大きな魚体に強烈な引きで釣り人を魅了するシイラ。
ブリに似た味ということで、煮付けはもちろん、唐揚げ、しゃぶしゃぶ、フライなどどんな料理にしても美味しいんですよね~

そこで今回は、釣ったシイラの下処理から、シイラを使ったおすすめの調理法を紹介します!
シイラは食中毒のリスクも高いと噂されていますが、リスクを下げるためにできることについても順に紹介していきます。
シイラが”食中毒のリスクが高い”と言われる理由

まずはシイラが食中毒のリスクが高いと言われる理由について。
シイラを持ち帰って食べる際には「シイラは刺身で食べない方がいい」という話を釣り人や遊漁船の方から聞くことがあります。
なぜそのように言われているのかというと、シイラは
- 腸炎ビブリオ
- ヒスタミン中毒
- アニサキス
のリスクがあると言われているから。
腸炎ビブリオはシイラに限らず海中に普通にいる菌で、魚に付着することで菌が増殖し、生の状態で食べると腹痛や下痢に見舞われます。
ヒスタミン中毒はブリや青物に多く見られ、温度管理が不適切な場合に魚の体表に付着しているヒスタミン生成菌が増殖し、魚の体内のヒスチジンに作用することでヒスタミンが生成され、アレルギー反応を引き起こします。
アニサキスは有名なので知っている人も多いと思いますが、アニサキスに寄生した魚を生食することで腸や胃の壁に食いつき、激しい腹痛を引き起こします。
実はどれもシイラに限った話ではないのですが、シイラという魚が
- 夏~秋の水温が高い時期に釣れること
- 魚体が大きく冷やしにくいこと
- ヒスチジンを多く含むこと
- 他の魚を積極的に捕食するのでアニサキスのリスクが高いこと
といった食中毒のリスクが高まる要素を多く備えているため、このような話が出回ったのではないかと思います。
ただ食中毒のリスクが高い要素を数多く持ち合わせているので、安全に美味しく食べるためには適切な下処理を心がける必要があります。
釣ったシイラを美味しく食べるための下処理
まずは釣ったシイラを美味しく食べるために欠かせない、下処理の手順を紹介します。
具体的には以下の手順で進めます。
血抜き&締める
↓
氷でしっかり冷やす
↓
水道水で表面を良く洗う
↓
内臓を取り出して捌く
船の上でやること
まずシイラを釣り上げてすぐにやることといえば、血抜きと締めること。
シイラは血が多い魚なので、できれば釣ってすぐに血抜きをしたほうがいいです。
血抜きの方法は他の魚と同じで、エラを切ってやれば簡単に血が抜けます。
血を抜けばしばらくすると勝手に息絶えますが、脳締めまできっちりやっておくと安心です。
血抜きよりも大事なのが、大量の氷水で冷やすこと。

温度が高いと腸炎ビブリオの菌は4度以下で繁殖しないと言われているので、釣り上げたらすぐに氷でキンキンに冷やすようにしましょう。

家に持ち帰る時にも、氷を足してクーラーボックスでキンキンに冷やして持ち帰ります。
また低温を保つことでヒスタミン生成菌も活動ができなくなるので、同時にヒスタミン中毒のリスクも下げることができます。
ちなみにヒスタミンは加熱調理でも毒性を失わないので、氷をケチってはいけません。
持ち帰ったらやること
続いて船から降りたら、シイラの表面を水で洗い流します。
この時大事なのが、水道水で洗い流すこと。

腸炎ビブリオの菌は好塩菌なので真水に弱いとされており、水道水で洗い流すことで繁殖できなくなるようです。
内臓を取り出して捌く
続いて内臓を取り出して捌きます。
ここからは普通の魚を捌く手順と同じで内臓を落として、鱗をとって、三枚に卸せばOKです。

ちなみにシイラのうろこは細かくて頑固なので、できる方は包丁で皮と一緒にすき引きするのがおすすめです。
内臓とうろこを取ったら、切込みを入れて

普通の魚と同じように、三枚に卸します。

ここまで捌いたらブリとそっくりですね。
魚体が大きすぎて食べきれない場合は、ジップロックなどに入れて冷蔵・冷凍しましょう。

ちなみに釣ったシイラを保管する時、専用の鮮魚ペーパーを使うとより保管状態を良くすることができます。
シイラは身が多いので、ガンガン使えるまぐロールがおすすめです。

