「安価なのに品質が最高レベルにいい」と一部の釣り人の間で絶大な人気を誇るマルトのトレブルフック。
ですがどれだけ安くて品質がいいと言われても、まだ使ったことのない方にとっては、なかなかイメージが湧かないのではないでしょうか?
そこで今回は、そんなマルトのフックの凄さや、メーカー品と比べた時の強度や品質などについて紹介します。
マルトのトレブルフックの評判は?強度や品質をメーカー品と徹底比較した結果
実は釣り針の超老舗メーカーのフックだった
マルトのフックの品質の前に、まずはマルトのフックの概要について紹介します。
マルトというのは、株式会社土肥富という兵庫県にある釣り針メーカーのブランドのことです。
創業は1892年と実に100年以上も釣り針を釣り針を作り続けている会社で、釣り針の製造におけるノウハウは相当なものであると言えるでしょう。
安価なフックではありますが、100年以上も釣り針を作り続けている会社の国内で製造された国産フックということで、品質が高いのも納得です。
マルトのトレブルフックの基本情報
続いてマルトのトレブルフックの基本情報です。
◆マルトのトレブルフックの基本情報(#8をAmazonで購入した場合)
値段:935円(送料込み)
個数:20個入り
販売方法:通販
マルトのトレブルフックは釣具屋には置いておらず、通販のみでの販売となっています。
アマゾンで購入した場合、値段は20個入りで935円(しかも送料込み)という圧倒的な安さで、1個当たりの金額はわずか約47円です。
同じサイズのトレブルフックを購入した場合、例えばオーナー針から出ているカルティバのスティンガーが8個入りで650円程度なので、1個当たりの値段が1.7倍程度違うことになります。
スティンガーは釣具屋で売っているフックの中では安価な部類なので、いかにマルトのトレブルフックが安いかがよくわかりますね。
また品質面でも釣り人からの評価が高く、アマゾンのレビューでも5点満点中4.1点、レビューの内容からも満足度が高いことがうかがえます。
マルトのフックの評価
マルトのトレブルフックを各項目ごとに、一般的なフックと比較して評価してみました。
強度 8
フックにとって非常に重要な要素であるフックですが、8点と最高クラスとまではいかないもののかなりの高水準。
同じサイズであれば有名メーカー品でも強度で負けることはそうそうないですし、#8フックで80cmのハクレンがスレがかりしても全く曲がらなかったので、強度面では安心して使用することができます。
鋭さ 10
鋭さについては最高クラスの10点で、僕が知る限りマルトのフックよりも鋭いフックを見たことがありません。
また針先も1度の釣行で丸まってしまうほど弱くもないので、交換頻度が無駄に高いといったこともありません。
サビやすさ 5(※防錆タイプは8)
マルトのトレブルフックの唯一の欠点であるサビやすさ。釣行後に気を付けて水洗いしないと、釣りの釣行ではフックにサビがついていることがあります。ただしサビやすいのはAmazonで購入したものだけで、土肥富の直営ショップのものであれば防錆処理が施されているので、サビやすさは8点です。
貫通力 10
貫通力は間違いなく最高クラスの10です。
マルトのトレブルフックは他社製のフックよりも細軸なので、ベンドまで刺す力はメーカー品と比べても群を抜いています。
細軸でありながらここまでの強度を出せるマルトのフックだからこその貫通力だと思います。
値段 10
値段に関しては文句なしの10点です。
フックの単価が50円というのは実戦レベルのフックの中では最も安い部類で、しかもこの品質でとなると間違いなく値段以上であると言えます。(フック単価の相場は80円程度でも安い部類)
マルトのトレブルフック#8の強度をメーカー品と比較
ではマルトのトレブルフックが本当に釣りで使える代物なのか、まずはメーカー品と強度を比較してみましょう。
強度の検証にはデジタルスケールを使用していきます。
デジタルスケールにマルトのトレブルフックの#8を引っ掛けて、負荷をかけてみると…
9.5kgの負荷がかかったところで、フックが曲がってしまいました。
同様の実験を行った結果、2回目が8.8kg、3回目が9.5kgで曲がったということで、平均で約9.2kg程度の力まで耐えられるようです。
