釣り具は高価なものも多いので、お気に入りのリールやロッドを購入した時に「いつまでも新品のようなピカピカの状態で使いたい」と思う人も多いのではないでしょうか?
そんな時に多くの釣り人の間で使われているのが釣具のコーティング剤。
釣具に塗布することで艶が出てピカピカになり、汚れが付きにくくなるとのことですが
- 傷防止にどれだけ効果があるのか?
- 海釣りでも使えるのか
- 汚れは落ちやすくなるのか
- 撥水効果はあるのか
- フッ素系、ガラス系などどのタイプがいいのか
- クーラーボックスなど魚が触れるものにも使えるのか
と気になっている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、釣具のコーティング剤の選び方や使用方法、効果などについて紹介します。
コーティングの仕組み
まずはコーティングの仕組みについて簡単に説明します。
リールの表面は一見すると滑らかに見えますが、実際には細かな凹凸や溝があります。
コーティング剤を施工すると、それらの凹凸を埋めるように薄い被膜が形成され、表面がより滑らかな状態になります。

表面の溝が消えた結果、
- 汚れが付着しにくい
- 汚れが落としやすい
- 光を均一に反射して艶が増して見える
といった効果が得られる仕組みです。
また、表面に被膜が形成されるため、小さな擦り傷からリールを保護する効果も期待できます。
ただし、コーティングはあくまで表面を保護するためのもので、落下による傷や強い衝撃による傷や破損を防げるわけではありません。
釣具用のコーティング剤の選び方

コーティングの仕組みについて紹介したところで、次はコーティング剤の選び方について。
実はコーティング剤にもいろんな種類があり、それぞれのシチュエーションに適したタイプを使用する必要があります。
代表的なものに
- フッ素系
- ガラス系
- ポリマー系
があります。
それぞれの特徴を簡単に整理すると
| 種類 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| フッ素系 | 撥水性が高い、施工が簡単 | 耐久性が低い |
| ガラス系 | 被膜が固く撥水、傷防止効果が高い | 施工に手間がかかる場合あり |
| ポリマー系 | 安価、艶出しが得意 | 耐久性が低い |
といった感じです。
どれも表面の傷を埋めるので撥水や艶出しには長けているのですが、小傷対策なども考えると耐久性の高いガラスコーテイングが釣りには向いているかと思います。
ちなみにガラス系と聞くと「ラインに触れたらガラスの破片で切れるんじゃ…」と思う方もいるかもしれませんが、僕が実際に使用してみて今までそのようなトラブルがないので心配しなくてよいと思います。
他にもコーティング剤の中に”溶剤”が入っていると、リールのボディなど釣具を傷めてしまう恐れがあるので、なるべく溶剤なしの物を選んだ方が良さそうですね。
実際にコーティングをしてみた
それでは実際にコーティングをしていきたいと思います。
今回コーティングするリールはシマノの26ナスキー。

コーティング剤は「プレミアムダイアコートプロ」というガラス系のコーティング剤を使用していきます。

こちらはガラス系コーティング剤の中でも
- 溶剤が入っていない
- オイルが入っていない
- ガラス質成分90%以上
らしく、個人的には溶剤不使用で釣具を傷める心配がないのが嬉しいところ。
パッケージにも「10年耐久」と記載があり、これが本当かどうかは当然試せていないのですが、いかにも耐久力がありそうですよね笑
また個人的に好ポイントなのが、食品衛生法にも適合しているのでクーラーボックスの内側にも使用できるということ。
釣った魚は持ち帰って食べる時には口の中に入るので、食品衛生法にも適合しているというのは釣り人にとってかなり魅力的だと感じました。
それでは早速、コーティングをやっていきましょう。
開封するとこんな感じで、コーティング剤とクロス2枚、説明書が入っています。

コーティング剤は10mlを使用したのですごく小さいのですが、実際に使うのはリール1個のコーティングで2-3適なので意外とたくさん塗れます。

まずはリールの表面のほこりなどを落とします。

今回は新品のナスキーだったので、特に目立った汚れもなく拭き掃除のみ。
続いてプレミアムダイアコートプロを2-3適ほどクロスに垂らして

リール全体を拭いていきます。
この時、ベアリングなどリールの回転する部位には塗らないように注意しましょう。
液の質感としてはサラサラしていて、少量でもかなり良く伸びます。

