防寒対策アイテムで釣り人の間で話題のワークマン。
そんなワークマンのアイテムの中でも大人気の防寒シューズ「ケベックネオ」が果たして冬の釣りで使えるのか気になったので、実際に購入してレビューしてみました。
【ワークマン】最強防寒靴ケベックネオが釣りで使えるか徹底インプレ!
ワークマン 防寒ブーツ 氷雪耐滑ケベックネオの概要
今回紹介するのはワークマンの防寒ブーツ 氷雪耐滑ケベックネオです。
値段は一般的な防寒ブーツの中では破格の2,900円。
こちらのアイテムは発売から4年程度経過しているのですが、数あるワークマンの中でも最強防寒シューズと評判の大人気アイテムとなっています。
サイズはS、M、L、LL、3L、4Lの合計6種類で、具体的なサイズで言うと23.5cm~29.0cm。
カラーはブラック、ホワイトフォグ、モスグリーンの3色です。
僕も去年からその存在は知っていたものの見るからに雪国仕様でオーバースペックになりそうだなと思い買わなかったのですが、今年は意を決して購入してみたので釣りで使えるのかレビューしていきたいと思います!
圧倒的な防寒性
恐らくケベックネオについて調べている方が一番知りたいのが防寒性。
結論から言うとこちらのシューズ、さすがは雪国仕様ということでめちゃくちゃ暖かいです!
僕は寒冷地では試せていないのですが、東北の方から冬の釣りでも防寒性は問題ないとのご意見も。
それもそのはず、こちらのケベックネオは保温性に優れた綿を大量に使用しているということもあって
実際に靴の中に足を入れてみると
めちゃくちゃ暖かいんです。
足全体が綿に包まれているような感じで、例えるならばダウンジャケットをそのまま靴にしたような感じ!
なので保温性も抜群ですし、外からの冷気もしっかりブロックしてくれるので、防寒性については冬の釣りでも十分使えるレベルだと自信を持って言えます!
靴の裏側をチェック!
続いて靴の裏側をチェックしてみましょう。
釣りでは足場の悪いところや濡れた地面の上を歩くこともあり、グリップ性は必須ですが、靴の裏はしっかりと溝があってグリップ性が高そうな見た目をしています。
さらに凄いのが、こちらのシューズは靴裏にガラス繊維が使用されていて
氷の上でも滑りにくい仕様となっています。
確かに靴の裏を触ってみるとザラザラとしていました。
なかなか寒冷地以外では氷の上を歩くことはないかと思いますが、たまに関東や関西でも地面が凍るような日があるので、グリップ性がしっかりしているに越したことはないですね。
ただグリップ性については実際に履いてみたところ課題も見えてきたので、詳細は下の文章で記載しています。
ワークマン屈指の防水性
防寒靴として非常に人気のあるケベックネオですが、実は防寒性だけでなく防水性についてもワークマンシューズの中ではトップクラス。
表面の素材は防水加工がしっかりなされていて、水がかかってもバッチリ弾いてくれます。
またワークマンの防水シューズの中にはトレックシューズエンリルなどのように「下から5cm防水」といったように高さに制限がある場合があるのですが
ケベックネオについてはブーツ型ということもあり足首の高さまで防水仕様となっているので、結構な高さまでカバーできます。
実際にシャワーで水をかけて防水性をチェックしてみたのですが
シャワーで水をかけてみても、表面で水が玉になってバッチリと弾き中は全然染みていません。
これは本当に凄いことで、実はシャワーの水流は台風レベルをも余裕で超えるほどの強さがあり、防水性を売りにしているアイテムでも中まで染みてしまうことがあるのですが、こちらのケベックネオは余裕で耐えてしまうので、ケベックネオが雨や雪で濡れてしまうことはまずないかなと思います。
さて、ではケベックネオの防水性はどのレベルまで耐えられるのか気になったので、実験のレベルを上げて水の中に浸けてしまいたいと思います。
さすがのケベックネオも水の中に完全に浸けてしまえば、どこかから水が染みてくるだろうと思って試してみると
水が染みて来ない…だと?
