BKK SPEARを実釣レビュー|FANGSとの違いや細軸フックの実力を徹底検証

アイテム紹介

「このフック、異常に刺さりがいいな…」

今シーズン、知人に勧められてイマカツのアベンタクローラーバゼルを使い始めたのですが、その標準フックがとにかく細軸で良く刺さる

ルアーもよく釣れるので別でインプレ記事は書いているのですが、それ以上に驚いたのが誤爆の多いはずのトップウォーターの釣りでフッキングがよく決まるのです。

「一体どこのメーカーのフックなんだ…?」

そう思ったのがきっかけで、いろいろ調べてたどり着いたのがこちらのBKKのSPEAR(スピアー)というフック。

こちらのフック、細軸のフッキング重視なので、トップウォーターやバチ抜け、ライトゲームなんかととにかく相性がいいんです!

そこで今回は、そんなBKKのスピアーの特徴や強度を同社のFANGS(ファングス)と比較しながら、紹介していきたいと思います。

BKK SPEAR(スピアー)とは?

BKK SPEAR21 #8のスペック

値段:550円程度
本数:6本
重量:0.37g ※
強度:8.5kg程度 ※
※は自主調査の結果です

今回紹介するのはBKKスピアーです。

ノーブランド品
フッキング重視の隠れた名作フック

BKKといえば近年、手ごろな価格で高品質と話題になっており、日本のルアーメーカーでも標準フックの採用しているものが多い中国の老舗フックメーカー。

大手国産メーカーもBKKのフックを標準フックに採用している

その中でも一番人気はFANGS(ファングス)で、というか逆に言うとファングスしか知らない人も多いのではないでしょうか?(僕もそうでした笑)

なのでBKKのフックといえば勝手に「大物専用」というイメージがあり、細軸フックは国産フックしか選択肢がないなと思っていたのですが、バゼルのパッケージに「MADE WITH BKK」の文字があるではありませんか。

しかも使ってみると刺さりは抜群、バラシの多いトップでもめちゃくちゃ魚がかかる。

でもバゼルのパッケージを見ても、BKK製であること以上に何も情報がない…。

そこでBKKのフックにめちゃくちゃ詳しい知り合いに聞いてみると、どうやら「SPEAR」というフックらしいのです。

どうやらBKKの中でもフッキングを重視した細軸モデルとのこと。

値段もFANGSと同じく6本入りで550円程度。

ちなみにスピアーにはSPEAR20とSPEAR21があるのですが、21の方がやや太軸タイプとのこと。

こんなに使いやすいのにファングスほどには知られてないのは勿体ないということで、このフックの魅力について徹底解説したいと思います。

外観をチェック(ファングスとの違いを比較)

まずは外観をチェックしていきます。

取り出した様子がこんな感じ。

ファングス#8(右)とスピアー#8(左)を並べた様子

比較用に右にFANGS#8、左にSPEAR#8を並べてみたのですが、写真ではわかりにくいものの、軸がファングスよりもかなり細く設計されています。

またフックの形状も違っていて

スピアー:ベンドが丸い。フッキング重視の形状

ファングス:ベンドが大きく湾曲。一度かかったらバラしにくい

となっています。

細軸がフッキング重視、太軸が強度重視ということで、軸に加えてフックの形状もコンセプトと一貫性がありますね。

続いてフックの重量を測ってみましょう。

まず比較用にファングスを測ってみると

ファングスが0.44g

続いてスピアーを測ってみると

0.37gでした。

その差は1本あたり0.07g程度。

たった0.07gかよと思う方もいるかもしれませんが、特にマイクロベイトパターンやペンシル、ポッパーなどではほんの少し重量が変わるだけでアクションや姿勢が変わってしまうので、繊細なルアーほどフックの重量を把握しておきたいところ。

ちなみにバゼルの標準フックSPEAR20の#8は1本あたり0.25gでした。

またよく見てみるとフックの色も違っていて、ファングスは銀色なのに対して、スピアーは黒っぽい色合い。

実はこの塗装までも刺さり具合に関係していて、ファングスがソルト用、スピアーが淡水用というのはありますが

スピアー:SUPER SLIDEというコーティングで、フックの摩擦を減らして軽い力で刺さりやすくする

ファングス:海水でとにかくサビない、サビによって強度や刺さりが悪くなりにくい

という違いがあります。

基本的にフックはサビないようにコーティングが厚くなるほど刺さりが悪くなるので、このあたりもそれぞれのコンセプトの違いが表れていますね。

強度をチェック

続いて引張試験機を使って強度を測定していきます。

ファングスの強度(比較用)