ベールなどの金属パーツに塗ったり

ボディにもしっかり塗っていきます。
表面の傷が埋まっているからか、塗布すると新品のリールでもピッカピカのツヤツヤです。

さて、全体を拭き終えたあとはクロスなどで全体をふき取ります。

あとは重ならないように並べて乾かします。

コーティング後は、なんだか輝きが増した気がしてめちゃくちゃカッコイイですね…!
乾燥時間は季節によっても変わってくるのですが、冬季でも最大48時間ほど乾燥させればいいみたいですね。
その後、乾燥後に同じ手順で二度塗りをして再度乾燥させました。
コーティング後のリールがこちら
さて、コーティング後のリールの様子がこちら。

光沢があってめちゃくちゃカッコイイです…!
テンションが上がり過ぎてその後、すぐに使ってしまったので施工後の写真はあまりないのですが、その後数回使用したあとの様子がこちら。

あれから何度か使用しているのですが、ピカピカ感をキープできています。
ちなみに水をかけてみた様子がこちら。

撥水についても表面のコーティングのおかげて、水を弾いてくれていそうですね。
リール自体があまり汚れるような道具ではないのですが、海で使用してもさっと水洗いするだけできれいになっているので満足です。
防傷効果は?
続いて気になる防傷効果についてです。
釣りをしているとリールに傷がつくことがよくあるので、この効果が気になっている人もいるかと思いますが、結論としては残念ながら傷はつきます…!

釣りの最中にリールが岩に当たってしまったのですが、リールの塗装が剥がれるレベルの衝撃を受けるとさすがにコーティングを突破してしまいました…
カバンの中に入れている時のちょっとした小傷程度であれば守ってくれるかもしれませんが、リールを地面に落とすなどの衝撃からは守れないというのは知っておいた方が良いですね。
とはいえ、大事なリールを少しでも長くきれいに使うためにも、コーテイングがされているというのは安心感があります。
ぜひ試して欲しいのがクーラーボックス!
釣具のコーティング剤でまず思いつくのがリールですが、それで終わるのは勿体ない!
ぜひ釣り人の皆さんにオススメしたいのがクーラーボックスです。

クーラーボックスって魚の血とかぬめりが直接触れるので、釣具の中でトップクラスに汚れるじゃないですか。
そんなクーラーボックスにコーティングすることで、汚れが付着しにくくなり、掃除の手間を減らそうという訳です。
コーティングの方法は同じで、クロスに数適垂らして拭いていくだけ。

今回のクーラーボックスは10年物で傷もたくさんあるのですが、コーティング剤を全体に伸ばしていきます。

あとは乾燥させて、今回も二度塗りします。
さて、コーティングの効果で汚れは落ちやすくなっているのでしょうか?
今回、性能チェックの相手に選んだのはタコ!

コイツならぬめりに加え、タコ墨もあるのでコーティングの性能チェックにはうってつけの相手でしょう笑
クーラーボックスに入れて持ち帰ってみると

案の定、墨とぬめりで大変なことになっているではありませんか
これ、本当に大丈夫か?
と思いつつも、クーラーボックスの黒い水を流してみると

クーラーの内側に傷があることもあり、さすがに黒い汚れが目立ちますね。
ではシャワーで洗い流してみると

サッと水洗いしただけでこの状態、かなり汚れが落ちてますよ!!
結構すごくないか?

その後、スポンジで気になるところをこすってみたら、昔からの汚れが残っただけで、今回のタコの汚れはしっかり落ちているように見えます。
さすがに洗剤がないと臭いまでは取りきれないのですが、天日干しにして乾かすと臭いもなくなっていました。

タコの墨の汚れが水洗いだけでこんなにあっさり落とせたのが本当に驚きです!
釣具のコーティングは釣り人におすすめ?
釣具のコーティングについてですが、個人的にはかなりアリだと感じました!
一応、整理しておくと
向いている人
- リールを小傷から守りたい
- クーラーボックスを綺麗に使いたい
向いていない人
- リールの傷や汚れをあまり気にしない
- リールを落下の衝撃から守りたい
といった感じでしょうか。
特にクーラーボックスについてはこれだけ簡単に汚れが落とせるのは目から鱗でしたし、新品でなくとも効果があるように感じたので、釣った魚を持ち帰る人にはぜひオススメしたいと思っています!
特に今回紹介したプレミアムダイアコートプロは溶剤も入っていませんし、食品衛生法にも則っているので、リールだけでなくクーラーボックスにも使いたい方はぜひ使ってみてはいかがでしょうか?


















