釣りに便利なアイテムや情報を紹介している「釣りの知恵袋」なるフィッシュです!
タチウオといえば日本刀のような美しい魚体が特徴的で、また食味も良いことから多くの釣り人がシーズンになると夢中になって狙うほどファンの多い魚です。
釣ってよし、食べてよしの魚なので僕もシーズンになると必ず狙いたくなります。
ですが初めて狙う人にとっては謎が多く、なんとなく敷居が高いイメージがありますよね?
そこで今回は、そんなタチウオをおかっぱりから始めて狙う方向けに、必要な道具や狙うべき時間帯、場所の見つけ方など基本的なことから解説していきたいと思います!
初めの一匹が釣れずに悩んでいる方、何から手を付けるべきかわからない方はぜひご覧ください。
初心者でも釣れる!タチウオのルアー釣り入門編
タチウオってどんな魚?
タチウオ釣りの具体的な方法を紹介する前に、まずはタチウオの基本的な情報について紹介したいと思います!
タチウオは体長1m程度の比較的大きな魚で、主に小魚を食べて生活しています。
外見からは全く想像ができませんが、実はサバの仲間という意外な一面もあります。
性格は非常に獰猛でエサとなる小魚を積極的に追い回すのでルアーへの反応も良く、ルアーフィッシングを始めたての方にオススメのターゲットです。
またタチウオは回遊魚で、群れが回遊していない時には全く釣れませんが、群れが回ってきたタイミングはバタバタと釣れだします。
時合に入ると周りの釣り人が一斉にバタバタと釣り上げるので、周りの様子を気にしながら釣りをするといいでしょう。
タチウオ釣りでとにかく大事なこと
タチウオ釣りにおいて、最も重要なのは以下の3つです。
・時期
・場所
・時間帯
この中に釣りの技術に関することが入ってきていないことに意外さを感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、オカッパリのタチウオ釣りに釣りの技術云々は二の次。
初めの一匹に出会うためには、タチウオがいる時期に、タチウオがいる場所で、タチウオがいる時間帯に釣りをすることが何よりも大事です。
タチウオが釣れる時期
タチウオがおかっぱりから釣れる時期は地域によっても変わってきますが、基本的には8-12月頃が多いです。
また地域によっては春先にも釣れます。
ただし基本的には寒い時期は釣果が伸ばしにくい傾向があるので、9-10月頃が初めの一匹をゲッドするのにオススメです。
時期を調べる際の注意点ですが、魚は人間と同じカレンダーで生活しているわけではないので、その年によって早い遅いがあります。
そのため、タチウオの釣果情報を調べる際には少なくとも直近2年程度の釣果情報と、直近一週間の2つの釣果をチェックすると良いです。
タチウオは人気の魚なので、Twitterなどで調べるとすぐに出てくると思います。
タチウオが釣れる時間帯
タチウオが釣れる時間帯ははっきりしていて、基本的には日没後から明け方までの日が落ちている時間帯です。
ですが暗い時間帯であればいつでも釣れるという訳ではなく、日没前後の1時間に釣果が集中しやすいことから日没前後は必ず釣行時間に絡めたいところ。
深夜は経験上、活性が落ちやすくシビアな釣りになることが多いため、日没前後の活性の高いタチウオを狙うのが良いと思います。
ちなみに周りがバタバタと釣れ出すアツい時間帯はずっと続くわけではなく、長くても30分程度、短いと10分未満ということもあり得ます。
群れの移動が非常に速い魚ということで、ゴーストフィッシュと呼ばれることもあります。
チャンスタイムに入ると初心者の方でも簡単にヒットするので、ぜひ足繫く通ってこのような時間帯に出くわしたいですね!
もし隣の人がヒットしていたら、必ずやってほしいことが2つあります。
それは「釣れたルアーのチェック」と「着水後、何秒で巻き始めたかのチェック」です。
横の人が釣れたルアーのタイプがワームではなくバイブレーションなどのルアーであれば、同じくバイブレーションを投げると釣れる確率がアップします。
またタチウオ狙いの場合はどのレンジで釣れたかが非常に重要なので、釣れた人が次にキャストした時に何秒くらい沈めてから巻き始めたかをチェックしておくと、レンジの予想を立てることができます。
タチウオが釣れる場所
タチウオは回遊魚なので、外洋に面した潮通しの良いポイントでよく釣れます。
新規ポイントの開拓を行うのは非常に難易度が高いため、初めの一匹を釣るならタチウオの実績ポイントに通うようにしましょう。
タチウオ狙いの釣り人はたくさんいますし、情報もネット上にたくさんあるので、実績ポイントに関してもすぐに見つかることが多いと思います。
ネットでタチウオの実績ポイントを見つけたら、余裕があれば雰囲気を掴むために下見に行くと良いでしょう。
夕方になってルアーマンがたくさんいて、またそのルアーにケミホタルがついていたら高確率でタチウオ狙いです。
人がたくさん集まるということはそれなりの理由があることがほとんどなので、タチウオの釣り場を見つけるならばタチウオよりタチウオ狙いの釣り人を探すのがオススメです。
タチウオの狙い方
タチウオの狙い方は代表的なものでエサを使った「ウキ釣り」、ドジョウやキビナゴなどをジグヘッドのようなものに固定して使用する「テンヤ」、そして「ルアー」の大きく分けて3つあります。
上の3つの釣り方にはそれぞれの良さがありますが、初心者の方が初めの一匹を手にするなら個人的にはルアー釣りに絞ってトライするのがオススメです。