まずは比較用にファングス#8の強度を測定してみます。

それでは力を加えてみると

11kg程度の力がかかったところで、フックが大きく曲がってしまいました。

合計3回測定して、測定結果はこんな感じ。

測定回数強度
1回目11.37kg
2回目11.75kg
3回目10.83kg
平均11.32kg

フックが曲がったかどうかの判定が難しいのですが、だいたい11kg程度で曲がるという結果となりました。

スピアーの強度(本命)

続いて本命のスピアーの強度です。

同様に引張試験機で測定すると

1回目は7kgちょっとのところで大きく曲がりました。

2回目、3回目の結果をまとめて表にしたものがこちら。

測定回数強度
1回目7.83kg
2回目8.37kg
3回目8.06kg
平均8.09kg

こちらはおよそ8kg程度の負荷がかかると曲がるとの結果となりました。

太軸のファングスよりは強度が低いことは予想できていましたが、僕の経験的に8kg程度の強度があれば70cm程度のシーバスで耐えられることが多いので、強度的には十分かなと思います。

スピアーの刺さりが抜群にいい理由、メリットとデメリット

ここまでの内容と、僕の経験を踏まえ、スピアーの刺さりがいい理由についてまとめてみました!

  • 細軸で貫通力が高い
  • フッキングに特化したコーティング
  • 刺さり性能を重視したフック形状(ラウンドベンド)
  • フックが軽くて魚の口に入りやすい?

スピアーがフッキングが良く決まるというのは、短なる思い込みではなく設計的なものである可能性が高そうです。

というのも細軸の方が奥まで刺さりやすいというのはイメージが湧きやすいかと思いますし、滑りのいいコーティング、刺さり重視のフック形状など、どれも刺さり重視というコンセプトに対して一貫性があります。

一方でこれだけ刺さりに特化しているため、気になるのがデメリット。

簡単にスピアーのデメリットについてもまとめてみました。

  • 太軸フックよりも強度が低い
  • スプロートベンド(内側に大きく湾曲した形状)よりも、かかった後にバレやすい
  • フックはややサビやすい

これは先ほどのメリットの裏返しで、細軸であるがゆえに強度が下がったり、かかり重視の形状のため、かかった後は内向きのフックよりもバラしやすい、塗装が薄く刺さり重視のためサビやすい、という特徴があります。

実際に使ってみてフックが曲がったので魚がバレたということはないですし、掛けた後にバラしたことは1度(根がかり回収でフックが曲がっていた)あったものの、フックのせいでバラしたということはないので心配しなくていいと思います。

が、サビやすいのはガチです。

塩水にフックが触れるとサビるというよりは、どうも水気がのこったままの状態で放置するとサビてしまうみたいですね。

汽水域での使用後に、ルアーケースを放置して翌日に確認したところ、すっかりサビてしまいました。

釣行後にしっかり水洗いして、水気を取ればサビることはほとんどないのですが、メンテナンスをサボるとサビてしまうので、これがスピアーの最大の注意点かなと思います。(メンテンナンスはサボらないようにしましょう笑)

BKK SPEARはどんなルアーにおすすめ?

ここからはスピアーにオススメのルアーのジャンルについて紹介します。

トップウォーター

まずオススメしたいのがトップウォーター

トップウォーターのルアーは作りが繊細で、フックの重量でルアーのアクションがかなり変わるため、トップウォーター系のルアーとは相性抜群。

例えば僕が愛用しているポップエックスなんかも、フックの重量が重くなると途端に動きが悪くなるので、細軸フックのスピアーは相性抜群。

しかもトップはバイトが出ても乗らないことが多いのですが、とにかくかかり重視のスピアーは本当に良くフッキングします。

ポップエックスの詳しいインプレについては下の記事で紹介しています。

メガバスのPOP Xをインプレ!釣れるカラーや使い方を紹介

フックはSPEAR20の#8がちょうど良いです。

続いてイマカツアベンタクローラーバゼル

スピアーが標準フックに採用されているということで、とにかくよくフッキングします。

クローラーベイトの中でも特に高速に泳ぐのですが、水面でパチャパチャする様子はエビパターンで特に効果を発揮しますし、ハクが湧いている時にもハクの群れのようにも見えるので、梅雨時期はかなり反応がいいです!

