ダイソー釣具から新しく登場した「ロングビルミノー」
今回はそんなロングビルミノーのスペックやカラー、実際にキャストした感想や水中でのアクション等について紹介します。
【ダイソー釣具】ロングビルミノー120をインプレ!気になる飛距離や泳ぎは?
ダイソー釣具 ロングビルミノーの概要
今回紹介するのはダイソー釣具のロングビルミノーです。
今までのダイソー釣具には珍しい120mm、23gといったボリュームのあるシンキングミノーです。
値段は220円なのですがその形状や外見は本当によくできていて、これが220円のルアーとは思えません…!
カラーはイワシ、チャート、クリアの3種類。
対象魚は青物がメインのようで、レンジは1.5m~2mとミドルレンジ攻略に役立ちそうですね。
またこちらのルアーは重心移動システムまで採用しているみたいで
パッケージにも重心移動システムを採用している旨の記載があります。
ちなみにこちらのルアー、僕は一目見た時からダイワのセットアッパー125S-DRというルアーに非常にそっくりだなと思ったので、今回はダイワのセットアッパーと比較しながら紹介していきたいと思います!
スペックの比較
まずはダイワのセットアッパー125S-DRとスペックを比較してみましょう。
わかりやすいように、ダイワのセットアッパーとダイソーのロングビルミノーのスペックを表にまとめてみました。
ルアー | タイプ | 長さ | 重さ | レンジ |
---|---|---|---|---|
セットアッパー125S-DR | シンキング | 125mm | 26g | 2m未満 |
ロングビルミノー | シンキング | 120mm | 23g | 1.5~2m |
こうして並べてみるとサイズは若干ダイソーのロングビルミノーの方が小さいものの、同じシンキングでレンジも近いことから、ダイワのセットアッパーを意識している可能性が高そうですね。
カラーについて
次にカラーについて詳しく見ていきましょう。
今回はセットアッパーとの比較ではないのですが、カラーは先ほどもお伝えした通りイワシ、チャート、クリアの3種類です。
ダイソー釣具のルアーも近年はカラーがどんどん本格的になって、特にクリアカラーやチャートが用意されているのは本当に驚きました!
どのカラーも非常に良く釣れそうなのですが、使いどころをまとめてみると
- 基本はイワシカラー
- 水がクリアな時はクリアカラー
- 水が濁っている時はチャート
といった具合で、自分のフィールドのコンディションに合わせてチョイスするのが良いと思います!
重心移動システムについて
続いて重心移動システムについて。
本家セットアッパーは非常によく飛ぶルアーとして有名で、僕も実際にキャストした時にその空中の姿勢の良さや飛距離には驚かされました。
では今回のダイソーのロングリップミノーはと言いますと
見た感じ、かなり本格的な重心移動システムが搭載されています!
ウエイトボールが二つ入っていて、キャストする時にはウエイトボールがルアー後方に移動して
着水後は前方のくぼみの中に落ちる仕組みになっています。
飛距離については実際にキャストしてみないと何とも言えないところがあるので、こちらは後の章で詳しく紹介します。
実際にキャストしてみた!
アクションを確認
それでは実際にキャストして、ダイソーロングビルミノーのアクションや飛距離を確認してみたいと思います!
まずタイプの確認について。
ダイソーのルアーは時々、シンキングなどのタイプの表記が曖昧なことがあるので必ずチェックしているのですが
しっかりと沈んでいったので、表記通りシンキングで間違いなさそうです。
淡水での検証にはなるのですが、感覚では50cm/秒程度で沈んでいたので、海ではもう少しゆっくり沈下するかと思います。
ちなみに重心移動システムでキャスト後はウエイトがテール付近に移動しているので、泳がせる前は軽くトゥイッチを入れてウエイトを前に戻す必要があります。
ではウエイトを前に戻して、泳ぎをチェックしてみると
キビキビとした動きでお尻を振りながら泳いでいます!
水噛みが非常に良く安定感があり、とても使いやすそうです。
レンジについても水を噛ませると表記通りで1.5m~2m程度の水深のところでボトムにゴツゴツと当たっているのが分かりました。
トゥイッチを入れてみた時の動きもよく、アクションはとても220円のルアーとは思えないくらいしっかりしています!
