チニングではゴロタや牡蠣瀬などのボトムを果敢に攻める釣りということで、ルアーやワームがいくつあっても足りなくなるほど。
筆者もゴロタや牡蠣瀬での根がかりには随分苦労したのですが、ストラクチャーを回避すると釣果がグッと下がってしまうので、釣果を落とさないためには根がかり対策は必須であると言えます。
そこで今回は、そんなチニングで実践できる本当に効果的な根がかり対策の方法を6つ紹介します。
【実釣検証】チニングで本当に効果的な根がかり対策6選
ハードルアー編
チニングでメインのハードルアーといえばやはりバイブレーションということで、バイブレーションで有効な対策から紹介します。
その① フックの強度を下げる
有効度:★★★☆☆
一つ目の対策が、フックの強度を下げることです。
釣りにおいてはフックの強度は高ければ高いほどいいと考える方も多いと思いますが、根がかり対策の上ではフックが弱いことはデメリットばかりではなく、むしろメリットとして働くこともあります。
フックの強度を下げることで、根がかりをしてしまった時にも
フックを曲げて回収するという力技が可能になります。
ただしフックの強度を下げ過ぎると当然、魚がかかった時も伸ばされるリスクが増えるのでフック選びは重要。
針先が鋭く、かつ適度に強度が低めなところで言うとオーナーばりのスティンガーST36の#8がオススメです。
その② ライン、リーダー、スナップを強くする
有効度:★★★☆☆
二つ目の対策は、ライン、リーダー、スナップを強くすることです。
先ほどのフックの強度を下げる対策とやっていることは同じで、ルアーのフックを曲げて回収したり
牡蠣瀬で釣りをしている場合は、牡蠣殻ごと引き抜いて救出できる可能性を高めてくれます。
先ほどのフックの強度を下げる対策と組み合わせれば、更に回収率はアップします。
個人的な経験だと、バイブレーションのチニングではラインやリーダーが太くてもそれほど釣果に影響しない気がしているので、ラインはPE2号程度、リーダーは20lb程度でも問題なく釣れます。
ただしゴロタで岩などの重いものに引っかかった場合は力技で引き抜けない場合もありますし、フックではなくルアーのボディが岩の隙間などに挟まった場合も回収できない場合があります。
その③ シングルフックへの変更
有効度:★★☆☆☆
3つ目はシングルフックへの変更です。
多くの方が根がかり対策をするときに一番初めに着手すると思うのですが、正直なところチニングでの効果はイマイチといったところ。
確かに物理的な針の数が減るので根がかりは減るかもしれないのですが、果敢にボトムを攻めていると普通に根がかりします。
またフックが原因で根がかりしている場合には有効かもしれませんが、ゴロタではルアーのボディが岩の隙間に挟まる根がかりが意外と多いので、この手の根がかりにはあまり効果を発揮しないため2点としました。
また個人的にはトレブルフックよりもやはりフッキングがしにくい気がしているので、トレブルフックでチニングをすることが多いです。
ワーム編
ここからはワームを使ったチニングで有効な根がかり対策を紹介します。
その④ フローティングのワームを使用する
有効度:★★★★☆
ワームを使った対策でかなり効果があると思ったのが、フローティングのワームを使用することです。
基本的に塩ビでできたワームは水に沈んでしまうため、ジグヘッドなどにセットすると
針先がボトムに近い場所にあるので、どうしても針が障害物を拾いやすくなってしまいます。
ですがエラストマー素材でできたワームなら、水に浮く性質があるので
ご覧の通り、ワームの浮力で針が常に上に持ち上がるため、針先で障害物を拾いにくくなります。
塩ビのワームをジグヘッドにセットすれば数投で根がかりしてしまうポイントも、エラストマーのワームでズル引きしたら全然引っかからないということを何度も経験しているので、根がかり対策の効果はかなり高いです。
ちなみにエラストマー素材でチニングに使えるワームといえばニッコー化成のヘビトンボがオススメです。
詳しいインプレやセッティングなどについては下の記事で紹介しています。
その⑤ ワイヤーガードを使用
有効度:★★★★★
5つ目はワイヤーガードを使用することです。
ワイヤーガードとは文字通り根がかりを回避してくれるワイヤーのことで
上の写真のように、シンカーより先にワイヤーガードが岩に当たるため、シンカーが岩の間に挟まるのを防いでくれます。
具体的な商品としては、ジャッカルのボトムスイッチが非常に優秀で、ワームをセットしてズル引きすると、普段なら3投もすれば根がかるようなポイントでも、数十投しても全然根がかりませんでした。
詳しいインプレは下の記事で紹介しています。
残念ながら相当な数をキャストしていると根がかりしてロストしてしまったので無敵ではないのですが、それでもゴロタや牡蠣瀬で根が荒いポイントをズル引きで攻められるようになるので根がかり回避効果は相当高いと思います。
その⑥ 針先を隠す
有効度:★★★☆☆
6つ目の対策は針先を隠すことです。
バス釣りなどではお馴染みのセッティングですが、ジグヘッドと違い針先が露出しないことで、ゴロタや牡蠣瀬でワームを引いてきても根がかりしにくくなります。
単独の対策であれば効果は薄いかもしれませんが、先ほどのボトムスイッチやフローティングワームと組み合わせることで根がかりは激減します。
ゴロタや牡蠣瀬であったら便利なアイテム
ここまで根がかり対策について紹介してきましたが、どうしても外せないくらいしっかり根がかりをしてしまうこともありますよね?
力任せに引っ張ると、指を切ってしまったり、大事な釣具を傷めてしまうケースもあります。
そんな時にあると便利なのが、第一精工のカラビナキッター
カラビナ型のアイテムなのですが、サイドにはゴムが巻き付けられているので、こちらにラインを巻き付けることで手や釣具を傷めることなくラインを引っ張ることができます。
詳しいインプレは下の記事で紹介しています。
根がかりの多い釣りで非常に便利なので、気になる方はチェックしてみて下さい。
今回はチニングで本当に効果的な根がかり対策を6つ紹介しました。
上の方法を組み合わせて対策することで根がかりがかなり軽減されるので、気になる方はぜひ参考にしてみて下さい!