バゼルの詳しいインプレについては下の記事で紹介しています。

アベンタクローラーバゼルのインプレ 実際に使って分かった強みと弱点

他にもトップ系であれば相性が良く、ポッパー、ペンシル、小型クローラーベイトに良さそうです。

バチルアー

続いてオススメしたいのがバチルアー

バチ抜けといえばアフターのシーバスが体力回復のためにゴカイ類を偏食するのですが、この時期のシーバスはフッと軽く吸い込むように弱々しく捕食するので、フッキング率がとにかく悪い。

ベイトパターンのように魚の力を使えないので、多くのメーカーで細軸で刺さりの良いフックが使用されていることもあり、まさにSPEARの出番です。

こちらはまだシーズンではないのでフックサイズなどを模索しているのですが、フックの重量も軽くルアーの動きを妨げないことから、今年のバチパターンでメインで使用しようと思っています。

ライトルアー系

続いて重量の軽いルアーもスピアーとは相性抜群。

軽いルアーも浮力の調整がシビアなので、基本的に標準フックも軽量なものが殆ど。

ワンダー60など、シーバスのマイクロベイトパターンなんかで使うルアーには、強度がある程度あって重量の軽いスピアーが活躍してくれると思います。

バス、シーバス、クロダイ、トラウト系全般

こちらはスタイル次第なのですが、強度が高いので基本的に60cm程度までの魚がターゲットであれば、かかり重視の釣りではSPEARを使うのはかなりアリです。

  • バイブレーション
  • シャッド
  • ミノー
  • クランクベイト

などなど、基本バスもチニングもよほどの大物がかかっても大抵の場合はSPEARでキャッチできるでしょうし、湖のトラウト系なんかとはかなり相性がいいと思います。

イワシについている70cm以上のシーバスをメインで狙うようなときは少し心細いかもしれませんが、とにかく触った魚をフッキングに持ち込みたい場合には、とりあえずSPEARを使うというのはアリだと思います。

逆に向いていないのは…

逆にスピアーが向いていないルアーもハッキリしています。

もうお分かりかと思いますが、パワーの必要な釣りです。

  • サワラ
  • ベイト付きのシーバス
  • 青物

などなど、これらのターゲットはバイトがあった時に魚自身のパワーがあるので、SPEARの貫通力がなくても十分フッキングに持ち込めます。

むしろ必要なのは魚のパワーに巻けない強度と、一度かかった魚をバラしにくい形状です。

そのため、大型魚を狙うような

  • 青物用ミノー
  • ビッグベイト

などでは、スピアーではなくファングスを使用した方がいいと思います。

BKK SPEARがおすすめな人

最後にスピアーの特徴をまとめてみました。

メリット

  • 細軸でフッキングしやすい
  • 摩擦の少ないコーティングで軽い力で貫通しやすい
  • かかり重視のラウンドベンド
  • フックの重量が軽く、ルアーの動きを邪魔しにくい

デメリット

  • パワーの必要な釣りは太軸の方が向いている
  • メンテをサボるとサビやすい
  • かけた後はスプロートベンドよりもバラシやすい

そのためフッキングの悪いトップウォーター系、浮力の調整がシビアなライトゲーム用ルアーなど、パワーよりもかかり重視の釣りをする方にぜひオススメしたいフックです。

ノーブランド品
フッキング重視の隠れた名作フック

よくある質問(FAQ)

SPEAR20と21の違いは?

→20と21の違いは、フックの軸の太さです。

パッケージには21の軸を1とすると、21の軸はワンランク細いの0.8であると記載されています。

FANGSとどっちがおすすめ?

→これはケースバイケースで、とにかくフッキング重視の釣り(トップ、バチ抜けなど)では絶対SPEARです。

逆に大型魚は魚のパワーで太軸でもフッキングしてしまうので、その場合はFANGSが有利となります。

ソルトでも使える?

→淡水用ではあるのもの、コーティングはしてあるので海水でも使えます。

ただしたとえ淡水で使っても、使用後の水洗いと乾燥(これ大事)を怠ると、すぐにサビます。

強度は十分?

強度は細軸の中では十分実釣りレベルだと思います。

今のところ、バゼルの標準フックSPEAR20#8でバスを何匹かかけてますが、魚の力でフックが伸びたことはありません。

この記事を書いた人
なるフィッシュ

SNS総フォロワー数4万人の釣り情報メディア「釣りの知恵袋」なるフィッシュの管理人で、Yahoo!ニュースエキスパートとしてYahoo!ニュース等で釣りに関する情報を発信するWEBライター。
2020年から釣りに関するアイテムや情報の情報を発信し、今までに得た釣りのノウハウや、1,000種類以上の釣具を試してきた経験から釣りに役立つ情報を皆様にお届けします。

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