近年人気が高まっているボートからのサワラのキャスティングですが、その中でも最もメジャーなルアーであるアクアウェーブのメタルマジックTG。
今回はそんなメタルマジックTGのインプレや釣れる魚、青物やサワラが釣れる使い方などについて紹介します。
メタルマジックTGをインプレ!釣れる魚や使い方を徹底解説
今回紹介するのはアクアウェーブのメタルマジックTGです。
近年、キャスティングサワラで大注目のメタルマジックTGはブレードジグと呼ばれるジャンルのルアーです。
値段はサイズにもよりますが、一番軽い20gでも2,000円程度、一番重い60gともなると1個3,500円程度する高価なルアーです。
サイズは40gが4.5cm程度で
60gでも5.5cm程度と小粒なシルエットをしています。
テールの部分はブレードが一つと、標準でシングルフックが一つついています。
かなり太軸なので、ブリクラスの青物がかかっても伸ばされることはなさそうです。
メタルマジックTGはサワラが釣れるのは当然のこと
シーバスや
途中でバラしてしまったのですが、60cm程度のワラサもかかりました。
知人は泣きのブリ(78cm)も釣りあげていたので、青物系やシーバスには非常に強いです。
総合評価
キャスティングサワラをやるなら必ず持っていて欲しいルアーで、間違いなく自信を持ってオススメできます。
値段は高いですが、他のルアーでは代用できないレベルの高速巻きによってサワラや青物のスイッチを入れることができます。
それでは以下、メタルマジックの魅力について詳しく見ていきます。
圧倒的なシルエットの小ささ
一つ目の魅力は、圧倒的なシルエットの小ささです。
メタルマジックにはTG(タングステン)とそうでないものがあり、タングステンでないものは値段も随分安いのですが、キャスティングサワラで使用する時は必ずTG(タングステン)を使用してください。
というのも、先ほど画像で紹介した通りメタルマジックは一番大きい60gでも5.5cmしかない小粒なシルエットをしているのですが、この小粒なシルエットにより
- シルエットの小さいベイトを捕食している時に強い
- 浮き上がりが遅く超高速巻きができる
- 空気抵抗が少なく広範囲を探りやすい
といった他のルアーにはないメリットがあります。
なので例えば、5cm程度のイワシがベイトになっている時、他のメタルジグやブレードジグが20-30gしか扱えないところが
メタルマジックTGなら40gの重さを扱うことができます。
比較用に50gのメタルジグを並べてみると
これだけサイズ感に差があります。
この時はベイトのサイズが小さいこともあり、メタルマジックにしか反応がなく独り勝ちでした。
またサワラや青物は泳ぐのが非常に上手なので高速巻きにも全然対応できるのですが、他のルアーでは早く巻きすぎると浮き上がったり泳ぎが破綻してしまうところが、メタルマジックTGはタングステンの比重の重さを生かして超高速で巻くことができます。
サワラや青物は高速巻きへの反応が非常に良く、メタルマジックTGの高速巻きでしか食わせられないシチュエーションを何度も経験しています。
オススメのサイズは?
メタルマジックTGのオススメのサイズについてです。
メタルマジックは現在、以下のようなサイズがあります。
重さ | 長さ | 値段 |
---|---|---|
20g | 不明 | 2,000円程度 |
30g | 不明 | 2,200円程度 |
40g | 約4.5cm | 2,400円程度 |
50g | 約5cm | 2,800円程度 |
60g | 約5.5cm | 3,200円程度 |
軽いものは20g、重いものは60gまでありますが、ボートのキャスティングで使用するなら40-60gがオススメです。
メタルマジックTGの強みといえばタングステンの比重の重さを生かした高速巻きなのですが、ウエイトが軽いといくらタングステンと言えど浮き上がってしまいます。
40gをベースとして、波風がある時には50gを、シルエットを少し大きくしてでもより高速巻きをしたり、深場を探りたい時には60gがオススメです。
オススメのカラーは
メタルマジックには実にいろんなカラーがありますが、正直なところカラーについてはその場の状況次第で投げてみないとわからないというのが本音です。
ですが筆者も何種類か揃えていて、個人的に最も反応が良いと感じるのがUVマジシラス、グリンゴールド、ピンクゼブラグローあたりです。
ルアーが高価なので1色しか買えないのであればUVシラス、複数揃えられるのであればナチュラルカラーをメインに、ピンクやグロー等のアピールカラーを加えるのも良いと思います。
気になるところは?
ここまで大絶賛のメタルマジックTG。
確かに良く釣れるのですが気になるところもあるので紹介します。
バレやすい
一つ目の気になるところは、バレやすいところです。
メタルマジックTGは比重の重いルアーということで、魚が暴れるとバレやすいという欠点があります。
また標準フックがシングルフックというのもバレやすい要因の一つです。
この弱点をどうにか克服できないかと、釣具屋で売っているダブルフックと付け替えてみることに。
これならシングルフックによるバレやすさも軽減できるのではないかと思ったのですが、結果は
- ダブルフックのせいか、ブレードの回転が純正よりも悪くなった
- 着水時にエビりやすくなった(フックがラインに絡むこと)
といったデメリットがあり、純正フックよりも釣果が落ちてしまいました。
まだ工夫は続けてみるのですが、メタルマジックTGはプラグなどに比べてバレやすいので、魚を完全に取り込むまでは油断は禁物です。
サワラカッターのダメージがデカい
二つ目の気になるところは、サワラカッターによるダメージが大きいところです。
サワラがターゲットということで、どうしてもサワラの鋭い歯によってリーダーが切られてルアーをロストすることがあります。
筆者は幸いまだメタルマジックTGでサワラカッターの餌食になったことはないのですが、例えば60gだと1個3,000円以上するのでロストした時のダメージは相当大きいですね。
釣れる使い方は?
メタルマジックの使い方ですが、基本的には高速巻きで十分です。
船長の指示にもよりますが、特に指定がなければ着水後の表層高速巻きもいいですし、着底させてからの高速巻きでも実績があります。
ただしただ巻きで食わせきれないシチュエーションもあるので、そんな時は「5回高速巻き→2回スロー巻き」の繰り返しで巻いていると、スローから高速巻きに切り替えたタイミングでガツンとアタリがあることもあります。
操作方法は非常に単純なルアーなので、アタリがなければ5投くらいの短いスパンでカラーローテーションをして使っています。
フックについて
メタルマジックTGを使っていると、針先が甘くなったりスイベルの回転が悪くなってフックを交換しなければならない時があります。
ネットで安価なフックを使用しても良いとは思いますが、個人的には純正フックがオススメです。
値段は2個入りで650円程度と少し高めなのですが、メタルマジックの高速巻きに耐え得るスイベルの性能や、フックの強度などのバランスを考えると純正フックを使用するのが間違いないと思います。
今回はボートサワラのキャスティングで大活躍のメタルマジックTGについて紹介しました。
高価なルアーなのでまだ使ったことのない方にはなかなか購入のハードルが高いと思いますが、値段に見合って本当に良く釣れるルアーなので、気になる方はぜひチェックしてみて下さい。