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ルアーフィッシングの対象として非常に人気のあるクロダイ。
エサ釣りではフカセや落とし込み、ブッコミやウキ釣り、ルアーでもワームやプラグなど様々な釣り方で親しまれていますが、これだけ人気があるにも関わらず持ち帰って食べる人が少ない魚でもあります。
そこで今回は、クロダイがあまり食べられない理由や、美味しい調理方法について紹介します!
クロダイは不味いって本当?美味しいチヌの見分け方や、オススメの食べ方とは?
クロダイが不味いって本当?
まずクロダイが不味くて食べられないという噂の真偽についてですが、これはある意味正しいです。
クロダイに限らず魚は釣れたところの水質に食味が影響されやすいのですが、クロダイは比較的水質の悪いところにも生息できることから、釣れた場所によっては臭みを感じることがあります。
僕も過去に何度もクロダイを食べているのですが、水質が良くないところで釣ったチヌを食べた時は、口に入れた瞬間にとても食べられないような臭みを感じたことがありました。
このことから「クロダイ=まずい」というイメージ定着したのだと思います。
美味しいチヌの見分け方
先ほどクロダイは臭みがあるとお伝えしたのですが、クロダイの中にも美味しいものはいて
水質の良いところで育ったクロダイは、マダイと間違えるくらい上品で美味しい味をしているんです!
では美味しいクロダイの見分け方について紹介します!
その① 工場地帯や河川から離れた場所で釣れている
一つ目のポイントは、釣れた場所です。
クロダイは水質の良いところから悪いところまで適応できるのですが、工場地帯や都市型河川で釣れた個体は臭みを感じることが多いです。
なのでこれらの場所から離れた潮通しの良いところで釣れた個体を選ぶとよいと思います。
その② 釣りあげた瞬間に臭みを感じる個体は避ける
2つ目のポイントは、釣り上げた瞬間に臭みのある個体は避けることです。
これはクロダイに限らず、シーバスなどにも当てはまるのですが、釣り上げた瞬間に工場や生活排水のようなケミカルな臭いやドブ川のような臭いがしたら、食べた時に高確率で臭みがあることが多いです。
なのでクロダイを持ち帰って食べる場合は、釣り上げた後に臭いをチェックするようにしましょう。
上記2つのポイントを押さえても臭みを感じることはあるのですが、体感では臭みのある個体をかなり弾くことはできると思います。
工場や生活排水のようなケミカルな臭みについては、下処理などによってごまかすことができないので、クロダイを持ち帰って食べる時には参考にしてみてください。
クロダイの下処理方法
次は持ち帰ったクロダイの下処理について紹介します。
基本的な流れは他の魚と同じで、まずは鱗を落とします。
鱗を落とす時ですが、画像のようにボールに水を張ってその中で鱗を落とすと飛び散らないので後片付けが非常に楽です。
鱗落としですが、最近は専用のものよりもしゃもじの方が使い勝手が良いので使っています笑
鱗を落とし終わったら、表面のぬめりを落とします。
ぬめりは塩で落としても良いのですが、お酢を使うと簡単に落とすことができます。
お酢を使ったぬめりの落とし方は下の記事で紹介しているので、気になる方はぜひご覧ください。
ぬめりを落としたら、肛門から包丁の刃を入れて腹を裂き、内臓を取り出します。
内臓を取り出した腹の中には、血合いが残っているので包丁などを使ってガリガリと表面を軽く切ってから血合いを掻きだします。
クロダイの臭みをケアするためにも、仕上げにお酢をお腹にサッとかけて、水で洗い流します。
あとは頭を落として三枚におろしたあとに、臭みの溜まりやすい脇腹付近を包丁でカットします。
さらに臭みを軽減するために、クロダイの切り身の表面に塩を塗りこんで塩締めをします。
塩締めは切り身の表面に塩を塗りこんで10分放置し、水で洗い流して水気をふき取れば良いのですが、詳しい方法や効果については下の記事で紹介しているのでこちらをご覧ください。
ここまで下処理をすれば臭みに関してはかなり軽減されていると思うので、お好みの調理法で食べてみてください!
クロダイを美味しく食べるオススメの調理法
ここからはクロダイを美味しく食べる為のオススメの調理法について紹介します!
ムニエル
一つ目のオススメ料理は、ムニエルです!
クロダイの身は淡白でありながら力強い旨味があるので、ムニエルにぴったりです!
材料も少なく、作り方も簡単なので普段料理をしない方でも美味しく作ることができます。
その② カルパッチョ
二つ目のオススメ料理はカルパッチョです!
そのまま刺身で食べても美味しいのですが、レモン風味のさっぱりとした味わいは暑い夏にピッタリで、クロダイの淡白で上品な味を引き立ててくれます!
夏にピッタリの料理です。
その③ クロダイのつみれ
3つ目は変わり種のつみれですが、これがなかなか美味しくて個人的に大好きな料理です!
◆材料
クロダイの切り身…人数分(1切れで5個程度)
塩…ひとつまみ
白菜などの野菜…適量
ショウガ…少量
中華スープの素(ウェイパーなど)…適量
まずはクロダイの切り身から皮を剥がし、塩を加えてからひたすら細かく切り刻みます。
今回はフードプロセッサーを利用しました。
フードプロセッサーのスイッチを入れると
身がミンチされて、粘り気が出てきています。
こちらを取り出して一口大に丸めて形を整えます。
同時に白菜などの野菜やショウガを使って中華スープを作ります。
具材を煮込み、中華スープの素を入れて味を整えたら、先ほどのクロダイのつみれを鍋に投入します。
あとはクロダイのつみれの中までしっかり火が通れば完成です!
こちらが出来上がったクロダイのつみれです。
噛みしめると中からクロダイの旨味がジュワっと口の中に広がるのですが、旨味が一粒にぎゅっと濃縮されていて贅沢な味わいになっています!
またお好みでラー油などの調味料を入れればアクセントになって美味しいです。
刺身や塩焼き、ムニエルなどに飽きた方は試してみてはいかがでしょうか?
その④ 鯛めし
真鯛に味が似ているということで、鯛めしにしてもやはり美味しいのがクロダイ!
クロダイの力強い旨味を吸った米は絶品で、ご飯が何杯でも食べられる気がしてきます。
これからクロダイを食べる方にはぜひ試してほしい料理です。
今回はクロダイの味や、美味しく食べる為の料理法について紹介しました!
クロダイは確かに釣れた場所の水質に味が左右されるものの、本来は美味しい魚なので、水質の良いところでクロダイが釣れた時にはぜひ持ち帰って食べてみてください!