バス釣りで言わずと知れた超有名ワームであるイモグラブ。
そこで今回はそんなイモグラブの魅力や使い方、オススメのカラーなどについて紹介します。
イモグラブの使い方を徹底解説!釣れる理由やオススメカラーを紹介
ゲーリーヤマモト イモグラブ40の概要

値段:892円(Amazon、執筆時点の値段)
サイズ:40mm
重さ:3.5g
推奨フック:#1~#1/0
今回紹介するのはゲーリーヤマモトのイモグラブ40です。
イモグラブといえばゲーリーのワームの中でも看板商品の一つで、正確な発売日はわからなかったもののかなり昔からある超有名ワーム。
釣れる釣れると評判ではあるのですが

「全然釣れる気がしない…」
テールやアームのない、シンプル過ぎる見た目に「本当にこれで釣れるのだろうか?」と釣れるイメージが湧かず手を出したことのない方もいるのではないでしょうか?
シャッドテールなら小魚、ストレートワームならミミズとモチーフとなる生き物のイメージがつくのですが、このイモグラブに関しては何をモチーフにしているのかもわからないため、僕も長年存在は知りつつもスルーしてきました。
ですが知人に勧められて使ってみたところ、使い方をマスターするまでに時間はかかったものの、コツを掴めば断トツで食わせる力が凄いワームだったのです!
イモグラブの魅力や釣れる理由は?
イモグラブが釣れる理由は、ずばりその汎用性の高さ。

他のワームのようにテールや触手がないので何もできないように見えるのですが
- ボトムのズル引きで釣れる
- ただ巻きでも釣れる
- フォール中でも釣れる
- 表層トゥイッチでも釣れる…
といったように、実は多彩な攻め方ができる汎用型ワーム。
基本はボトムのズル引きで食わせることが多いのですが、バスの活性が高いと着底までに食ってくることもあります。
また空気抵抗の少ない形状と高比重のボディは抜群の飛距離で、3.5gという軽さでありながらよく飛ぶという抜け目のなさ。
派手さはないものの、多彩な技を持つワームなのです。
ただあまりに攻め方のバリエーションが豊富で初めての方は迷ってしまうので、初めは基本のボトムのズル引きをマスターすることをオススメします。
イモグラブのセッティング
続いてイモグラブ40のセッティングについて紹介します。
基本はオフセットフックを使用します。
公式サイトにはフックサイズは#1~#1/0が推奨されていますが、個人的にはスモールマウスバスを狙うことが多いのでもうワンサイズ小さな#2を使用。

セット方法は簡単で、まずはイモグラブの頭の部分にオフセットフックをちょんがけし

フックの先を出します。

続いてフックをアイの部分まで通したら、フックを反転させて

フックの先端をボディに通します。

このまま針先を出してバランスを整えます。

最後に針先をワームの中に埋め込めば完成です。
ノーシンカーで使う場合はこのままの状態で、少し流れがあるところやボトムを取りにくい場合にはシンカーを入れて使用することも。

僕は0.9g~1.3g程度を入れるのですが、ワームのボディと平行になるように

このような角度で入れて

バランスを整えれば完成です。
ボトムが取れない時や流され過ぎる時、より遠くに飛ばしたい時にオススメです。
イモグラブの使い方は?
それではイモグラブの使い方について。
今回は基本のズル引きについて紹介するのですが、まずはキャストをして着底させます。

軽量ワームなので着底の感覚が分かりにくいのですが、流れのない場所であればラインの動きを見ていると「トン」とラインが急に緩むのを目で確認できると思うので、これが着底の合図です。
実は僕がイモグラブをなかなか使いこなせなかった理由がこれで、ジグヘッドなどと違って手元に着底の振動が伝わってこないため、上手く底が取れていないことが多かったのです。
長めに放置すれば底をとれることもあるのですが、流れや風の強い時だと狙った場所から離れたところにワームが落ちてしまったり、そもそも流され過ぎてワームが釣れる動きをしてくれないこともあります。
もし着底がうまく確認できない場合は、シンカーを入れて調節してみてください。
さて、着底できたらボトムをズル引きしていきます。
ここで重要なのが、リールのハンドルは巻かずロッドを動かしてズル引きすること。

