ランディングネットを腰や背中に装着して釣りをしていると
・段差を降りた衝撃でランディングネットが落ちた
・枝にネットが引っかかって外れた
といった経験はないでしょうか。
マグネットリリーサーは手軽で便利な反面、動作中の衝撃や引っ掛かりで外れやすいという弱点があります。
そこで実釣で使用してみたのが、PROX(プロックス)の「オートロックMGジョイントネオ」です。
一般的なマグネット式とは異なり、ロック機構を備えたこのリリーサーは、本当に「外れない」のか?
この記事では、実際の使用感をもとに、メリット・注意点・向いている人まで正直にレビューします。
マグネットリリーサーが外れる原因とは?
まず、多くの人が感じている「外れやすさ」の正体から整理しておきます。
磁力だけに頼っている構造

一般的なマグネットリリーサーは、磁力のみで接続を維持しています。
なので複雑な操作なしに片手でサッと取り外せる半面、そのホールド力は2~4kg程度。

衝撃や枝に引っ掛けた時などの意図しないタイミングでも外れてしまうということがあります。
ネットの重量と釣り場環境
フィッシュグリップやプライヤー等のあまり重くないものであればよいのですが、タモのような重いものだとぶら下げるだけなら問題なくても
- 腰の高さ程度の段差から降りた時
- 草木への引っ掛かり
などの要素が重なると、もとのタモの重さに+αされるため「磁力だけ」では限界を感じやすくなります。
プロックス「オートロックMGジョイントネオ」の基本スペック

値段:1,600円程度(Amazon)
耐荷重:20kg
本体素材:アルミボディ、ステンレス、ネオジム磁石
本体サイズ:55mm
本体重量:46g(カラビナ、リング含む)
そこで紹介するのがプロックスのオートロックMGジョイントNEO。
こちらは釣りフェス2026 in Yokohamaのプロックスブースで見つけたアイテムなのですが、一見普通のマグネットリリーサーに見えるものの、ロック機能付きで20kgの負荷がかかっても外れないのに、ロックを外せば簡単に外せるとのこと。

落下の衝撃や枝に引っかかった時にも外れないことから、SNSでも話題になったプロックスの人気アイテムなのです。
プロックス「オートロックMGジョイントネオ」の仕組み
オートロックMGジョイントネオ最大の特徴は、マグネット+ロック機構を組み合わせている点です。
オートロック構造
オートロックMGジョイントNEOは上のピンと、下側のスリーブの二つのパーツからできています。

その驚異的な耐荷重の秘密はロック機構にあって、スリーブ側の中をよく見ると金属の玉が二つ入っています。

そしてピン側には溝があります。

普段はこの二つの玉がピンの溝にガッチリとハマってロックされているため、成人男性が本気で引っ張ってもなかなか外れないのですが、スリーブを掴んで押し下げるようにすると

金属の玉がスリーブ内の溝に隠れる形となるため、軽い力でサッと外せるようになるのです。

試しに本気で引っ張ってみても外れませんでしたし、解除の方法も簡単なので、これは話題になるのもよくわかります。
一般的なマグネット式との違い
◆通常のマグネットリリーサー
→「引っ張れば外れる」
◆オートロックMGジョイントネオ
→「意図的に操作しないと外れない」
当然、どちらにも良いところがありますが、不意に外れるというストレスがないという点では非常に便利だと思います!
実釣で使って分かったメリット
実際にランディングネットを装着し、複数回の釣行で使用しました。
とにかく外れない安心感
歩行中、キャスト時、ランディング時まで含めて、勝手に外れたことは一度もありません。
移動中にタモが落ちてストレスを感じることがなく、釣りに集中できるのは想像以上に快適です。
片手操作がしやすい
ロック解除は少しコツがいるものの、慣れれば片手で可能。
腰につけた場合、タモの後ろ側から手を回し

