ワークマン エントラント高耐久レインスーツレビュー|釣り人が4時間の雨で試した結果

アイテム紹介

ワークマンのレインウェアといえば、近年はイナレムシリーズやエックスシェルターシリーズが有名どころ。

またそれらは耐水圧や透湿度の数値が非常に高く、耐水圧2万ミリ以上の商品がアウトドアメーカーの半額程度で手に入ります。

ですが実際に使用したことのある方ならわかるはず、ワークマンのレインウェアは雨の中で使うと中に水が染みてくるのです…

僕もこれまでワークマンのレインウェアを5種類くらい試してきましたが、どの商品も同じような結果でした。

≫ワークマン超透放湿度レインジャケットを雨の中で使用した結果

「ワークマンのレインウェアは雨の日の釣りで使うのは無理なのか…」と思っていたところ、なるフィッシュのYOUTUBEの視聴者様がとあるワークマンのレインウェアをオススメしてくださったのです。

それがこちらの21000 エントラント(R)使用高耐久レインスーツ

一見、普通のレインウェアに見えるのですが、実はこちらの生地はワークマンではなく東レの防水生地を使用しているらしいのです。

釣り用レインウェアも手掛けている東レの防水生地を使ったレインウェアなら、雨の中で長時間使えるかもしれない…!

そこで今回、ワークマンのエントラント高耐久レインスーツを実際に着用し、4時間の雨天釣行で検証してみました。

結論から言うと、これはかなり釣り向きのアイテムでした!

21000 エントラント(R)使用高耐久レインスーツのスペック

ワークマン 21000 エントラント(R)使用高耐久レインスーツの概要

値段:6,800円(税込み、上下セット)
耐水圧:10,000mm
透湿度:10,000g/㎡/24h
管理番号:67701

今回紹介するのはワークマンのエントラント高耐久レインスーツです。

値段は上下セット6,800円とワークマンのレインウェアの中では若干高めの部類、ですが間違いなく価格に見合った価値があります。

着用するとこんな感じで、いかにも防水ウェアといったデザイン。

僕は身長172cmでMサイズを購入したのですが、表記通りでも少しゆったりとしています。

後ろ側はこんな感じ。

耐水圧や透湿度といったスペックは、最近のワークマンのレインウェアの中ではやや低め。

試しにワークマンのエックスシェルター超透放湿レインジャケットと比べてみました。

項目エントラント超透明放湿レインジャケット
耐水圧10,000mm20,000mm
透湿度10,000g/㎡/24h50,000g/㎡/24h
価格6,800円5,800円
上下セットジャケット単体

スペックだけ見ると明らかにエックスシェルター超透放湿レインジャケットの方が良さそうなのですが、実際に着用してみると雨に濡れにくいのはエントラントの方なのです。

ここからは数字だけではわからないエントラント高耐久レインスーツの凄さについて紹介します。

シンプルで雨に強い構造

まず一つ目が雨に強いシンプルな構造をしていること。

これ、実は防水アイテムにおいてめちゃくちゃ重要なことなんです。

最近のワークマンの防水ウェアは機能性を追求してポケットの数を増やしたり、ギミック満載にして複雑化していますが、防水アイテムは構造が複雑になると縫い目の部分から水が染みやすくなるというデメリットがあります。

一方エントラントはポケットが二つだけのシンプルな構造。

ズボンもシームレスで安心。

構造がシンプルな分、水の侵入のリスクが低いです。

さらにメインのファスナーはしっかりとフラップで保護されているのですが、これが本当に強い。

ファスナーはどうしても弱点になりやすいので止水ファスナーを採用しても水が入りがちですが、この構造は多少の雨が当たっても中に水が入りにくく、バイクのウェアなどでも使用されています。

またサイドのポケットもフラップでしっかり覆われているので、ポケットの中身が濡れづらく安心です。

また手首のところもマジックテープで絞れるようになっています。

特に釣りではキャストの動作などで腕を良く動かすので、袖口が絞れるのはとても重要です。

生地がワークマンではなく”東レの生地”

二つ目は生地がワークマンではなく東レのものを使っていること。

”ワークマンの生地じゃないから”というのはひどい理由なのですが、最近のワークマンのレインウェアは通気性やギミックを重視して防水性を犠牲にしているように感じるので、スペックは高いように見えても実際は2時間で限界を迎えてしまうんですよ。