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釣ったシイラのおすすめ料理5選
ここからはシイラを使ったおすすめの調理について紹介します。
シイラはブリと似たような味をしていますが、脂があまりなくさっぱりしているので、脂で揚げたりバターでコクを足すような調理と相性がいいです。
刺身は保管状態が良ければ食べられるのですが、食中毒のリスクが高い魚なので加熱調理をおすすめしています。
シイラの唐揚げ

シイラを釣ったときに、知り合いにおすすめされたのが唐揚げ。
あっさりとした味わいのシイラですが、醤油やにんにく、しょうがで下味をつけることで味がしっかりしますし、身に弾力があるので食べ応えがあります。
作り方は簡単で、醤油としょうが、にんにくと一緒に1時間ほど漬けこんで

片栗粉で衣をつけて

あとは油でこんがり揚げます。

完成した唐揚げは、にんにくとしょうが、醤油でパンチが効いていますし、噛むとジュワっとシイラの肉汁が出てきて唐揚げとの相性は抜群。
ぜひシイラを釣ったら試して欲しいメニューです。
しゃぶしゃぶ

シイラの素材の味を楽しみたいなら、オススメなのがシイラのしゃぶしゃぶ。
作り方は紹介するまでもないのですが、鍋にだし汁で野菜を煮込んで

シイラの切り身を薄く切り、鍋の中にくぐらせます。
食中毒が気になる方は、中に火が通るまでくぐらせましょう。
身が締まるほど火を通さない限り、トロッと柔らかい食感が味わえます。

シイラ自体はさっぱりとしているので、ごまダレのようなコクのある味付けと相性がいいです。
シイラの甘酢あんかけ

続いて少し手が込んだシイラの甘酢あんかけ。
これは先ほどの唐揚げが余った時にぜひ作ってほしいのですが、まず甘酢と醤油、砂糖、片栗粉ベースのタレを作り

野菜に火を通します。

野菜がしんなりしたら、シイラの唐揚げを入れて加熱すれば完成。
甘酢の甘みとさっぱりとした味わいが、シイラの唐揚げによくあって美味しいんですよ。
これもシイラと良く合うので、唐揚げを作る時には多めに作って試してみてほしいです。
シイラの照り焼き

続いて定番ですが、シイラの照り焼き。
ブリに似た味なのだから、外すわけがありません笑
作り方はブリと同じで、まずは切り身を油で焼き目がつくまで炒めて

両面焼けたら、醤油、料理酒、みりん、砂糖で煮詰めます。

あとは好みの照り具合になるまで汁気を飛ばせば完成です。

ブリよりも脂が少ないのでこちらもさっぱりしていますが、夏場のブリと言われて出されたら間違える自信があります笑
シイラのカマ焼き・塩焼き

5つ目はシイラのカマ焼きです。
調理法は紹介するまでもなく、塩をパラパラと振って焼くだけとシンプルな料理。
シイラは身が少し水っぽいので、焼く前に塩を振って10分ほど置いてから焼くのがおすすめ。

脂の少ないシイラですが、頭の部分はやはりどの魚も脂が多いので、シイラの素材の味を味わいたいならカマで塩焼きにしてみましょう。
シイラはどんな味?実際に食べて感じた特徴
たまにシイラは「まずい」「臭い」といったうわさを耳にすることがありますが、個人的には脂が少なくさっぱりとしたブリといった感じ。
血が多いので下処理が甘いと生臭く感じることもあると思いますし、正直なところ脂の乗りが控えめなのでサワラやのっこみマダイなどと比べると見劣りするのは否めませんが(比較対象が強すぎる)、食材の特徴を見極めれば十分美味しいです!
旨味を引き出して食べるというよりも、味や香りをガンガンつける唐揚げやムニエルなどの素材型の食べ方が向いていそうですね。
ちなみにたくさん釣れたからと釣れた分だけ持ち帰ると、同じ味が続いて飽きるので注意しましょう…(笑)
今回はシイラを美味しく食べるための下処理から、おすすめの調理法まで紹介しました!
釣り上げるのは最高に楽しく、食べても美味しいシイラ。
ぜひシイラを持ち帰って食べてみようという方は、参考にしてみてください。