小指、薬指あたりでグッとスリーブを握るように掴んで

タモを引き抜けばスッと外せます。
ネットを引き抜く動作も自然で、ランディング時に手間取ることはありません。
ランガンと相性が良い
足を使ってポイントを転々とするランガンでは、タモを体に身に着けた方が移動の面でも楽ですし、その道中で落とす心配がないというのは本当に快適です。
正直に感じた注意点・デメリット
良い点ばかりではありません。気になった点も挙げておきます。
タモを背中に取り付けられない
タモを背中に取り付けられないこと。
通常、フィッシングウェアには首の後ろにD環があるものがあり、そこにタモを取り付ける人が多いかと思います。

通常のマグネットであれば、タモをぶら下げた時にも柄の部分を掴んで

力を加えれば無理なく外せるのですが

オートロックMGジョイントNEOはというと、タモの柄を掴んでも外れないので解除する時にスリーブを掴む必要があるのですが

「スリーブに手が届かない」のです。
もちろん肩の柔らかい方であれば無理なくスリーブを掴めるのかもしれませんが、僕には魚とのファイト中にこれをする余裕はないなと思い諦めました(^^;)
とにかく「すぐ外したい人」には不向き
慣れれば片手で外せるとはいえ、やはりワンタッチでスパッと外れる感覚を重視する人には、ロック解除が一手間に感じる可能性があります。
特に思っていた位置と違う位置にスリーブがある場合など、イレギュラーが発生した場合には対応が遅れる可能性があるので、このあたりは好みの問題だなと感じます。
使用例を紹介!
オートロックMGジョイントNEOの使用例について紹介します。
ご存知の方も多いと思いますが、まず伸びるタモの場合は、タモのホルダー部分や場合によってはベルトを使用しながら柄の部分に取り付け

あとはカラビナをカバンやベルトなどに取り付けます。

好みで落下防止用のスパイラルコードがあると安心です。
渓流などのランディングネットの場合も同様に、ランディイグネットの柄にリングを取り付け

好みでスパイラルコードを取り付ければ完成です。

強度を測定してみた
耐荷重20kgとのことでしたが、本当に20kgの負荷に耐えられるのか気になったので、実際に試してみることにしました。

今回もこちらの引張試験機を使用して測定していきます。
ガッチリとオートロックMGジョイントNEOをセットして

力を加えてみると…

なんと、46kgの力が加わっても外れる気配はありません…!
20kgでも凄いのですが、その倍の負荷がかかっても大丈夫というのは表記が控えめ過ぎる…
実は担当の方に聞いたのですが、どうやら20kgというのはロック側ではなくリングやカラビナの限界の事のようで

リングをチェックすると、このようにしっかり変形していました。
とはいえ20kg時点では特に変形しているように見えなかったので、付属のカラビナもリングも交換なしでそのまま使えることが分かりました。
他のマグネットリリーサーとの違い
最大の違いはやはり「外れ方」です。
- 一般的なマグネット式
→ 強く引っ張ると外れる - オートロックMGジョイントネオ
→ ロック解除操作が必要
この違いにより、
意図しない脱落をほぼ防げるのが最大の強みと言えます。
こんな人にはオートロックMGジョイントネオがおすすめ
- マグネットリリーサーが外れた経験がある
- ネットの落下・紛失を絶対に避けたい
逆に「タモは背中につけたい」「外れやすさを重視したい」という人は、通常タイプの方が合うかもしれません。
まとめ|「外れない安心感」を重視するなら有力な選択肢
プロックスのオートロックMGジョイントネオは、マグネットリリーサーの弱点である“外れやすさ”を、構造で解決した製品です。
確かに通常のマグネットリリーサーのように背中にセットは出来ないものの「不意にロックが外れないこと」を重視する人にとって、十分に価値のあるアイテムだと感じました。
マグネットリリーサーの脱落に悩んでいるなら、一度試してみてはいかがでしょうか?