ハンドルを巻いてズル引きすると、ラインが張りすぎてアタリがあった時に魚がワームを離してしまうことがよくあります。
ロッドを15-20cmほど動かしてステイ、糸ふけを取って再びロッドを20cm動かしてステイ…
といった具合でボトムをズル引きしていきます。
ただズル引きするだけなので簡単そうに見えるのですが、またまた動かし方にコツがありまして、それは魚のコンディションによってロッドを動かす幅とステイの時間が変わるということ。
活性の高い時はステイの時間が短い傾向にあり、その時はステイ時間を2-3秒程度にしています。
また流れがある時はズル引く方向も意識した方が良く、上流から下流に流れるエサの方が自然に見えるため、ズル引く方向や強さも流れに同調させた方が反応が良いですね。
さて、魚から反応があると「コン」と軽いバイトがあるのですが、ここでやってはいけないのが即フッキングすること。
イモグラブはバスが咥えてから飲み込むまでに何度か咥えたり離したりするので、ここでフッキングすると高確率ですっぽ抜けます。
アタリがあった後は糸をフリーにして少し送ってやり、スーッと糸が走るタイミングがあるのでここでフッキングを入れましょう。

この釣りはコツンとしたアタリがあってから、スーッと糸が走るまでのドキドキ感や、フッキングが決まった時の快感が堪りません…!
そして上がってきたスモール

イモグラブは小さいので、釣れるときは口の中にしっかり入っています。

また釣れるのはバスだけでなくギルも

ギルの場合、釣れるのは決まって良型ばかり

ギルの小さな口でもすっぽり入っています。
シャッドテールなどのワームに比べてアピールは小さいものの、スレにくさと食わせの力はものすごくパターンにハマると連発する爆発力があります。
イモグラブの気になるところは?
ここまでイモグラブのいいところについて紹介したところで、気になるところについても紹介します。
巻きの釣りに比べて手返しが悪い
一つ目は巻きの釣りに比べて手返しが悪いことです。
バイブレーションやミノーなどの巻きの釣りが1投20秒ほどで探れるところも、イモグラブのボトムズル引きだと1キャストで2-3分くらいかかります。
イモグラブが釣れない人にありがちなのがこのローテンポに耐えられないことで、僕はもともとトラウトやシーバスなどの巻きの釣りから始めたということもあり、釣れない焦りから気が付けばハンドルを巻き続けていました。
このテンポ感に慣れるまでは魚も釣れず大変なのですが、コツをつかむと手放せないほど信頼できるワームです。
魚を寄せる力は弱い
二つ目は魚を寄せる力が弱いこと。
汎用性は高いものの波動が出るタイプのワームではないため、広範囲を探って魚を寄せる釣りには不向き。
なので使いこなすには、魚の居場所がある程度予測できるような経験が必要となります。
一方で波動が出ない分スレには強いため、スレていても魚がいるとわかっている状況では強いです。
耐久力が低すぎる…
最後に耐久力が低いところ。
これはイモグラブのみならずゲーリーワームの宿命なのですが、とにかく耐久力が低すぎる…
こちらは使用済のイモグラブなのですが

キャストを繰り返していると、頭の部分が裂けてしまっています。
「魚を1匹釣っただけでダメになる」というのは他のワームでもよく聞きますが、ゲーリーワームは食わせに特化した柔らかいマテリアルということもありキャストだけで裂けてしまうことも…
イモグラブは本当に良く釣れるのですが、この耐久力のなさが唯一の欠点ですね。
オススメのカラーは?
最後にオススメのカラーについて紹介します。
ゲーリーのワームはいろんなカラーがあるのですが、やはり揃えておきたいのは王道のグリーン系。
僕もグリパンやウォーターメロンのイモグラブを愛用しているのですがしっかり釣れています。
また僕は使ったことがないのですが、僕に教えてくれた知人は水が濁った時はブラック系を推しているので、マッディなエリアや増水時用に揃えたいと思っています。
今回はバス釣りの超定番ワーム、ゲーリーヤマモトのイモグラブについて紹介しました!
使い方のコツをつかむまでに時間がかかるものの、慣れれば本当に良く釣れるワームなので、気になる方はぜひチェックしてみて下さい。