シンカーで有名なデコイから、ワイヤータイプの画期的なシンカーが登場しました!
どうやら好きな分だけカットして、様々なところに巻き付けて使えるとのこと。
果たしてこちらが釣りで使えるのか、実際に購入してレビューしてみました。
デコイのワイヤー・タイプワイヤーをインプレ!本当に釣りで使える?
デコイシンカー・タイプワイヤー(DS-17)の概要
今回紹介するのはデコイから登場したデコイシンカー・タイプワイヤーです。
値段はAmazonでは442円ですが、釣具屋で購入するとだいたい220円程度で購入できるのでお得です。
名前の通りワイヤー型の画期的なシンカーで
パッケージの裏側を見ると、オフセットフックやエギ、ルアー、ジグフックなど様々なアイテムに巻き付けて簡単にウエイトアップができるという優れもの。
種類は0.6mm、0.8mm、1.0mm、1.2mm、1.5mmの5種類で、ワイヤーの太さによって重さが変わってきます。
ワイヤーの太さ | 10cmあたりの重さ | 長さ | 値段 |
---|---|---|---|
0.6mm | 0.3g | 4m | 220円 |
0.8mm | 0.6g | 3m | 220円 |
1.0mm | 0.8g | 2m | 220円 |
1.2mm | 1.3g | 1.5m | 220円 |
1.5mm | 2.0g | 1m | 220円 |
自分で好きな長さにワイヤーをカットして、様々な用途でウエイトを微調整できる画期的なアイテムですが、果たして釣りで使えるのでしょうか?
実際に使ってみた
それでは実際にデコイのデコイシンカー・タイプワイヤーを使ってフックのウエイトチューンをしてみました。
取り出してみると糸状のオモリで、素材はかなり柔らかい印象。
素材が柔らかいので、切ったり曲げたりといった作業は非常にしやすいです。
がん玉の代わりに使える?
では実際にチヌ針にセットしてみます。
チヌの落とし込み釣りではフックの上部にがん玉を打つことがありますが、デコイのワイヤーシンカーならがん玉の代わりになるばかりか、好きな重さに微調整できるので使い勝手がよさそうな予感。
ということで、フックにワイヤーを巻き付けてみました。
ですがここで問題発生。
見た目は非常に良さそうなのですが、フックの上部に巻き付けたはずのワイヤーが
軽い力で、下にスルっと滑り落ちてしまいます。
これは予想外のアクシデントです。
確かにフックのウエイトアップは手軽にできるのですが、鉛の素材の柔らかさから固定には向いておらず、簡単に滑り落ちてしまいます。
がん玉であればペンチでギュッと潰して固定することができるのですが
がん玉と同じようにワイヤーをペンチで握ってみても
素材が負けて固定できる気配がありません。
どうやらデコイシンカー・タイプワイヤーはがん玉としての使用はできないみたいです。
オフセットフックには使用できる?
ではパッケージの裏側に記載のある、オフセットフックへの使用はどうでしょうか?
実際にクロー系ワームをオフセットフックにセットして、ワイヤーを巻き付けてみます。
完成した様子がこちら
おお、これならかなりよさそうな予感!
軽めに巻くとスルスルと動いてしまうので、力を入れてギチギチにしてみたのですが
初めは動かなかったのに、少し負荷がかかると簡単に緩んでワイヤーがスルスルと動いてしまいます。
ウエイトがスルスルと移動すると、ワームの動きにも影響が出そうなので、特にスイミングさせるワームでは使い勝手が悪くなりそうな予感…。
という訳で、オフセットフックへの使用も厳しそうです。
またオフセットフックへのウエイトチューンですが、根本的な問題として
オフセットフックとワームの隙間が非常に小さく、この間にワイヤーを通すのがかなり難しい…
細かい作業で時間もかかるので、シンカーを巻き付けるのに2分くらいはかかる気がします。
これならがん玉を打った方が手間もかからないですし、固定もしっかりできるので良さそうです。
その他の使い方について
その他の使い方についても試してみました。
例えばパッケージの裏に合った通り、トレブルフックのウエイトチューンとして使用したみたのですが
こちらはその場の微調整としては使えそうな予感。
ただフックにウエイトをつけるとフッキングが悪くなりそうな他、そもそもフックでウエイトを調整するならシンプルに上の番手のフックと交換した方がよさそうです。
コンセプト自体は非常にいいのに…惜しい!
好きな分だけカットして、自由に変形してウエイト調整ができるというコンセプト自体は素晴らしいのですが、どうしてもフックに固定できずにスルスルと動いてしまうところが使いにくい…
という訳で、ではどうすれば使いやすくなるのかについて考えてみました。
案① もっと硬い素材にする
一つ目の改善案が、素材をもっと硬いものにすることです。
柔らかい素材は切ったり曲げたりするのには都合がよいのですが、それでもやはり柔らかすぎる気がしたので、もう少し固くしても加工のしやすさについては損なわれないはず。
ワイヤーを巻き付けた後にギュッとペンチで潰して固定できるようにすれば、もっと使い勝手がよくなると思います。
案② 両面テープを使う
二つ目の改善案が、細い両面テープをワイヤーに貼ることです。
これは意見が分かれるポイントかもしれませんが、両面テープがあることでフックを巻き付ける時に滑りにくくなりますし、巻き付けたあともしっかり固定できるようになるので便利です。
とにかくコンセプトとしては素晴らしく、改良を加えると画期的で優秀なシンカーに生まれ変われるポテンシャルがあると思っているので、メーカーの方にぜひ改良を加えて頂けたらと思っております。
今回はデコイから登場したデコイシンカー・タイプワイヤーについて紹介しました。
現時点ではアリかナシかで言うとナシかなとは思うのですが、コンセプト自体は素晴らしいと思うので、ぜひ改良版の登場を期待したいですね。