今やネットやSNSにて「ルアーが絡まず、パッと取り出せる新しいルアーケース」として話題になっているスルッパ(SURPPA)。
果たして本当にネットで騒がれているほど便利なのか、気になってはいるもののなかなか買えずにいる方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、実際にスルッパを購入して釣りで使用した感想や、気になるところについて紹介します。
※追記 スルッパ開発担当者の方に取材を行い、開発担当者からのワンポイントアドバイスを記載しました!
【釣具インプレ】スルッパ(SURPPA)は使える?ルアーの絡みが激減!
リョウケ スルッパ(SURPPA)の概要
今回紹介するのは株式会社リョウケのスルッパ(SURPPA)です。
取り出してみるとこんな感じで、プラスチックの筒状のアイテムとなっていて
ケースを上下から押して口を広げて
中にルアーを入れて
ケースの口を閉じれば、ルアーが簡単に収納できるアイテムです。
ご覧の通り、下を向けてもルアーが落ちてくることはありません。
従来のルアーケースによる収納と違って、ルアーケースのサイズによって制限を受けることはありませんし、サイズの違うルアーを一つだけ持ち歩きたい時などにも柔軟に対応できます。
たとえば
- メインで使うルアーは9cmクラスだけど、万が一に備えて12cmクラスのミノーを持ち歩きたい
- ビッグベイトを一つだけ持ち歩きたい
といったシチュエーションでも、従来のルアーボックス型の運用ならボックスを増やすか大きくするかの2択でしたが、スルッパがあればルアーを一つだけカバンの中に入れられるので非常に便利ですね。
ビッグベイトを使用する人には絶対オススメしたいスルッパですが、6cm-15cm程度のミノーやシンペンをメインで使用する方にもぜひオススメしたいアイテムです。
スルッパのサイズ表
スルッパの使い方について説明したところで、スルッパのサイズについて紹介します。
サイズはSSS、SS、S、M、Lの5種類で、サイズや値段について表にまとめてみました。
サイズ | 大きさ | 値段 | 枚数 | 用途 |
---|---|---|---|---|
SSS | 90mm×40mm | 803円 | 10 | 小型プラグ |
SS | 130㎜×45㎜ | 990円 | 10 | シャッド系、小型ミノー |
S | 180㎜× 50㎜ | 990円 | 10 | 小型~中型ミノー |
M | 230㎜ × 75㎜ | 990円 | 5 | ジョイントルアー |
L | 320㎜× 95㎜ | 1,320円 | 3 | ビッグベイト |
サイズ感だけだとわかりにくいかもしれないのでざっくりとイメージをまとめてみると
- SSS:7cm程度までのルアー(ワンダー60など)
- SS:10cmくらいまでのルアー(ビーフリーズ78など)
- S:15cmくらいまでのルアー(セットアッパーなど)
- M:18cmクラスのビッグベイト(ジョイクロ178Fなど)
- L:25cmクラスのビッグベイト
といったイメージで使用すると良いと思います。
最近ではスルッパPLUSというメタルジグ用のスルッパも登場しているようで
- ショートサイズ:40mm×150mm
- セミロング:45mm×250mm
- ロング:50mm×320mm
といったサイズ感のようです。
いろんなルアーをスルッパに入れてみた
それでは有名どころのルアーをスルッパに入れてみました。
まずは青物やシーバスで有名なダイワのセットアッパー125DRだと
Sサイズでぴったりでした。
続いてジャーキングで大活躍のOSPのルドラ130は
こちらもセットアッパー125DRと同じMサイズ。
続いてサイズは少し小さくなりますが、ブルーブルーのガボッツ90はと言いますと
長さは余ってしまうのですが、幅はSサイズでぴったりです。
ちなみにスルッパは長さではなく幅で選ぶのが正解で、ガボッツ90のように長さが余って気になる場合はハサミでカットするのがオススメです。
さて、ルアーのサイズを上げてみます。
シーバスのトップウォーターで話題となったアマゾンペンシルは
Mサイズが長さも幅もピッタリで
ビッグベイトではガンクラフトのジョインテッドクロー178FがMサイズ
メガバスのI-SLIDE 185も長さ、幅ともにMサイズでぴったりでした。
サイズ選びの注意点
スルッパのサイズを選ぶ際には注意点があります。
それは、ルアーのサイズよりも一回り大きなサイズを選ぶこと。
たとえばジョイクロ178Fが178mmということで、180mmのSサイズを選ぶと、ルアーが入らないといったことが起こります。
特に横幅については非常に重要で、スルッパの表記はケースを閉じた時の長さなので、口を広げると短くなってしまいます。
サイズについては上のサイズ表の項目で記載しているので、ぜひ参考にしてみて下さい。
スルッパを釣りで使用してみた
それではスルッパを実際に釣りで使用してみました。
今回はチニングをメインに、状況によってビッグベイトを投げるといったスタイルの釣りだったので、ビッグベイトを3個とワーム、ミノー系を2つカバンに入れて釣りに出かけています。
まずはジョイクロ178Fを取り出して、アイにスナップを通し
スナップをつけたら、スルっとルアーを取り出します。
これでセットは完了。
ルアーケースの蓋を開ける動作もなければ、ルアーのフック同士が絡み合うこともないので、これは想像以上に便利です…!
