ルアーフィッシングで一般的なFGノットですが、慣れていない方にとっては結ぶのが難しかったり、締め込みが甘いとすっぽ抜けてしまったりと、敷居が高く感じてしまいますよね?
ですが実は、そんなFGノットを誰でも簡単、確実に結べるようになる便利なアイテムがあるんです。
そこで今回は、そんな便利なアイテムである第一精工のノットアシスト2.0の使い方や魅力、その強度について紹介します。
FGノットが簡単で確実に結べる!ノットアシスト2.0の使い方や強度を徹底解説
第一精工 ノットアシスト2.0の概要
今回紹介するのは第一精工のノットアシスト2.0。
名前の通り、FGノットを誰でも簡単・確実に結べる便利なアイテムです。
発売から10年以上も経っているのですが、その使いやすさからAmazonでは5点満点中4.4点と釣り人から非常に高い評価を得ています。
FGノットをうまく結べない方はもちろん、慣れている方からの評価も高く、僕自身ももっと早く買えばよかったと思うほど良いアイテムです。
FGノットを結ぶのに最適化された形状
ここからはノットアシスト2.0の詳細について紹介します。
パッケージから取り出した様子はまるでハンガーのようで、どのように使うかわからない方も多いと思うのですが、細かく見れば見るほど、FGノットを結ぶのに最適な形状をしていることが分かります。
まず左右についている丸い部分ですが、こちらは横から見ると
くぼみがあって、ラインを巻き付けられるようになっています。
しかも裏側にはツマミがついていて、押すと上下からラインを挟んでガッチリとロックしてくれるんです!
FGノットを結ぶときは常にラインに一定のテンションをかけ続ける必要があるのですが、道具を使わない場合はテンションの調整が難しく、緩んでしまう事もあります。
ですがノットアシスト2.0はFGノットを結ぶための専用のツールということもあって、手を放してもテンションを一定に保ち続けてくれるので非常にやりやすいです!
ノットアシスト2.0を使ったFGノットの結び方
ここからは実際にノットアシストを使ったFGノットの結び方について紹介します。
まずは真ん中のくぼみにリーダーをセットして固定します。
右手で持っている部分がリーダーのリール側の単線となり、くぼみから20cmほど出るように長さを調整します。
続いてPEラインを上側のくぼみにセットして
同様に下側のくぼみにもPEラインをセットします。
PEラインとリーダーをセットした様子がこちらです。
続いてPEラインの上にリーダーをセットして、
下側のPEラインにリーダーを潜らせて
正面に戻します。
今度は上側のPEラインに潜らせて
先ほどと同じように、正面に戻します。
この上下のラインにPEラインを潜らせる動作を1セットとして、合計10セット行います。
10セット行ったらPEラインの端側をロックから外して、ラインを上から通してハーフヒッチで締めこみます。
この時の締め込みが甘いとラインがすっぽ抜ける原因となるので、ここはかなりきつめに締めます。
今度は下側からラインを通して、ハーフヒッチで締めこんだら、リーダーを1-2mm残してカットして
エンドノットを2回繰り返します。
あとはPEラインのロックを外し、PEラインをカットすれば完成です。
完成したPEラインがこちら。
しっかり締めこまれたFGノットはPEラインの部分がツヤツヤとしてくるのですが、締めこまれた部分は触ってみると硬くツヤツヤとしているので、しっかりと締めこまれていることが分かります。
またFGノットはテンションのかけ具合が難しく、失敗して結び直すことが多いのですが、ノットアシスト2.0は専用のアイテムというだけあって結び直しが殆どなく、誰がやっても確実に結べるようになるのが嬉しいですね。
ノットアシスト2.0を使った時のFGノットの強度は?
ノットアシスト2.0を使って組んだ時のFGノットの強さについて気になっている方もいるのではないでしょうか?
