釣りに便利なアイテムや情報を紹介している「釣りの知恵袋」なるフィッシュです!
シーバスフィッシングにおける一大イベントであるバチ抜け。
今回の記事では、2024年に関東・関西、中部、九州、中国地方ごとのバチ抜けが起こりやすそうな日をピックアップしたカレンダーと、バチ抜けで知っておくべき基礎知識について紹介します!
【2024年版】バチ抜けカレンダー&バチ抜けの基本
そもそもバチ抜けって?
そもそも「バチ抜けって何?」と思っている方もいらっしゃると思うので、簡単に説明します!
バチ抜けとはイソメ類が産卵のために水底から抜け出て水面に浮上する現象のことです。
バチが抜けている時の画像を下に添付しているのでご注意ください(汗)
バチが特によく抜ける日だと、河川一面がバチで埋め尽くされて「バチ絨毯」と呼ばれるほど。
ちなみに普段、水底に身を潜めて天敵から捕食されないようにしているバチが水面に上がってくると、いろんな生き物に簡単に捕食されます笑
ではなぜそんな危険を冒してまでバチが水面に抜け出てくるのかというと、それは潮に乗って沖に出るため。
バチの産卵は沖で行われるようなのですが、バチは遊泳力が低く自力で沖まで出られないので、潮の力を借りて沖まで向かっているようです。
「バチに遊泳力がなく、潮に乗って沖に出る」ということがバチ抜けシーバス攻略の上で重要になってくるので、ここだけ押さえておいてください。
バチ抜けとシーバスの関係
次はバチ抜けとシーバスの関係についてです!
さきほど、バチはいろんな生き物に捕食されるとお話ししましたが、シーバスもバチを狙う生き物の一種で、バチ抜けはシーバスにとって非常に重要な意味を持ちます。
というのもこの時期のシーバスは産卵を終えて体力を消耗しているのですが、バチ抜けはまさにシーバスが消耗した体力を回復するのにうってつけだからです!
シーバスは東京湾では12月ー1月ごろに産卵のために海へ下るのですが、この時期のシーバスは先ほどもお話しした通り産卵によって体力を消耗しているので、元気な小魚を積極的に追い回して捕食する力はありません。
水温も低くて体が動かし辛いので、「できればあまり動かずに楽してエサを食べて体力を回復したい」と思っていることでしょう。
そんな時に遊泳力が低い(=捕食しやすい)エサが、しかも大量に流れてきたら、好んで食べてしまいますよね?
単にバチが捕食しやすいだけでなく、この時期のシーバスは産卵後で体力を消耗しているということも相まって、バチ抜けパターンが成立しているのです!
バチ抜けの時期
バチ抜けの時期については概ね12月後半~6月と言われていますが、これはかなり地域差があります。
早いところだと12月末頃から抜けるのですが、遅いところはGW前後にようやく抜け始めるといった地域もあるようで、自身が釣行するフィールドのバチ抜け情報をキャッチする必要があります。
自分の地域のバチ抜け情報をキャッチする方法ですが、個人的にオススメしたいのが地域の釣具屋に行くことです。
釣具屋にとってもバチ抜けは釣具が売れる一大イベントなので、特に大手の釣具屋は地元のバチ抜けの時期やポイントをまとめたポップなどを張り出していることがよくあります。
また同じ地域でも隣の川になるだけで、バチ抜けの時期が1か月ズレることもあります。
そのためより詳しくバチ抜けの情報を収集したいなら、SNSなどで自分の通うフィールドの情報をチェックしたり、自分で足を運んで確かめるのが良いでしょう。
バチ抜けの条件
バチ抜けは時期になればいつでも起こるものではなく、実はいくつか押さえなければならないポイントがあります。
潮回り
まず一つ目の条件が、潮回りです。
記事の前半でも記載した通り、遊泳力の低いバチは自力で海に移動することができないので、潮の流れに乗って移動します。
その際に少しでも潮がよく動く日を狙ってバチが抜けるため、大潮や中潮の日はバチが抜けやすくなります。
満潮時刻
二つ目の条件が、満潮時刻です。