シャワーの水流に耐えるのはまだわかりますが、この見た目の防寒ブーツが水に完全に浸かっても中に水が染みないのは本当に予想外でした。
さらに水に足を浸けて10分ほど放置してみたのですが
10分後も中は全然水が染みていません!
さすがに長ぐつのように長時間水に浸かって釣りをするというのは難しいかもしれませんが、それでも雨やちょっとした水たまりに入るくらいであれば問題なく使用できるので、この防水性は釣りでは大きな武器になりそうですね。
これが2,900円の靴の防水性だとは思えません!
実際に釣りで使ってみた
それでは気になっている方も多いと思うので、ケベックネオを実際に釣り場で履いて性能をチェックしてみました。
この日の気温は6度と真冬の気温としては少し高めではあるのですが、それでもやはり夜は地面も冷え切っていて普通の服装では十分寒さを感じるレベル。
ですがケベックネオは流石の寒冷地仕様ということもあり、足元の寒さは全く感じません。
他の靴では冷やされた地面の冷気が靴の裏側から体に伝わってしまって冷えることもあるのですが、ケベックネオは外からの冷気を遮断してくれるので、防寒対策については文句なしのレベルでした。
続いて釣りで重要なグリップ性について確認してみましょう。
まずは手始めに斜面の上を歩いてみたのですが
あれ、これはちょっと期待と違う…
こちらのケベックネオ、防寒性についてはよく語られがちなので勝手に期待してしまったのですが、足へのフィット性についてはイマイチで、斜面や岩の上などの足場が不安定なところで使うと非常に歩きにくいです。
それもそのはず、通常の靴であれば靴自体にそれなりの硬さがあるので足をしっかりホールドしてくれるのですが、ケベックネオは全体が綿でできていて非常に柔らかく、足首の上のゴムで縛って固定しているだけ。
なので足場の悪いところを歩くと足首がぐにゃっと曲がってしまったり、靴の中で足がズルっと滑ってしまいます。
さらに水に濡れた場合はどうなんだろうと思い、濡れた足場で試してみたのですが
普通に滑ります
濡れた足場の上との相性は非常に悪いようで、濡れた足場ではズルズル滑りますし、一度足の裏が濡れてしまうと乾いたところでも滑るようになってしまいます。
濡れたテトラポッドの上は当然のこと、たとえ濡れていなくても足場の不安定なところでは使うのが怖いので、釣りで使うなら堤防などの足場の良いところ専用かなと感じました。
また一時間程度使用してみたのですが、靴が柔らかいせいか足への疲労も溜まりやすい気がします。
こちらのシューズは雪国仕様ということで恐らく雪の上を想定して作られているのか、硬い地面の上では長時間の使用は向いていないのかなと思いました。
ここを改善してくれたら最高…!
さて、ケベックネオを釣り場で使用してみて、防寒性と防水性は最高なのですが
- 足場の悪いところで使いにくい
- 濡れた場所では滑る
- 硬い地面の上では足が疲れやすい
といった特徴があり、冬の釣りで使うならシーンを選ぶかなといった印象を受けました。
ただ2,900円の防寒ブーツということを考えるとこの防寒性は本当に貴重なので、もしリメイク版などが登場するとすれば、値段が上がってもいいので
- 斜面や岩の上でも使えるよう足のフィット感の強化
- 濡れたところでも滑りにくい靴底に変更
- トレックシューズエンリルのように疲れにくい構造
になれば、釣りのシーンでも十分活躍できるようになるかなと感じました!
今回はワークマンの最強防寒靴「ケベックネオ」について釣り人目線で紹介しました!
グリップ力や足の負担といった課題はあるものの防寒性と防水性は素晴らしく、足場の良い堤防や投げ釣りといった動き回らない釣りでは活躍できると思うので、気になる方はぜひワークマンで探してみてはいかがでしょうか?
他にもワークマンの防寒アイテムについて紹介しているので、気になる方は併せてご覧ください!