冬の釣りといえば寒さ対策が必須で、とにかく暖かいウェアを探している方も多いのではないでしょうか?
みなさんアウターばかりに目が行きがちですが、実はインナー選びにも力を入れると寒さの感じ方がグッと変わるもので、体を芯から温めてくれて寒さの感じ方がグッと変わってくるもの。
今年も皆さんに釣りに役立つアイテムを紹介するために防寒アイテムについて取材をしていたところ、とんでもなく暖かいインナーを見つけてしまいました…!
冬の釣りの最強インナー、おたふく手袋のサーモエボ ボアを徹底インプレ!
おたふく手袋 サーモエボ ボアの概要

商品名:おたふく手袋 サーモエボ ボア
商品番号:JWー256
カラー:グレー、アッシュブラック
値段:2,696円(Mサイズ、クルーネックの場合)
※値段は執筆時点のAmazonのものです
今回紹介するのはおたふく手袋のサーモエボボアです。
値段はAmazonで2,700円程度で売っていました。
おたふく手袋といえば知る人ぞ知る高機能ウェアを製造している会社で、安価で機能性が高いことから一部の釣り人の間でも評価が高いメーカー。
僕も冬の釣りではおたふく手袋のWINDSMASHⅢというインナーを着用していたのですが、これが保温性と防風性に優れていて、冷たい風にさらされる冬の釣りでもめちゃくちゃ暖かいんです…!
詳細は上のレビュー記事で紹介しているのですが、その防風性の高さから冬のバイク乗りの方の間で話題になるほどなので、冬の船釣りでもその効果を存分に発揮してくれていました。
さて、そんなおたふく手袋の展示会に参加したのですが、そこで一目ぼれしたのがこちらのサーモエボボア。

一見、普通のインナーに見えるのですが、生地をよく見てみると

生地がとんでもなく分厚いんです。
これだけ分厚いなら間違いなく暖かいだろうなと思っていたのですが、さらに
・生地に蓄熱鉱石の粉末が練り込まれていることによる蓄熱効果
・裏地は厚地ボア
と、これは絶対暖かいヤツじゃないですか…!
今まで愛用していたWINDSMASHⅢでも十分満足していたのですが、これは試さずにはいられないということで、早速試してみることにしました。
まずは外観をチェック
まずは外観をチェックしていきます。
商品を取り出した様子がこちら。

手に取ってみるとわかるとおり、とにかく分厚い。
服に対してこの測り方が適切かはわからないのですが、スケールで測ってみると

分厚いところだと4mm以上ありました。
もはやインナーの分厚さではありません。
数値だけ聞いてもわかりにくいと思うので身近なものと比べてみたところ、これは段ボールと同じくらいの厚みがあります。

さすがにこれだけ分厚いのは首周りだけなのですが、胸や腕周りなどの部分も普通のインナーに比べるとかなり分厚いです。
しかも裏地は厚地ボア。

手触りもいいですし、なによりこれで暖かくないはずがないじゃないですか。
ただ勘のいい方なら「確かに暖かいかもしれないけど、これだけ分厚いと動きにくいんじゃないの?」と思って方もいるはず。
防寒着は分厚いものほど重くてゴワゴワしたものになるというのが常識なので、僕もサーモエボボアを見た時は動きにくそうとか、疲れやすそうといった不安があったのですが、着用してみると普通に動きやすい…

というのもこちらのサーモエボボア、厚手なのにも関わらず伸縮性がものすごいのです。
どれくらい凄いのか、試しに引っ張ってみると

ビヨ~ンと

めちゃくちゃ伸びます!
もとの長さの1.5倍くらいは伸びてるんじゃないかってくらいのイメージです!
しかも生地には伸びやすい方向が決まっているものが多い中、こちらのサーモエボボアは縦伸び横伸びの両方に対応。
なので釣りだとキャストの時に突っ張りやすい脇下の部分も

めちゃくちゃ伸びます。

これだけ伸びるので当然動きやすさの面では釣りの動作の邪魔に感じることはありません。
またロングタイツバージョンも売っているのですが

タイツも伸縮性は抜群。

あまりの伸縮性の良さに、厚地であるとは思えないほどの着心地の良さです。
ちなみに暖かさについてはこの見た目なので申し分なく、むしろ暖房の入った部屋の中だと暑すぎるレベル…
これは実際に釣りで使うのが楽しみです!
実際に釣りで使ってみた
それでは実際にサーモエボボアを実際に釣りで使ってみました!

この日の気温は3度と、冬らしい気温で防寒インナーの検証にはぴったりの天気です。
着用時の恰好は

インナー:サーモエボボア
ミドルウェア:ワークマン 洗えるフュージョンライトダウン
アウター:ワークマン 断熱αプレミアム防水防寒スーツ
の3枚を重ね着しています。
朝マヅメでこれから気温があがってくるということで、一体どうなるのでしょうか?
1時間後
一時間経過後の様子がこちら。
画像ではわかりにいですが、めちゃくちゃ快適です!