なぜならウキ釣りはシビアな状況においては最も有効ではあるのですが、他の釣りに比べて飛距離が出にくい上に、流れが強いとウキが流された際に何度も投げ直す必要があったり、また電気ウキという高価な道具を使用するのでどうしてもお金がかかってしまいます。僕も急に浅くなる岩礁に貴重な電気ウキを何度も根掛かりして数千円はロストしています。金銭的にも精神的にもダメージが大きいので、初めての方は避けた方が良いと思います。
またテンヤはエサとルアーの中間的存在で良く釣れる釣り方なのですが、毎度エサを調達しなければならず釣り場に立つ頻度が減ってしまいがち。エサの調達が容易という方は、テンヤで狙うのも良いでしょう。
ルアーはタチウオの活性が低い時には手も足も出ない時がありますが、このようなシチュエーションでは初心者の方ではウキ釣りなどでも釣れないことが多いです。活性が高い時には手返しよく投げることができますし、ルアーで高活性のタチウオに狙いを絞った方が最初の一匹に近づけると思います。
必要な道具
タチウオを狙うのに専用の道具をそろえる必要はなく、9ft程度で15g前後のルアーが投げられるシーバスロッドがあれば十分です。
もし新しく調達する場合、シマノのルアーマチックs90mlという竿が7,000円程度で操作性も良いのでオススメです。
またリールも特にこだわりはなく、2500-3000番程度のリールがあれば十分です。
オススメのルアー
タチウオはメタルジグやミノー、バイブレーションなど本当にたくさんの種類のルアーで狙うことができますが、個人的にオススメなのがシャッドテールワームです。
タチウオは泳ぎがそれほど上手な魚ではないため、ゆっくりと誘えるルアーが向いています。
またタチウオは光によるアピールも効果的なので、光を蓄えると発光するタイプのグロー系ルアーを使用すると釣果アップにつながります。
中でもオススメしたいのが「太刀魚ゲッター」と「エコギア パワーシャッド」を組みあわせた仕掛けです。
Youtubeで活動されているふくまる大将という方の動画で紹介されていた組みあわせなのですが、これがめちゃくちゃ釣れるんです!
僕も今までこの仕掛けで何匹釣ったかわからないほどタチウオを釣ってきました。
実際にセットした様子がこちら。
タチウオはシャッドテールのテールの部分を狙うことがよくあるのですが、テールのバイトも拾えるようにアシストフックをつけるとよいでしょう。
またケミホタルをワームの上部にセットすることで、さらにアピール効果を高めることのできる非常によくできた仕掛けです。
他にもアシストフック、セリアのジグヘッド、フラッシュJの組み合わせでもよく釣れます。
こちらの仕掛けの場合にも、アシストフックを付けることで拾えなかったバイトを拾えるようになるため、必ずつけるようにしましょう。
タチウオは歯が非常に鋭くルアーのロストが非常に多いことから、安価なルアーで狙うのが良いと思います。
ワームに合わせるジグヘッドは釣り場にもよりますが、水深が3m以上あるポイントなら14g程度のジグヘッドがオススメです。
誘い方
タチウオの誘い方ですが、基本的にはアクションは加えずにただ巻きでOKです!
タチウオは活性が上がってくると表層に浮いてくるので、ルアーをキャストしたら着水後すぐに巻き始めます。
そこに活性の高いタチウオがいれば、一投目からガツンと食ってくることもあります!
何度か投げてアタリがない場合、5秒沈めてからただ巻きをして、反応がなければ10秒沈めて…と、上から順番に探っていくと良いでしょう。
アクションを入れないと釣れないと釣れないシチュエーションも確かにあるのですが、そのようなシビアな状況は経験者でも難しいことが多いので、高活性なタチウオに狙いを絞ってしまうのが良いと思います。
リトリーブの速度ですが、基本的にはリールを1秒に1回転程度のゆっくりの速度で巻き続けます。
稀にタチウオの活性が非常に高い時があるので、その時は1秒に2回転以上の速さで巻くと良いこともあります。
タチウオのアタリ
タチウオのアタリは非常にわかりやすく、ガツンッ!とルアーをひったくられるようなアタリが出ることが多いです。
アタリがあったらタチウオの引きを楽しみつつ、こちらに寄せてきましょう。
ここで要注意なのが、ロッドの重みがふっと消えてもそのまま信じて巻き続けること。
タチウオは他の魚と違って細長い魚体をしており、暴れていない時には水の抵抗が非常に小さくバレてしまったと勘違いしてしまうことがあります。
バレてしまったと思って巻くのを止めてしまうと、テンションが緩んでせっかくかけた魚が本当にバレてしまいます。
タチウオ釣りで重みがなくなることは本当によくあることなので、信じて巻き続けましょう。
タチウオを手前まで寄せた時には、よほど大物でない限りはタモがなくても抜きあげられるのでそのまま抜きあげてしまうと良いです。
またタチウオは取り込みの際にも非常にバラしやすい魚で、僕も過去に抜きあげている最中や抜きあげた直後にフックアウトして、海に帰っていくことが何度もありました。
なのでタチウオを抜きあげたら海辺から遠い位置に素早く引き離すようにしましょう。
今回はタチウオ釣りで初めの一匹に出会うための方法について紹介しました!
タチウオ釣りにおいて最も重要なのは釣りの技術ではなく、タチウオに出会う条件をそろえることだと思うので、事前準備をしっかり行いましょう。
また何度かボウズになったとしても、めげない心も大事です。
僕も初めの一匹と出会うまでに2シーズンかかりましたが、足しげく通ってコツを掴めば比較的簡単に釣れるようになりました。
初めの一匹を釣り上げた時の感動は今でも覚えているほど嬉しかったので、これからタチウオを狙う方はぜひ参考にしてみてください!
他にも釣りに関する記事を公開しているので、興味がある方はぜひご覧ください。