ということでここからは、実際にノットアシスト2.0を使って組んだFGノットの強度を測定してみたいと思います。
実験に使用したのはPEラインが4号と、リーダーが40lbです。
比較用に手でFGノットを組んだ時と、ロッドとリールを使って組んだ時の強度も測定してみました。
まずは手でFGノットを組んだものの強度を測定してみます。
デジタルスケールにパロマーノットで結束して、力を加えてみると…
3回測定して11kg、2kg、10kgと、上手に結べた時はしっかりしているのですが、1度は2kg程度の力ですっぽ抜けてしまいました。
続いて本命のノットアシスト2.0を使った場合だと
3回測定して、12kg、8kg、10kgとどれも安定した強度が出せました。
最後にロッドとリールを使って組んだFGノットの強度を測定してみると
3回測定して、10kg、12kg、7kgとこちらもどれも高い数値となりました。
3つの結果を表にまとめてみたのがこちらです。
どれもうまく結べた時はすっぽ抜けもなく8kg程度の負荷にも耐えられるのですが、手で結んだ場合はしっかり結んだつもりでもすっぽ抜けてしまったので、FGノットを組む時は何かしらの道具を使った方が安定した強度が出せるという結果となりました。
ノットアシスト2.0の良いところ
ここからはノットアシスト2.0を使ってよかったと思うところについて紹介します。
その① 指が痛くならない
一つ目の良いところは、指が痛くならないことです。
FGノットを手で結ぶときは、テンションが緩まないように指にきつく巻き付ける必要があるのですが、長時間テンションをかけ続けているとPEラインが指に食い込んで痛くなるもの。
でもノットアシスト2.0なら手を放しても常にテンションをかけ続けてくれるので、指も痛くならず本当に快適です。
その② ロストの不安が減る
二つ目の良いところはロストの不安が減ることです。
昨今のルアーは1個2,000円するものも珍しくないですし、ビッグベイトに至っては1個5,000円くらいします。
そんな高価なルアーを「すっぽ抜けたら嫌だな…」と、不安を感じながら全力でキャストでキャストできないのは結構ストレスがありました。
ですがノットアシスト2.0を使ってからは1度もすっぽ抜けがなく確実にFGノットを結べるので、ロストの不安を抱えずに釣りをすることができています。
その③ 結び直しがほとんどない
3つ目は結び直しがほとんどないことです。
FGノットを手やロッドとリールを使って組む時は、テンションをかけ過ぎても緩すぎてもいけないので、慣れている人でも失敗して結び直しをしてしまうことがあります。
ですがノットアシスト2.0はさすが専用のノットというだけあって、誰でもミスなく確実にFGノットが組めて便利だと感じました。
ノットアシスト2.0の気になるところ
ここからはノットアシスト2.0の気になるところについても紹介します。
その① 慣れている人にとっては時短効果は薄い
「ノットアシスト2.0を使えば、使わない時よりも早く結べるのか?」と時短効果を気にしている方もいると思いますが、慣れている方にとってはあまり時短効果はないかなと感じました。
慣れていない方にとっては難しい作業を簡単にしてくれるので早くなるのですが、慣れている方であれば道具を使わない方法でもスムーズに結べるかと思うので、その場合はあまり結束にかかる時間は変わりません。
ただし結び直しは圧倒的に減るので、その分だけ時短効果はあると思います。
その② 道具が増える
二つ目は道具が増えることです。
今まで特別な道具を使わずにFGノットを組んでいた方にとっては、当然ですが持ち歩く道具が一つ増えます。
ですがこちらはコンパクトに収納して持ち運ぶことができるので
カバンの中に入れてもそれほどスペースを取らず、負担も少ないかなと思います。
結論:ノットアシスト2.0は非常に便利!
ここまでノットアシスト2.0について紹介したところで、総評としては「FGノットに慣れていない方はもちろん、慣れている方にとっても非常に便利」だと感じました!
FGノットが上手く結べない方にとっては間違いなくメリットだらけですし、慣れている方にとってもすっぽ抜けの不安を感じることなくルアーをフルキャストできるようになるので、ルアーフィッシングをする人であれば1つ持っていて損はしないアイテムだと思います。
値段は1個3,500程度と少し高く感じるかもしれませんが、釣り人の方からの評価も非常に高いアイテムなので、気になる方はぜひチェックしてみて下さい。