飛距離を確認
アクションが確認できたところで、やはり気になるのが飛距離について。
かなり本格的な重心移動システムが採用されていることもあり、どれくらい飛ぶのか期待してキャストしてみると
飛距離についてはまずまずといった感じ。
というのも飛ぶには飛ぶのですが、ルアーのウエイトのバランスが悪いのかキャスト中にクルクルとボディが回転してしまって飛距離がロスしてしまっている気がします。
本家セットアッパーは重心移動システムが非常に優秀で空中の姿勢が良く、体感的に50-60mは飛ばせていたので飛距離の面では本家に軍配が上がりますね。
ただもともとのウエイトがしっかりしていることもあって、ロングビルミノーも40-50m程度は飛ばせていると思うので、飛距離については及第点かなと思います。
簡単にアクションと飛距離についてまとめてみると
- アクションについては普通に使えるレベル
- 飛距離については空中姿勢が悪いものの、困るほどのものではない
といった感じかなと思いました。
気になるところは?
ここからはダイソーのロングビルミノーの気になるところについて紹介します。
①エビりが多い
一つ目が、エビりが多いところです。
こちらのルアー、使ってみるとわかるのですがとにかくよくエビります。
理由は恐らく「フックが3つついていること」と「空中の姿勢の悪さ」
前者については本家セットアッパーも同じなのでフロントのフックがリーダーを拾いやすいと感じることはあったのですが、ロングビルミノーはキャスト後に空中でボディがクルクル回ることも相まって、ひどい時には3回連続でエビって帰ってきました。
エビった状態でルアーを泳がせると魚に余計なプレッシャーをかけることになるので、これは結構気になりますね。
② 前傾重心なところ
二つ目が前傾重心なところです。
本家のセットアッパーはとにかくスイム中の姿勢が水平になるようにこだわり抜かれているのですが、ロングビルミノーは頭が下がって泳ぐという違いがあります。
この前傾姿勢は必ずしもデメリットではないのですが、魚がルアーの姿勢まで見ているような状況では本家セットアッパーに釣り負けてしまうこともあるかと感じました。
ただし前傾姿勢だとボトムに接触した時にフックが地面から離れるので、実際にボトムにコンタクトさせても根がかりしにくいと感じました。
ロングビルミノーはセットアッパーの代用になるのか?
最後にダイソーのロングビルミノーはセットアッパーの代用になるのかについて。
個人的な考察としてはダイソーのロングビルミノーはダイワのセットアッパーに見た目は似ているものの
- 飛距離はダイワのセットアッパーの方がよく飛ぶ
- 水中姿勢はセットアッパーが水平、ロングビルミノーは前傾
- セットアッパーよりもエビりやすい
といった具合に性能面でかなり差があるので、セットアッパーの代用品として考えるとストレスを感じやすいかなと思います。
ただし「セットアッパーとは別物の220円のルアー」として考えると飛距離やアクションは申し分ないので、特にリバーシーバスの橋脚打ちなどで活躍してくれそうだなと感じました!
標準フックはそのまま使える?
最後に標準フックがそのまま使えるのかについて見ていきましょう。
ダイソーのフックといえば貧弱で粗悪というイメージがありますが、最近はフックの品質がかなり向上していて、今回のロングビルミノーの針先を触ってみると
非常に鋭くて、針先に軽く触れただけで指の皮が引っかかるほど。
なのでフックの鋭さについては十分使えるレベルだと思います。
ただし問題なのが強度で、こちらのフックをデジタルスケールに引っ掛けて力を加えてみると
だいたい6kgくらいの負荷がかかったところで、フックが曲がり始めました。
なので恐らく70cm程度のシーバスくらいまでならギリギリキャッチできると思うのですが、青物クラストなると強度不足かなと思います。
もし青物を見据えてフックを交換するのであれば、個人的にオススメしたいのがBKKのファングス62-UAの#8です。
こちらは並べてみてもサイズがロングビルミノーの標準のものと変わらないですし
強度も13kg程度の負荷まで耐えられるので、青物がかかってもそうそう伸ばされることはないかなと思います。
ファングスのフックについては下の記事で詳しく紹介しているので、気になる方はこちらもご覧ください。
今回はダイソーから登場したロングビルミノーについて紹介しました!
ダイワのセットアッパーの代用として考えると性能差がありすぎるので使えないのですが、全くの別物として考えると普通に実戦レベルのルアーだと思うので、気になる方はぜひダイソーで探してみてはいかがでしょうか?