ダイソーに限らず、100均ルアーは購入後にフックを交換して使用するのが鉄則ですが、ダイソー釣具で取り扱っているフック単体の商品の品質が気になる方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、ダイソー釣具のトレブルフックを購入して強度や鋭さ、サビやすさの観点で他社製フックとの比較を交えながらレビューしたいと思います。
【ダイソー釣具インプレ】ダイソーのトレブルフックは使える?強度を測定した結果
ダイソー釣具 トレブルフックの概要
今回紹介するのは、ダイソー釣具のトレブルフックです。
ダイソー釣具といえばルアーなどに標準でフックがついていますが、標準でついているフックとは別物です。
値段は3個入で110円と、1個あたりの値段は36円程度。
安価で知られるDUOのトレブルフックが1個あたり62円なので、値段だけで見ればダイソーのトレブルフックはかなり安い部類であると言えます。
素材は炭素鋼で、サイズは大きい方から4号、6号、8号の三種類です。
サイズの選び方についてはルアーごとによって異なりますが
- 8号:ダイソーシンキングペンシル、ダイソーシンキングミノー、ダイソーVJ、ダイソーメタルバイブ14g
- 6号:ダイソーVJ、ダイソーメタルバイブ20g以上、タチウオ用ジグヘッド
- 4号:ダイソールアーでは合うサイズなし(12-15cmクラスのミノーなど)
といったイメージ感で選べばよいと思います。
総評
値段の割にそこそこの強度、品質といったところ。
同サイズのメーカー品と比べると強度は劣るので、青物や大型のシーバスが釣れるポイントで使用するとフックが伸ばされてしまう恐れがあります。
ただしおかっぱりからサバやタチウオ、サゴシ、フッコあたりの魚を狙うのであれば十分使えるので、スタイルによっては全然ありだと思います。
鋭さについて
それではダイソーのトレブルフックについて細かく見ていきたいと思います。
取り出した様子がこちらです。
見た目は釣具屋で売っているフックと遜色がなく、針先も鋭そうな感じ。
実際に針先をチェックしてみると
軽く触っただけで、指の皮が引っかかるくらいの鋭さがあります。
また100均釣具は品質にムラがあるので、他の針で試してみたところ
違う針でも同様に指の皮が軽い力で引っかかります。
フックを変えても同様に鋭く品質面にバラつきはなかったので、鋭さについては問題なく使えるレベルだと思います。
強度を測定してみた
続いてフックといえば強度が気になるという方も多いのではないでしょうか?
という訳で、今回もデジタルスケールを使ってダイソー釣具のトレブルフックの強度を測定してみました。
今回の測定で使用するのは、ダイソーのトレブルフック6号です。
測定方法はシンプルで、デジタルスケールにフックを引っ掛けて、負荷を加えていきます。
すると…
7.9kgの力を加えると、このようにフックが伸びてしまいました。
1度の測定だけだとバラつきがあるので、針を変えて測定してみると
7kgの地点でフックが変形し始め
9.2kgの負荷がかかると、完全に伸びきってしまいました。
測定の結果、フックが7kg地点でじわじわと伸び始め、8kg程度の力がかかると伸びきってしまうことがわかりました。
この数字だけ聞いてもピンと来ない方もいると思うので、他社製のフックと比較してみると
種類 | 強度 |
---|---|
ダイソートレブルフック#6 | 8.2kg |
オーナーばりSTINGER#6 | 7.8kg |
マルト トレブルフック#6 | 11.15kg |
オーナーばりのSTINGER#6よりは強度が高いものの、マルトのトレブルフックよりは低いということで、メーカー品と比較すると強度は標準~やや低めといったところです。
サビやすさについて
今度はサビやすさについて。
パッケージを見ると、サビにくいすずメッキ加工と記載があるのですが
サビやすさについては他のメーカー品よりも少しサビやすいかなといった印象。
ダイソーの標準フックよりはサビに強いものの
コーティングがはがれやすいのか、一度使うと水洗いしても少しずつサビてしまいます。
とはいえ、一度の使用で著しく性能が落ちることはなさそうなので、実釣でも使えるレベルです。
結論、ダイソーのトレブルフックは…
結論として、ダイソーのトレブルフックについては青物等の大物がかかるエリアでは不安が残るものの、タチウオやサゴシ、フッコあたりまでのライトなターゲットをメインとする釣りでは十分使えるかと思います。
ただし1個あたり50円まで出せるのであれば、同じサイズでも強度・鋭さが大幅に上のマルトのトレブルフックが選択肢に入ってきます。
下の記事ではマルトのフックについて詳しいインプレを紹介しているので、気になる方はぜひ参考にしてみて下さい。