釣った魚を持ち帰って食べるのも釣りの楽しみの一つですが、魚は傷みやすいので少しでも新鮮で美味しく保ちたいという方も多いはず。
そこで今回は、魚の鮮度を保持するのにピッタリな便利なアイテムについて紹介します。
魚の鮮度保持にぴったり!まぐロールのインプレや使い方、気になるところを紹介
三木特種製紙株式会社 まぐロールの概要
今回紹介するのは三木特種製紙株式会社のまぐロールです。
食品鮮度保持ペーパーというジャンルの製品で、有名どころでいうとピチットシートやフレッシュマスター等があります。
枚数は170枚入りでありながら、値段は1,090円と安価な値段をしています。
名前の通りマグロの鮮度保持に向いているシートのようで
余計なドリップを吸収するとともに、食品の乾燥を防ぐ効果があるようです。
それではこちらのシートが使えるのか、実際に釣った魚に使用して検証していきます。
まぐロールの使い方
それではまぐロールを使用していきます。
今回は船釣りで知人が釣ったシイラで試してみました。
まずはシイラを3枚卸にした後に、まぐロールで包んでいきます。
恐らくまぐロールには他の製品のように表裏があるわけではなさそうなので、どちらの面で切り身を包んでもよさそうです。
まぐロールで切り身を包んだら、その上から空気に触れないようにラップで包んで冷蔵庫で保管します。
シイラは特に数が多いので、170枚入りとたっぷり入っているのは非常にありがたいですね。
そして1日経過した様子がこちら
取り出してみると、シートがかなり水分を吸っていることがよくわかります。
シイラは魚の中でも水分が多い魚ではありますが、余計なドリップを吸ってくれるということで一定の効果がありそうです。
さて、まぐロールを外して中の様子をチェックしてみます。
取り出してみるとこんな感じで
光の具合などで色味が違って見えるものの、実物は色味も良く傷みやすいシイラでもしっかり鮮度が保たれていそうです。
まぐロールで包んだ切り身を食べてみた
それでは実際に上の切り身を食べてみました。
やはり鮮度のチェックに最も適している料理といえば刺身ということで
シイラを刺身にしてみました。
近くで見ても色味は非常に良く、美味しそうです。
では実際に食べてみると…
これは美味しい!
鮮度がしっかり保たれている上に、まぐロールで適度に水分が抜けているので魚の旨味がしっかりと感じられます。
食感もしっかりしていて、魚の鮮度保持用にぴったりだと感じました。
後日、別の部位を取り出してみたのですが
鮮度が保たれているようで、血合いの部分も新鮮な色身をしています。
今回は照り焼きで調理してみたのですが
こちらもしっかり鮮度が保たれていたので、美味しく食べることができました。
他社製品と比較した気になるところは?
まぐロールが魚の鮮度保持にピッタリだとわかったところで、続いて他社製品と細かく比較したいと思います。
比較対象は筆者が以前愛用していた、ユニ・チャームのフレッシュマスターです。
それでは各項目について比較していきます。
値段について
まず値段の比較から行っていきましょう。
先に紹介したと通り、まぐロールは1,090円で170枚入りと1枚あたりの値段は約6.5円です。
続いてフレッシュマスターですが、50枚入りで830円なので、1枚当たりの値段で比較してみると
- まぐロール:1枚あたり6.5円
- フレッシュマスター:1枚あたり16.6円
と、単純な枚数で比較するとまぐロールの方が安いと言えます。
品質について
続いて品質面での比較について。
まぐロールは先ほど、表裏のない紙だとお伝えしましたが、ご覧の通りかなり薄めとなっています。
一方、フレッシュマスターはと言いますと
食品に触れる面はツルツルとしていますが、反対側は綿のようになっていて、全体的に少し分厚いです。
これがどういうことかというと、まぐロールもフレッシュマスターも魚の切り身から水分を吸い出すのは同じなのですが、フレッシュマスターは吸い出した魚のドリップが逆流しないようにできているので、魚の鮮度保持の効果はフレッシュマスターの方が高いと考えられます。
どちらのシートも魚が腐るまでの日数を実際に計測したわけではないのですが、恐らく実験すればドリップが逆流しない分、フレッシュマスターの方が鮮度を保つ効果は高そうです。
ただしまぐロールでも3-5日と保管の期間が短めであれば、今のところ問題なく使用できています。
抗菌性について
最後に抗菌性についてです。
魚の鮮度を保って保管する上で抗菌性があるというのは非常に重要なのですが、ユニ・チャームのフレッシュマスターはパッケージに抗菌の記載がある一方で
まぐロールはパッケージやHPに抗菌の記載がありません。
魚を長期で熟成させる際にはどうしても雑菌が繁殖するリスクが高くなってしまうので、たとえば1週間以上かけてじっくり熟成させたい場合には、フレッシュマスターの方がより安心して使用できるかと思います。
総評
三木特種製紙株式会社のまぐロールですが、総評としては十分使えると思います。
実際にシイラやシーバスで試してみても余計なドリップを吸ってくれるので、冷蔵庫で寝かせても色味の変化も少なく美味しく食べることができました。
ただし値段が安い分、抗菌作用がない点は値段相応といった感じなので、より長期で熟成させる時にはユニ・チャームのフレッシュマスターなど、もっとしっかりしたものを使用した方がよさそうです。
安価な鮮度保持シートを探している方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
今回は三木特種製紙株式会社のまぐロールについて紹介しました。
魚の熟成に関する詳しい方法については下の記事でまとめているので、気になる方はこちらも併せてご覧ください。