風も冷たく顔や手などの露出している部分は確かに冷たさを感じるのですが、体の芯の部分が温まっている感じがして全く寒くありません。
キャストの動作も

伸縮性があるので快適に行えます!
暖かさはバッチリ、締め付け感も緩くゴワつきも感じなかったので、着疲れる感じもしなくて本当にいいです!
2時間後
ここからは目立った変化もないのでアッサリ目に紹介。
気温が上がってきたこと、キャストなどの動作で体が温まってきたようで、体全体だけでなく指先の末端まで暖かくなってきました。

そのおかげもあって、もうグローブによる防寒は不要なレベル。
気温は10度を下回っているはずなのに、体の芯から温められていると指先などの末端まで暖まるものかと驚きました。
4時間後
最後に4時間後の様子。
気温がかなり上がってきて、恐らく10度以上になってきた模様。
ではサーモエボボアの着心地はというと、もはや暑いです笑

体が暖まり過ぎて背中などに少し汗をかいているような感じがしました。
重ね着の具合などにもよりますが、このスタイルだと10度以上で着用すると汗ばむくらいの暖かさはありそうですね、さすがはおたふくの最強インナー…!
ただ汗冷えの観点で言うと、水分を逃がすのが上手い感じがしていて、汗をかいてしばらく経つのにインナーが汗でべったりした感じになったり、汗が冷えて寒く感じたりといったことはない気がします。
ただ汗をかいたままというのは良くないので、薄手のダウンを脱ぐなどして調節するのが良さそうですね。
気になるところ・注意点を紹介!
最後にサーモエボボアの気になるところや注意点について紹介します。
その① 暖かすぎて使用シーンを選ぶ
一つ目の注意点ですが、暖房の入った室内では着ないでください。
こちらのインナーは暖かいことが売りなのですが、入手後に初めて着用してみたところ、あまりの暖かさに暖房の入った室内で着用すると暑苦しさを感じてしまいました汗
調べてみるとAmazonの商品レビューでも同じことを感じていた人がいるらしく、確かに暖かいものの、釣りの帰りに飲食店に寄る時などは注意が必要です。
またおたふく手袋の担当の方も「ランニングで使うと暑すぎる」と言っていたので、釣りでは大丈夫かと思いますが、体をしっかり動かすような活動には使いにくいと感じました。
ちなみに僕はハイネックを選んでみたのですが、首の部分が暖まり過ぎると体温調節の余地がないように感じたので、個人的にはクルーネックの方が良いのかなと思います。
その② 風を防げるインナーとセットで使う
二つ目は、必ず風を防げるアウターとセットで使うことです。
防寒アイテムを紹介するとたまに「これ一枚あれば大丈夫」と期待してしまう方もいるのですが、防寒はトータルバランスが大事なのでこれ一枚では残念ながら完結はしません。
特にサーモエボボアは通気性が良い反面、外からの冷気をしっかり通してしまうので、風が当たると普通に寒いです。
ただ外からの風をしっかりとシャットアウトできる環境で使うと本当に暖かいので、例えばワークマンのXShelter断熱αプレミアム防水防寒スーツなどと組み合わせて使うと、相当暖かく感じました。
保温性よりも防風性を重視したいという方は、冒頭でも触れたとおりおたふく手袋のWINDSMASHⅢというインナーが外からの冷気をしっかり防いでくれるのでオススメです。
その③ タイツがズレ落ちてくる
3つ目はタイツなのですが、長時間着用しているとズレ落ちてきます。
これは厚地であることが原因か着用していると股下の部分が下がってくるので、一緒にズボンもズレ落ちてきてしまい何度も手で戻していました。
これは僕だけかと思ったのですが、Amazonのレビューにも同じことが書かれていたので、特にタイツの購入前にはズレ落ちてくることは覚悟しておいた方が良いと思います。
サイズ感について
最後にサイズ感について。
こちらのアイテムは体に密着するコンプレッションウェアではありますが、体への締め付けはその中でも弱めの部類で長時間着用しても疲れるような感じはありませんでした。
僕は身長172cmでMサイズを着用したのですが、サイズ的にはピッタリといった感じ。
ただしもっとゆったりと着用したい方や、体格のがっしりした方はワンサイズ大きめを買っても良いのかなと思います。
今回はおたふく手袋から登場したサーモエボボアについて紹介しました。
見るからに暖かそうなインナーでしたが、実際に着てみても今まで着用したインナーの中で暖かさはピカイチだと思います!
ぜひ冬の釣りで本気の防寒対策をしたいという方は、今シーズンに取り入れてみてはいかがでしょうか?



































