岸壁にエサやワームをそっと落とし込み、足元に潜むクロダイを釣り上げる落とし込み釣り。
道具も少なく動作もシンプルなことや、身近な岸壁がポイントになることから近年人気が高まっているジャンルですが、実はそんなクロダイの落とし込み釣りにピッタリなワームが登場しました!
今回はそんなクロダイボールの特徴や使い方、気になる点について紹介します。
チヌの落とし込みで大活躍の予感!クロダイボールの評判や使い方を紹介
NIKKO クロダイボールの概要
今回紹介するのは、ニッコー化成のクロダイボールです。
一見すると直径13mmの丸いワームなのですが、高耐久で知られるエラストマー素材を使用しています。
エラストマーといえば沈んでしまうのでクロダイの落とし込み釣りには不向きなのですが、独自開発した新素材を用いることで「エラストマーの耐久性」を生かしながらも、「高比重で水に沈む」というまさにクロダイの落とし込み釣りにピッタリな仕様となっています。
さらにクロダイを警戒させにくい、クロダイの好物であるカニを使ったカニガラパウダーまで配合しています。
カラーはソリッドブラック、シルキーホワイト、グリーンペレット、ブラウンペレット、レモンイエローの5色です。
耐久性は?
まずはクロダイボールの耐久性についてですが、めちゃくちゃ丈夫です!
クロダイといえば強靭な顎を持ち合わせていて、カニやエビなどの他に貝も殻ごとバリバリと噛み砕いでしまうので、ワームでチニングをしているとアタリがあった時にワームをちぎられてしまう事も珍しくないのですが、クロダイボールは高耐久で知られるエラストマー素材でできているので、クロダイの強靭な顎にも耐えることができます。
試しにクロダイボールを引っ張ってちぎろうとしてみたのですが、あまりの耐久力にちぎることができませんでした。
いくらクロダイの顎が強靭だからと言っても、この耐久力ならボロボロになることもほぼないと思うので、ワームの持ちはかなりよさそうです。
エラストマーなのに”沈む”
二つ目の特徴が、エラストマーなのに沈むということ。
通常、高耐久で知られるエラストマーならクロダイの強靭な顎にも耐えられるので、落とし込み釣り用ワームのスタンダードになってもよさそうなのですが、実はそれができない理由がありまして
それは、エラストマー素材は水に浮くんです。
これがジグヘッドやシンカーを使用した釣りであれば水中でゆらゆらと揺れて、むしろいい誘いにもなりそうなのですが、落とし込み釣りでは上から自然に落ちてくるエサを演出するので、エラストマーの水に浮くという特徴は大きな痛手となっていました。
ですがニッコー化成は化成メーカーということで、独自開発した素材を使用することにより「エラストマーなのに沈む」という特徴があるため、実際にクロダイボールを水に浮かべてみると
上からスッと沈んでいきました。
今回は真水での実験だったのですが、海水でも問題なく沈むようです。
フレーバーは?
ニッコー化成のクロダイボールですが、クロダイの好物であるカニを使ったカニガラパウダーを配合しています。
実際に匂いを嗅いでみると、ほんのりと干しエビのような香りがしました。
フレーバー入りのワームは僕の経験上、臭いで魚を寄せるほどの効果はないと思っているのですが、魚が近づいた時や食いついた時に違和感を抱かせにくいので、クロダイの近くにワームやエサを落とす落とし込み釣りとの相性は抜群だと思います。
また他のフレーバー入りワームと違ってオイルで表面に匂いをつけているわけではなく、素材にカニガラパウダーを練り込んでいるので、
- フレーバーの効果がオイルよりも持続する
- オイルが手につかないので、いちいち手を拭く必要がない
というメリットがあって非常に便利です!
パッケージから出してプラスチックのケースに保管することもできるので、使い勝手がよさそうですね。
クロダイボールの使い方は?
ここからはクロダイボールの使い方について紹介します。
今回はメーカーの方に連絡してオススメのセッティングやコツについて教えて頂きました。
画像のようにクロダイボールをフックに刺して、必要に応じでがん玉をフックのすぐ上にセットして沈下速度を調整するとのことです。
フックはがまかつの管付きチヌ針の6号か7号がオススメとのことでした。
実際の使い方についても詳しく教えて頂いたのですが、まずはクロダイのいそうな岸壁や障害物の際にクロダイボールを落とします。
クロダイが食いつくと手元にコツンとしたアタリがあったり、ラインが走ったりするようなので、このタイミングでアワセを入れれば
ガツンとした手ごたえを感じ、バッチリとフッキングが決まるようです。
クロダイの顎は非常に強靭なので普通のワームであれば千切れてしまう事もありますが、クロダイボールは非常に丈夫なのでご覧の通り無傷のように見えます。
1匹釣った後に餌やワームを付け替える手間がないので、手返しも良さそうですね!
カラーの使い分けは?
カラーの使い分けについても教えて頂いたのですが、
- 岸壁にフジツボが多い場所→白や茶色系の色
- 海藻や黒い貝が多い場所→黒系
といったように、岸壁の色に注目してチョイスするのがポイントのようです。
また時には1個だけでなく、黒と緑といった異なるカラーを2個刺ししてみたり
白と茶色をそれぞれ半分に切ってハーフ&ハーフで使用するといった使い方も効果的とのことでした。
気になるポイント
ここまでクロダイボールの良いところを中心に紹介したのですが、気になるポイントについても紹介します。
それは「他のワームと同じケースで保管すると、どちらかのワームが溶ける」ことがあるということです。
これはエラストマー素材のワーム全般に言えるのですが、塩化ビニル樹脂でできた一般的なワームと一緒に保管するとワームが溶けてベタベタになってしまいます。
なのでクロダイボールを袋から出して保管する時は、他のワームと触れないよう注意が必要です。
クロダイボールの収納にオススメのアイテム
クロダイボールの収納でぜひオススメしたいのが、アブガルシアのフック&シンカーケースです。
こちらのケースは二つ折りになっているのですが、上段にはフックやがん玉が
下段にはワームやシンカー、ワーム等を収納できます。
ブロックも多いのでフックも数種類入れることができますし、下段も仕切りを組み替えられるので様々なものを入れられます。
落とし込みの他にフリーリグのワームとシンカーを保管したり、バイブレーションを使ったボトムチニングにも使えるので、クロダイ釣り全般で使用できます。
値段も1,000円程度と手ごろなので非常にオススメです。
今回はクロダイの落とし込みにピッタリなクロダイボールについて紹介しました。
クロダイの落とし込みにはもちろん、アイデア次第でバス釣りなんかでも使えそうなので、気になる方はぜひチェックしてみて下さい。