正確なところは不明ですが、恐らく「製品レベルではなく生地レベルでテストをしている」か「短時間のテストしかしていない」のどちらかかなと思っています。

話を戻しますが、東レの防水生地は本当に優秀ですし、加水分解による劣化も10年レベルでしにくいとのこと。

またレインウェアにおいて重要な撥水性ですが、こちらも30回洗濯しても持続するとのことで、これはかなり期待できそうです。

なるフィッシュ基準|ワークマンのレインウェアには「2つの壁」がある

エントラントの検証の前に、僕が過去に数々のワークマンのレインウェアをレビューして気づいたことがあります。

それは「2つの壁」があるということ。

第一の壁:30分で撥水が死なないか

まず一つ目が撥水の壁

新品のレインウェアは基本的にどれも水を弾くものですが、問題はその後。

実は最近のワークマンのレインウェアはどれも30分も経てば撥水が失われてしまうのです。

耐水圧30,000ミリのエックスシェルター断熱βプレミアムジャケットでもこの通り

これは価格やスペックは関係なく、ジャケット単体で10,000円のエックスシェルター断熱βプレミアム防水防寒ジャケットでもたったの10分で撥水が機能しなくなってしまいました

撥水が失われると内部に水が染みやすくなる他、通気性も悪くなり乾いている時よりも蒸れやすくなります。

第二の壁:2時間使うと中に水が浸水する

釣り人にとって本当に重要なのはこちらで、ワークマンのレインウェアは基本的に2時間も本降りの中で使うとウェア内部に水が浸入してしまうのです。

中にいれたハンカチまでずぶ濡れになってしまった

これは釣りや登山、ハイキングなどを始めアウトドアでは致命的なことで、雨がウェアの中に侵入することにより低体温症を引き起こすリスクがあります。

特に釣り船や沖堤防だと自分のタイミングで引き換えすことができないので、水に濡れると長時間濡れっぱなしになるので大問題です。

今回のエントラント高耐久レインスーツは、この二つの壁を超えることができるのでしょうか?

実際に4時間の雨で釣りをしてみた

今回の釣行は台風前ということで、断続的に強い雨が降るコンディション。

レインウェアの性能を試すには十分な環境でした。

10分後

まず10分後の様子ですが、表面を見てみるとばっちり水を弾いています。

まだ10分なので様子見もいいところですが、雨粒がしっかりと玉になっており、この時点で他のワークマンのレインウェアとは違いそうです。

30分経過

続いてワークマンのレインウェアの一つ目の試練である、30分の壁がやってきました。

ひどいものだと10分で撥水性が失われてしまうワークマンのレインウェアですが、果たしてエントラントの様子はというと

はい、めっっちゃくちゃ弾いてます。

開始から全く撥水性は衰えておらず、ワークマンの撥水の壁を楽々クリアしてしまいました。

1時間後

続いて1時間後の様子がこちら。

撥水性はバッチリ生きています。

このエントラントにはワークマン撥水30分の壁など完全に当てはあらないようです。

これだけの撥水性はワークマンのウェアでは初めてで、大手アウトドアメーカーミズノのベルグテック(1.2万円くらい)と変わらないように思えます。

ちなみにこの時点で少し変化があり、腕は問題ないのですが、自転車移動で雨の当たりやすい前面は少し撥水性が失われ始めました

ただ全体的に撥水は機能しており、中に水が染みるといったことはありません。

ズボンも撥水がしかりと機能しています。

2時間後

続いて2時間後の様子がこちら。

2時間といえばワークマンのレインウェアが浸水してしまう第二の壁に当たる時間ですが

これめっちゃくちゃすごいですよ!