そしてルアーを交換する際にも、使用していたジョイクロをスルッパに戻して
アイを外した後にカバンに戻し
先ほどと同じ手順でアイにスナップをセットして
スルっとルアーを取り出せば交換完了です。
使用するまではケースの開閉にストレスを感じていなかったのですが、スルッパを使った後だとルアー交換の手間がグッと省けるので非常に便利です。
さらにビッグベイトだけでなはなく
10cmクラスのミノーを使用する時にもスルっとルアーを取り出せるので、非常に便利でした!
特にサイズの違うルアーを持ち歩く時にはルアー単体で保管ができるので、カバンがかさばる心配もありません。
特に秋のリバーシーバスではその日によってベイトのサイズも異なり、10~18cm程度のルアーを持ち歩く必要があるので、これは重宝すると思います。
開発担当者の方からのワンポイントアドバイス
スルッパ開発担当者の方に取材を行い、ワンポイントアドバイスを頂きました!
スルッパにルアーをセットする時に、フックが絡んで入れにくいと感じる方もいるのではないでしょうか?
実はスルッパは横向きにすると、ルアーのフックが下に垂れる関係でフックの分だけ幅が広がってしまうのですが
ルアーを縦向きに収納することで、フックがボディに密着して幅が狭くなるので、ケースに入れやすくなります。
またスルッパには入れる方向があって、カーブにカットされている面の方がケースの断面が大きくなるのでルアーを入れやすくなっています。
細かい使い方の工夫ですが、知っているとスルッパがさらに使いやすくなるので気になる方はぜひ参考にしてみて下さい。
スルッパの気になるところは?
ここまでスルッパの良いところを紹介したところで、気になるところについても紹介します。
その① フックが3つ以上のルアーは収納がしにくい
一つ目の気になるところは、フックが3つ以上のルアーは少し収納がしにくいところです。
例えばこちらのアマゾンペンシル、スルッパで収納するには非常に良さそうなのですが
フックの数が多いと、ルアーを戻すときにフックがスルッパの入り口に良く引っかかります。
ただ一度入れてしまえば取り出すのは非常にスムーズなので、デメリットよりも得られる恩恵の方がはるかに大きいです。
その① 荷物が多いとカバンの中で飛び出る
1つ目の気になるところは、カバンの中の物が多いと、カバンの中でルアーが飛び出ることです。
スルッパは筒状の非常にシンプルな構造なので、カバンの中でルアーが飛び出ないかと不安な方もいると思いますが、結論から言えば条件次第ではカバンの中でルアーが飛び出ます。
例えばペットボトルなどの重さのあるものを同じカバンに入れて、しかもスルッパよりも上に置くと、ペットボトルなどの重みでケースが歪み、ルアーが飛び出てしまうことがありました。
スルッパをカバンの中に直接入れて持ち歩くときは
- スルッパと同じカバンに重いものをなるべく入れない
- もし重いものを同じカバンに入れる場合は、必ずスルッパを上にする
といった使い方をすれば、カバンの中でルアーが飛び出る心配はないかと思います。
その② 小型バイブレーションなどの収納には不向き
2つ目の気になるとことは、小型バイブレーションなど一部のルアーは使用するメリットがそれほど得られないことです。
そもそもスルッパに関してはこれらの小型ルアーをあまりターゲットにしていないのかもしれませんが、たとえば6cm程度のバイブレーションだとケースがルアーよりもかなり大きいのでデッドスペースが生まれますし、そもそも従来のルアーケースによる運用でコンパクトに持ち運べます。
今回はネットで話題になった画期的なルアー収納ケース、スルッパについて紹介しました!
気になるところをいくつか挙げはしたもののルアー収納・交換が本当にスムーズで、おかっぱりシーバスやサーフでの釣り、ボートシーバスなど様々なジャンルの釣りで活躍すること間違いなしなので、気になる方はぜひチェックしてみて下さい。