました。
“通常の路面はもちろん、油や水、石鹸水の飛散した状況でも驚く性能を発揮し、そのグリップ力は通常のラバーの2.5倍を上回ります。日進ゴム㈱のワークシューズ、厨房シューズ、スニーカーなどに搭載されさらに近年、釣や各種スポーツ、介護分野、産業用資材でも活躍の場が広がっています。”(メーカーHPより引用)
メッシュ構造になっていて、通気性が良く、手に持った感じも非常に軽そうです。
それでは実際に使ってみた感想について紹介していきます。
総評
- 堤防:◎
- テトラ:×
- 磯:×
総評としては『軽くて長距離を歩いても疲れにくいので、足場の良いランガン向け』といった印象。
ただし乾いた地面では抜群の安定感を発揮するものの、足場が濡れていると滑りやすいので、テトラやゴロタなどの足場の悪い場所での釣りには不向きといった印象です。
履き心地について
まずは履き心地をチェックするために通常の地面を歩いてみました。
歩いた感想としては、とにかく履き心地がいい!
ランニング用の運動靴と比べてもかなり軽い方で、また足にフィットするのである着心地は抜群でした。
またメッシュ構造で通気性がよく、履いていて爽快感があります。
長距離を歩いても他の靴に比べて疲れにくいのでランガンにぴったりです。
気になるグリップ力は?
では肝心のグリップ力についてチェックしてみました。
まずは乾いたテトラポッドの上に乗ってみたところ
さすがのグリップ力で非常に安定感があります。
グリップ力に優れていることに加え、靴が柔らかいのでブーツなどに比べて地面の感触がよくわかります。
ですが釣りでは乾いたところばかりでなく、波を被って濡れたところにも乗って使うもの。
ということで、今度は濡れたテトラポッドの上に乗ってみると…
ズルっと滑ってしまいました。
テトラポッドの材質との相性もあるかもしれませんが、濡れた部分で体重を乗せると普通に滑ってしまうので、過信しすぎると危険な模様。
ゴロタの上で使ってみた
次は場所を改めて、チニングにピッタリなゴロタの上にやってきました。
このポイントは岩がゴツゴツしていてバランスがとりづらいのですが、持ち前の動きやすさで、乾いたところに関しては抜群の安定感を見せてくれました。
では今度も波打ち際の、濡れた石の上に足を乗せてみると…
こちらも滑ってしまいました。
どうやら濡れた場所との相性が良くないようで、地面が濡れているとグリップが効かずに普通に滑ってしまいます。
乾いた地面の上では抜群の安定感を発揮しますが、濡れた地面で滑ってしまうことを考えると、足場の悪いところで釣りをする時は釣り用のスパイクシューズの方が良さそうですね。
気になるところは?
ハイパーVソールの気になるところについて紹介します。
濡れた足場だと滑る
一つ目はやはり、濡れたところだと滑ってしまうところでしょうか?
この靴にたどり着く方の大半が「テトラなどの足場の悪いところで使える靴を探しているから」だと思うのですが、そのような用途であれば別の靴の方が良いかと思います。
個人的に海苔の生えたゴロタで使用するなら、こちらのフェルトスパイクの方が滑りにくいのでオススメです。
防水性がない
二つ目は、防水性がないところです。
釣りでは靴に波を被ることもありますし、雨の中で釣りをすることもあるのでできれば防水性は欲しいところ。
そもそも地面が濡れると滑りやすくなってしまうので、晴れの日専用のシューズとなりそうです。
今回は日清ゴム株式会社のハイパーVソールについて紹介しました!
濡れたテトラの上や海苔の生えた岩の上でも滑らない靴を探している方には物足りないかもしれませんが、履き心地が良く足場の良いところでのランガンにはピッタリなので、気になる方はぜひチェックしてみてください。