ダイソールアーといえば安くて釣れることから釣り人の間で評判ですが、その中でも特に人気なのがダイソーVJ。
今回はそんなダイソーVJの凄さや、使用前に必ずやって欲しい下準備について紹介します!
安くて釣れるダイソーの神ルアー!ダイソーVJの凄さや使い方を紹介
ダイソーVJって?
ダイソー釣具の中でも人気ルアーのダイソーVJですが、正確には「シャッドテールワーム」と「ソルト用ジグヘッド」のことを指します。
なぜダイソーVJという名前で呼ばれているかというと、実はこのルアーには元ネタがありまして…
コアマンのVJ(画像下)というルアーなんですけど、実はこのルアーが本当によく釣れて、もはや「シーバスのエサ」とまで言われる神ルアーなんです!
僕も実際にコアマンのVJでシーバスをたくさん釣らせて頂きました。
ジグヘッドとワーム2本で1,650円というワームにしては強気の価格なのですが、本当に良く釣れるので釣り人の方はこの価格に納得して購入していたと思います。
そんな伝説的な神ルアー、VJがダイソーから登場したということで、ダイソーVJと呼ばれるようになりました。
ダイソーVJの評価
ダイソーVJを市販の一般的なルアーと比較してみました。
※項目、各項目の点数については筆者の主観で採点しています
食わせ力 9
ダイソーVJの一番の凄さといえばやはりその圧倒的な食わせの力で、有名メーカー品と比較しても相当な高さであると言えます。
ハードルアーには出せないワームの自然な質感と、誰が使ってもシーバスが釣れるその動きはとても2本で110円のワームとは思えないクオリティです。
飛距離 7
ダイソーVJは金属のジグヘッドなので、飛距離はミノーなどのプラグに比べれば飛ばしやすいものの、メタルジグに比べれば飛距離は出にくく、一般的なジグヘッドとワームの中では普通レベルといった感じです。
アピール力 6
ワームであることから、アピール力はミノーやメタルバイブに比べて控えめですが、オープンエリアの中でも十分に魚を寄せることができます。
ただしベイトの数が多すぎたり、ベイトのシルエットが大きいと、本物のベイトの中から見つけてもらうのは難しいといった印象です。
レンジキープ力 5
水深1-2m程度の比較的浅いレンジを探るのが得意なルアーで、浅いレンジであればレンジをキープして泳がせることができます。
カラーの豊富さ 3
食いが渋い時に効いてくるのがカラーのチェンジですが、ダイソーVJはカラーのバリエーションが非常に少なくブルーとピンクの2色しかありません。
その点、本家コアマンのVJはカラーバリエーションが非常に豊富で、ここは明らかに本家に劣るポイントであると言えます。
安定感 6
泳ぎの安定感はまずまずといった感じで、スロー~ミディアムリトリーブが得意なルアーです。
高速巻きをすると浮き上がりが早すぎて水面から飛び出してしまうので、高速巻きが必要な場合は他のルアーに変える必要がありますし、流れが速いところでも泳ぎが破綻しやすいので苦手としています。
ダイソーVJの基本情報
ダイソーVJの基本情報について紹介します。
ソルト用ジグヘッド
ダイソーVJのジグヘッドの部分で、16g、22g、28gの3種類あり、どれも値段は1個220円です。
100均の中での200円商品なので高いと感じる方もいると思いますが、本家VJに引けを取らないくらい釣れてこの価格なので、本当に安いと思います。
本家のコアマンVJが1,650円するところ、ジグヘッドとワームがたったの330円で揃うのは衝撃ですよね…
シャッドテールワーム
ダイソーVJのワームの部分で、本家のコアマンVJのワーム(アルカリシャッド)と似た形とサイズをしています。
カラーはブルーとピンクの2種類で、本家のアルカリシャッドとアクションもそっくりです。
静ヘッドなどのジグヘッドと組み合わせて使用することもあります。
ダイソーVJで釣れる魚
ダイソーVJで釣れる魚といえば、やはりシーバスです!