バチは海に向かうため、満潮からの下げ潮に乗って移動するのですが、バチが抜ける時間帯は基本的には夜。
そのため、満潮時刻が日没時刻よりも後の日はバチが抜けやすくなります。
天気
潮回り、満潮時刻の他に、天気もバチ抜けに大きく影響します。
結論から言うと、雨風のない凪の日にはバチ抜けしやすいです。
風が強い日はバチが抜けにくくなるか、抜けても水面まで上がってきにくいですし、雨も水温の関係なのか本降りになると抜けない日が多いです。
天気ばかりは運の要素が強いのですが、自分が釣行に行ける日に雨が降らないように祈りましょう笑
バチ抜けのポイント
バチ抜けが起こりやすいポイントについてですが、底が泥や砂になっているところが狙い目です。
というのもバチは普段は砂や泥の中にいて、バチ抜けのタイミングで抜け出てくるので、バチが生息していそうなところだとバチ抜けが起こる可能性がアップします。
ハゼが生息しているポイントは砂地のことが多くバチ抜けが起こりやすいです。
ただしバチが抜けていても、当然シーバスがいなければ釣ることはできません。
これが意外と大事で、バチが抜けていたとしてもシーバスが居つきにくいポイントでは釣れませんし、また海から離れたところだとシーバスが戻りきっていないか、そもそも個体数が少ないということもあり得るので、バチが抜けていてもアタリやボイルがなければ移動するのが良いと思います。
バチ抜けの注意点
シーズン初期のバチ抜けは河川が主なポイントになってくるかと思いますが、河川でバチ抜けの釣りに出かける時に重要なことがあります。
それは、河川の釣りでは河口部と満潮時刻に時差があることです。
潮汐表に記載されている満潮時刻は海や河口部のものを基準にしていますが、例えば河口から10km離れたとあるポイントであれば「潮汐表の満潮時刻から2時間遅れて満潮になる」といったことがあります。
潮汐表の満潮時刻との差については河川の形状や距離など様々な関係によって変化するかと思うので一概には言えませんが、自分が普段釣りをしているエリアではどれくらいの時差があるのかと日ごろからチェックしていると、特にバチ抜けシーズンでスケジュールを立てる時に役立ちます。
バチ抜けカレンダーの抽出条件
バチ抜けの基礎知識について紹介したところで、各地方ごとのバチ抜けカレンダーを紹介します!
本バチ抜けカレンダーの抽出条件は以下の通りです。
◆抽出条件
①各地方の主要部の潮汐表を参照(関東は東京、関西は大阪、中部は愛知、中国は広島、九州は福岡)
②大潮or中潮
③満潮時刻が日没時刻以降
※海と河川では満潮時刻に1-3時間程度の差があり、河川の位置によってはリストアップした日以外にもバチが抜けることがあります
それでは地方ごとに紹介していきます!
2024年 関東バチ抜けカレンダー
2024年、関東でバチ抜けが起こりそうな日は以下の通りです。
◆1月
◆2月
◆3月
◆4月
2024年 関西バチ抜けカレンダー
2024年、関西でバチ抜けが起こりそうな日は以下の通りです。
◆2月
◆3月
◆4月
◆5月
2024年 中部バチ抜けカレンダー
2024年、中部でバチ抜けが起こりそうな日は以下の通りです。
◆2月
◆3月
◆4月
◆5月
2024年 中国バチ抜けカレンダー
2024年、中国地方でバチ抜けが起こりそうな日は以下の通りです。
◆2月
◆3月
◆4月
◆5月
2024年 九州バチ抜けカレンダー
2024年、九州地方でバチ抜けが起こりそうな日は以下の通りです。
◆3月
◆4月
◆5月
◆6月
まとめ
今回は2024年版のバチ抜けカレンダーと、バチ抜けについての基礎知識について紹介しました!
バチ抜けではそもそも、いくつかのポイントを押さえないとバチ抜けに遭遇することさえ難しいのですが、今回紹介した内容でバチ抜けの遭遇にグッと近づくと思います。
バチパターンはハマるとシーバスが連発できることも夢ではないので、興味がある方はぜひトライしてみてください!
他にも釣りに役立つ情報を発信しているので、良ければぜひご覧ください。