実は、有名ルアーメーカーであるDUOが販売しているトレブルフックがとても安価に手に入ることをご存知でしょうか?
そこで今回は、そんなDUOの純正フックのインプレや他社製トレブルフックと強度や刺さり具合について比較してみました。
DUOの純正トレブルフックは使える?他社製フックと強度等を徹底比較した結果
DUO トレブルフックの概要
◆DUO トレブルフックの概要
価格:1,118円(#8)
個数:17本入り
強度:★★★☆☆
刺さり具合:★★★☆☆
サビにくさ:★★★☆☆
こちらが今回紹介するDUOの純正トレブルフックです。
DUOといえばシーバスルアーではマニック、渓流ではスピアヘッドリュウキを始め数々の有名ルアーを輩出している大手メーカーですが、実はトレブルフックも取り扱っています。
こちらのフックもバチ抜けで有名なマニックの標準フックとなっていることもあり、強度・刺さり具合・さびにくさについては突出したものはないものの、バランスが取れています。
筆者もこちらのフックを使ってチニングを何度かしていますが、40UPのクロダイであれば問題なくキャッチできています。
DUOのトレブルフックの強度は?
それではDUOのトレブルフック#8の強度がどれほどのものなのか、デジタルスケールを使って独自に実験してみました。
フックをデジタルスケールに引っ掛けて、力を加えてみると…
7kg程度の負荷を加えた時点でフックが伸びてしまいました。
1度の測定ではブレがあるので、合計3回測定した結果が以下の通りです。
フック名 | 1回目 | 2回目 | 3回目 | 平均値 |
---|---|---|---|---|
DUOトレブルフック#8の強度 | 7.7kg | 7.9kg | 7.3kg | 7.6kg |
3回測定したフックの強度の平均値は7.6kgで、このレベルの負荷がかかるとフックが伸びてしまいます。
数値だけ聞いてもピンと来ない方も多いと思いますが、DUOの純正フックでも十分70cm級のシーバスが釣れているので、この値段と品質であれば十分かとは思います。
ちなみに他社製フックと強度を比べた結果が以下の通りです。
フック名 | 1回目 | 2回目 | 3回目 | 平均値 |
---|---|---|---|---|
DUOトレブルフック#8 | 7.7kg | 7.9kg | 7.3kg | 7.6kg |
STINGER#8 | 5.2kg | 4.9kg | 5.6kg | 5.2kg |
マルト#8 | 9.5kg | 8.8kg | 9.5kg | 9.2kg |
結果だけ見ると、オーナーばりのSTINGERST36よりは強いものの、マルトのフックと比べると低いことが分かります。
これら3つのフックは僕も実際に使ったことがあるのですが、STINGERは70cmのシーバス相手だと曲げられることが何度もあるので、この強度を下回ると実用は厳しいといった印象です。
一方、マルトのフックに関しては強度は相当なもので、魚相手で一度も曲げられたことがないのですが、マルトのフックと比べるとDUOのトレブルフックは強度が低いので、DUOのフックの強度に関しては突出したものはないものの、十分使えるレベルであることが分かりました。
DUOのフックの鋭さは?
続いてDUOのトレブルフックの刺さり具合を測定していきます。
今回はこちらのスポンジにベンドの部分まで刺すのに必要な力をデジタルスケールで計測してみました。
スポンジにフックをセットして、力を加えてみると…
450g程度の負荷を加えたところでベンドまで刺さりました。
こちらも3回測定した結果を表にまとめたものがこちらです。
フック名 | 1回目 | 2回目 | 3回目 | 平均値 |
---|---|---|---|---|
DUO純正フックの刺さり具合 | 450g | 440g | 440g | 443g |
3回測定した平均値が443gとなりました。
こちらも数値だけ聞いてもピンと来ないと思うので、先ほどと同じくマルトのトレブルフックとSTINGERの#8と比較した結果がこちらです。
フック名 | 1回目 | 2回目 | 3回目 | 平均値 |
---|---|---|---|---|
DUO純正フックの刺さり具合 | 450g | 440g | 440g | 443g |
マルトのトレブルフック#8 | 290g | 260g | 290g | 280g |
STINGERST36#8 | 400g | 410g | 370g | 393g |
同じ実験をマルトのフックとSTINGERで実施した結果、DUO純正トレブルフックの刺さり具合はSTINGERと同程度であることが分かりました。
STINGERも実際に使ったところ実用レベルだとは思うのでDUOのフックも十分使えると思うのですが、マルトのフックは細軸ということもあってベンドまで刺すのに必要な力が段違いに低いので、DUOの純正トレブルフックは刺さり具合についても平均レベルといってよさそうです。
DUOのトレブルフックの値段は?
最後にDUOのトレブルフックの値段について比較します。
DUOのトレブルフックの一番の魅力といえば、しっかりとしたメーカーの物であるにも関わらず値段が非常に安いことなのですが、では他のメーカーと比較してどれくらい安いのでしょうか。
それでは他のメーカー品のフックとの比較表を用意してみました。
フック名 | 値段(税込) | 送料 | 個数 | 単価(送料込) |
---|---|---|---|---|
DUO#8 | 1,118円 | 0円 | 18 | 62.1円 |
STINGER#8 | 644円 | 0円 | 8 | 80.5円 |
マルト#8 | 820円 | 185円 | 20 | 50.3円 |
BKK | 550円 | 198円 | 6 | 91.7円 |
するとやはり、1,118円で18本入りというのは1本あたり62.1円と、数あるフックの中でも安く、恐らく釣具屋で売っているフックの中では一番安いのではないかと思います。
安さだけで言えば1本あたり10円程度の海外製フックもあるのですが、フックの強度が異常に弱く使いものにならないので、しっかりしたものを購入しようと思うと50円程度はお金をかける必要があります。
なので実釣で使えるフックの中であれば、DUOのトレブルフックの値段は最も安価な部類であることが分かりました。
ただし強度や刺さり具合で何度も比較しているマルトのフックの方が、値段・品質面においてDUOのフックよりも優れているので、もしネットでフックを購入するのに抵抗がなければマルトのトレブルフックの方が個人的にはオススメです。
下の記事でマルトのトレブルフックについて詳しく紹介しているので、気になる方はこちらもご覧ください。
今回はDUOのトレブルフックの強度や刺さり具合などについて紹介しました。
実釣では十分使えるレベルでありながら、恐らく釣具屋で買えるフックの中では一番安いので、気になる方はぜひチェックしてみて下さい。