本家のコアマンVJが「シーバスのエサ」と呼ばれるだけあって、ダイソーVJもシーバスが非常に良く釣れます。
特に沖堤防のように潮回りが良く、水深のあるポイントで活躍するルアーです。
他にもダイソーVJではタチウオやヒラメ、マゴチ、青物も狙えますし、海の魚だけではなくブラックバスもよく釣れるなんて話も聞いたことがあるので、興味がある方はぜひ投げてみてください。
本家VJとの比較
本家コアマンVJと非常にそっくりなダイソーVJですが、よく見ると違う点もあります。
ワームの大きさの違い
コアマンのVJ(バイブレーションジグヘッド)にセットするワームは、アルカリシャッドというワームの他に一回り大きなデカカリシャッドというワームがあります。
上がダイソーのシャッドテールワーム、下がコアマンのデカカリシャッドなのですが、ダイソーのシャッドテールワームがコアマンのアルカリシャッドと同じサイズということもあり、一回り小さい設計になっています。
ワームのサイズの違うことは見た目の違い以上に違う点があり、実はアクションにも違いが出るんです。
シーバスはメタルバイブのように高速に動くルアーも積極的に捕食するのですが、場合によってはスローに動くルアーにしか反応しないことがあります。
このデカカリシャッドはサイズが大きい分、水の抵抗も受けやすいので、コアマンのアルカリシャッドやダイソーのシャッドテールワームよりもデカカリシャッドはスローに巻いてもしっかり泳いでくれるんです!
スローな動きにしか反応しない時には、やはりデカカリシャッドに軍配が上がりますね。
リアフックのジグの湾曲
実はダイソーVJと本家コアマンVJを見比べてみると、本家コアマンVJにはリアフックを取り付ける軸の部分に「へ」の字の湾曲があるのですが、ダイソーVJにはこの湾曲がありません。
些細な違いに見えるかもしれないのですが、実はこの湾曲の有無が大きな差を生んでいるんです。
こちらについては後程、詳しく解説したいと思います。
釣果をアップのために必ずやって欲しい下準備
ダイソーVJをすぐに使いたいという方も多いと思いますが、実は箱から取り出したままの状態では何かと不便な点もあります。
ここでは釣果をアップさせるために使用前にやってほしい下準備について紹介します。
フックとスプリットリングの交換
まず一つ目の下準備は、フックとスプリットリングの交換です。
ダイソーVJに限らず、もはや100均ルアーを使用する前の定番になりつつあるのですが、100均ルアーは原価を抑えるためにリングやフックに粗悪な部品が使われているものが殆ど。
フックに関しては未使用の状態でも針先が指に刺さらないほど丸いものがありますし、フックもリングも強度の面で不安があり、大きな魚が掛かると伸ばされてしまう恐れがあります。
なのでダイソーVJを使用する前は、必ずフックとスプリットリングを交換するようにしましょう。
交換用フックとして絶対にオススメなのが、僕が愛用しているマルトのトレブルフック。
国産フックということもあって強度や刺さり具合はメーカー品と比べても申し分ないのに、値段は20本入りで1,000円程度と非常に安いです。
僕は#8を使用しています。
ネットではなく釣具屋で購入したいという方には、強度や刺さり具合はマルトのトレブルフックには劣るものの、DUOの純正トレブルフックも普通に使えて安価に手に入ります。
またスプリットリングにもオススメがありまして、ダイソーで売っているこちらのスプリットリングが30個入りで110円という圧倒的な安さなのに、下手なメーカー品よりも強度がしっかりしているんですよ。
ダイソーVJに使用するなら、2号を使っています。
フックもスプリットリングも見落としがちな部分ですが、せっかくフッキングした魚をフックやリングのせいでバラしてしまうと本当に後悔するので、使用前する前に交換するようにしましょう。
リアフックの軸に湾曲を作る
続いてやって頂きたいのが、リアフックの軸に湾曲を作ること。
先ほど些細な違いが大きな差を生むとお話ししましたが、ダイソーVJは使っているとワームの部分に後ろのフックが絡まってしまうことがあるんです。
ですが本家のコアマンVJには、このトラブルがあまり起こらないんですよ。
それには先ほどお話ししたこの湾曲が関係していて、
本家のコアマンVJはリアフックの軸に湾曲があるおかげで、フックの位置が下に下がるのでワームの上部に針先が回り込みにくいんです。
ではダイソーVJをコアマンVJと同様にトラブルレスにするためにはどうすれば良いのかというと
このようにペンチを使って、リアフックを接続する軸の部分をグイッと曲げるだけ。
これで本家コアマンVJと同様にフックの位置が湾曲の分だけ下がるので、ワームをフックが巻き込むことが減り、トラブルレスになります。
ワームにフックがかかるトラブルを減らすことで、手返しも良くなり釣れる確率がアップします!