数値だけ聞いてもわからないかと思うのでメーカー品と強度を比較してみると、以前、カルティバのスティンガー#8で同様の実験を行ったところ、5kgの負荷までは耐えられるものの6kgで曲がってしまっていたので、同じサイズで比べた場合、マルトのフックの方が3kgも強い負荷に耐えられるという結果となりました。
マルトのフックの鋭さについて検証
続いてマルトのトレブルフック#8の刺さりやすさについて検証します。
刺さり具合の実験については、上の写真のマットにフックのカエシが埋まるまでに必要な力を測定してみました。
マルトのトレブルフックの#8で測定してみると
290gの力でフックのカエシまで埋まりました。
念のため3回測定してみると、マルトのトレブルフック#8の3回の平均が約280gという結果だったのですが、では同様の実験を先ほどのスティンガー#8で試してみると、2回の平均値が390gでした。
こちらの実験ではフックのカエシが埋まるまでに必要な力が少なければ少ないほど、刺さりがいいということになるので、マルトのフックの方が刺さりがいいということになります。
フックの刺さりやすさについては軸の太さも関係するので同じ号数だからといって一概に優劣は決められないのですが、今回の比較においてはマルトのトレブルフックの方が強度が高いので、強度の面でも刺さり具合の面でも、マルトのフックの品質は大手メーカー品よりも優れていると言えそうです。
実際にマルトのトレブルフックを釣りで使ってみた結果
机上の実験が終わったところで、では実際の釣りで使用した感想について紹介していきます。
僕は現在、マルトのトレブルフック#8をメインで使用しているのですが
70cmのシーバスを釣っても問題なくキャッチできていますし
50cmに迫る体高のあるクロダイを釣っても、全く問題なく上がりました。
80cmオーバーのハクレンがかかって10分程度ファイトした時でも、フックが曲がらずに無事にキャッチできたので、強度については#8のサイズでも相当な高さといえます。
メインで狙っているのがシーバスやクロダイということもあるかもしれませんが、マルトのトレブルフックを使って針が伸ばされたことは一度もないので、品質面についてはかなり信頼できます。
気になる購入方法は?
マルトのフックの購入方法ですが、Amazonで購入する方法と公式サイトで購入する方法の2種類あります。
一つ目のAmazonで購入する方法ですが、下のリンクをクリックすれば購入画面に進めます。
値段はサイズにもよりますが、#8だと20本入りで送料込みで935円です。
Amazonから購入する方法は手軽なのですが、2つ注意点がありまして、1つ目は人気の商品なのでよく欠品することです。
#6や#8などのサイズは特に人気なのでよく欠品します。
二つ目の注意点は、Amazonで売っているマルトのフックは防錆加工前の物なので、海水での使用後はしっかり水洗いをしないと錆びてしまうことです。
ただし水洗いをしっかりすれば、1度や2度の使用でサビて使えなくなるほどの物ではないので、それほど気にしなくてもよいかと思います。
二つ目の公式サイトで購入する方法ですが、こちらは先ほどのAmazonとは違って在庫がたくさんありますし、値段はAmazonの物よりも多少上がるのですが防錆加工も施されているのでサビにも強くなっています。
ただし公式ショップからの購入には注意点があって、一つ目は種類が多すぎてどれを購入すればよいかわかりにくいという点です。
ただこちらについては、「No.1094 袖型トレブルフックTR(◆NS+FC)」を選べばAmazonで売っている商品の防錆加工済のものが購入できます。(値段も送料別で10個入り495円)
ちなみに公式ショップで購入する場合は送料がかかります。
3,500円以上購入すれば送料が無料になるので、僕のようにマルトのフックの品質をよく知っている方は年1くらいでまとめ買いをすればよいのですが、初めての方はクオリティが分からないまま大量に購入するのは勇気がいると思うので、まずはAmazonで少量を購入してみて、気に入ったら公式ショップでまとめ買いをするのがよいと思います。
今回はマルトのトレブルフックについて紹介しました!
通販でしか購入できないのですが、安価でありながら強度や鋭さといった品質面は僕が知る限り最高クラスのフックなので、気になる方はぜひAmazonや公式ショップをチェックしてみて下さい!