腕の撥水はほんのわずかに失われはじめたものの、まだまだしっかり機能しています。

ポケットの中も、2時間たっても全然染みていません。

ズボンもやや撥水が落ちてきたものの、こちらも問題なし。

正直、この時点でかなり優秀だと感じました。

3時間経過

台風接近前の強い雨が降る時間帯もあり、さすがに3時間も使うと厳しいだろうと思ったのですが

撥水性はかなり落ちてしまったものの、中の浸水はナシ。

胴体の部分も中に水は染みていません。

ポケットの中も平気です。

今までのワークマンのウェアとは明らかに違いますし、ここまで来ると釣りで使うのにも十分使えるレベルです。

4時間経過

天井の見えないエントラント高耐久レインスーツですが、さすがに4時間も使うと限界が見えてきました。

遂にポケットの中から浸水を確認

ポケットのすぐ裏はメッシュになっているので、中のインナーも一緒に濡れてしまいました。

ただし、胸や背中など主要部分は比較的ドライな状態を維持していました。

完全防水というわけではありませんが、価格を考えれば十分すぎる結果です。

イナレムとエックスシェルター、エントラント、結局どれがいい?

ここまでエントラントのスペックや防水性について紹介しましたが、結局行きつくのがどれがいいのか問題。

結論、釣りで使うならイナレムやエックスシェルターよりもエントラント一択かなと思います。

イナレムやエックスシェルターは蒸れにくさという点ではエントラントよりも優れているので、1-2時間以内の短時間の雨にしか当たらない用途であればこれらの方がいいかもしれません。

ですが釣りでは上でも書いたように長時間の雨に当たることも珍しくない他、船釣りなど場合によっては自分のタイミングで引き返せないこともあるので、防水性に特化している方が安心です。

もちろん用途次第ですが、釣り用レインウェアとして考えるならこちらをおすすめしたいと思っています。

大手アウトドアメーカー品との違いは?

ワークマンのレインウェアの中でもかなり優秀なエントラントですが「大手メーカー品とどこが違うの?」と気になった方もいるのではないでしょうか?

そこで簡単にではありますが、ミズノのベルグテックという16,000円程度のレインウェアとエントラントを比較してみました。

たまたまですが、デザインがエントラントとめちゃくちゃよく似ています笑

まずスペックを比較するとこんな感じ。

項目エントラントベルグテックEX
耐水圧10,000mm30,000mm
透湿度10,000g/㎡/24h16,000g/㎡/24h
価格6,800円16,000円
上下セット

耐水圧、透明湿度ともにエントラントよりもベルグテックの方が優れています。

ワークマンのレインウェアと比較した際にはスペックだけではわからないことがあると書きましたが、今回の比較では実態もスペック通り。(実体験をもとにした結果)

項目エントラントベルグテックEX
撥水がなくなるまでの時間3時間3時間
浸水までの時間4時間6時間

撥水性に関してはほぼ同レベルですが、同程度の雨の中でも浸水までの時間はベルグテックの方が長いように感じました。

また蒸れやすさや重さについても違いがあり、エントラントは6月に着用すると我慢できないほどではないものの蒸れを感じるのに対し、ベルグテックはかなり蒸れにくいです。

手に持ってみるとエントラント(右)が分厚くて重いのに対し、ベルグテック(左)がスッキリしているので、恐らく生地の分厚さなんかも蒸れにくさに関係しているのだと思います。

ただし価格差は倍以上ありますし、釣りで普通に使えるレベルなの柄、上下セットで6,800円前後という価格を考えればエントラント高耐久レインスーツのコストパフォーマンスは非常に高いと言えるでしょう。

より防水性と快適さを求めるなら大手アウトドアメーカー品のしっかりしたもの、コスパ重視ならエントラントで良いと思います。

まとめ

イナレムやエックスシェルターほど知名度のない、知る人ぞ知るワークマンのエントラント高耐久レインスーツ。

実際に使ってみると、「雨に濡れたくない釣り人のためのレインウェア」として非常に完成度の高い製品でした。

特に評価したいのは、

・撥水性能が長持ちする
・3時間以上の強い雨にも対応できた
・防水構造がしっかりしている
・価格が手頃

という点です。

ワークマンで釣り用レインウェアを探しているなら、ぜひこちらを使ってみてはいかがでしょうか?

他にもワークマンの防水アイテムを紹介しているので、気になる方はこちらもご覧ください!

この記事を書いた人

SNS総フォロワー数4万人の釣り情報メディア「釣りの知恵袋」なるフィッシュの管理人で、Yahoo!ニュースエキスパートとしてYahoo!ニュース等で釣りに関する情報を発信するWEBライター。
2020年から釣りに関するアイテムや情報の情報を発信し、今までに得た釣りのノウハウや、1,000種類以上の釣具を試してきた経験から釣りに役立つ情報を皆様にお届けします。

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