- フック&リングの交換
- 軸の部分に湾曲を作ること
の2つを実施することで釣果に差が出るので、ダイソーVJを使用する時はぜひ、試してみてください!
ダイソーVJの使い方
ダイソーVJを使ったことのない方が気になりそうなポイントをまとめてみました!
あくまで僕の使い方ということで、一例として選択肢の一つに加えてみてください。
使用する場所
使用する場所はズバリ、沖堤防がオススメです。
本家のコアマンVJが沖堤防で真価を発揮するルアーで、冗談抜きで沖堤防で釣りをする人の大半がVJを持っています。
そのVJを意識して作られたダイソーVJも沖堤防にめっぽう強く、実際に使ってみたところ魚からかなりの反応を得ることができました。
沖堤防でのシーバスの狙い方について、別の記事で紹介しているので気になる方はぜひご覧ください。
沖堤防の他にも、潮通しの良い堤防やサーフなどでも活躍できると思います。
ただしジグヘッドが軽くても16gと重さがあり、浅いところだと根掛かりしやすいので、ある程度水深のあるところの方が使いやすいです。
使用する時間帯
続いて使用する時間帯についてですが、ダイソーVJはデイでもナイトでも活躍するルアーなので、日中でも夜でも使用することができます。
基本的なことにはなりますが、朝マヅメや夕マヅメ、潮の動く時間帯に絡めて使用するとさらに釣れる確率がアップします。
得意な状況
ダイソーVJの得意な状況ですが、イワシがベイトになっている時が釣りやすい気がします。
やはりエサとなる魚のサイズに近い状況だと釣りやすいと感じますね。
ベイトのサイズがマイクロベイトだったり、逆にコノシロなどの大型になってしまうと釣れにくい気がするので、時期的には4-12月あたりまでが釣りやすいと思っています。
オススメのカスタム方法
ダイソーVJはフック&リングを交換して、軸に湾曲を作ればそれだけで十分釣れるのですが、少しでも釣果をアップさせたいという方にオススメのカスタム方法があります。
それはカラーチューンです!
ルアーフィッシングでは不思議なもので、一度ルアーを通して反応がなかったポイントでも、ルアーの色を変えるだけで食ってくるといったことがあります。
そこでダイソーVJもカラー違いを揃えることで、標準のカラーでは釣れなかった時でも魚に口を使わせられるかもしれません。
カラーチューンといっても特別な器具を用意する必要はなく、油性ペンがあれば簡単に色変することができます。
たとえばこちらはピンクののシャッドテールワームに、赤と黄色の油性ペンで色を塗ったものなのですが赤金のカラーを作ることができました。
ジグヘッドも標準では銀色しかないのですが
金色の油性ペンで色を付けることで、ジグヘッドの色を変えることも可能です!
同じルアーでも複数カラーを揃えることで状況を打破できることがあるので、気になる方はぜひ試してみてください。
実際にダイソーVJを使ってみた
実際にダイソーVJを使用してみました。
場所は沖堤防、時期は10月頃で朝マヅメ狙いです。
この日は特にボイルなどもなくベイトも確認できなかったので、ダイソーVJで広範囲を探っていきます。
この沖堤防は水深が10mくらいはあるので、ジグヘッドは22gをチョイスしてみました。
まずはダイソーVJをキャストして、表層付近を探るために着水後すぐに巻き始めます。
この日は活性が高いのか、何投かすると手元に「コツン」と魚からのアタリが!
恐らく表層付近のベイトを追って群れで移動していそうな気がするので、そのままダイソーVJをキャストして1秒ハンドル2回転くらいのペースでただ巻きしていると
「ガツン!」としたアタリとともに竿が曲がります!
手前10m程度のところでヒットしたのですが、かなり元気のある個体でなかなか寄ってきません。
水面付近まで寄せたところで豪快にエラ洗いをしたので、シーバスだと確信しました。
ダイソーVJを始め重さのあるルアーはエラ洗いで外れやすいので、バレないように慎重にやりとりをしながら上がってきたのは…
70cmのシーバスでした!
サイズの割に細身でしたが、なかなかのサイズです。
100均のルアーでこのサイズの魚が釣れるのは非常に夢がありますよね!
今回はダイソー釣具が誇る名作ルアー、ダイソーVJの凄さや使い方について紹介しました!
他のダイソールアーの凄さや使い方について知りたい方は、こちらの記事もご覧ください!