
「テナガエビって食べられるの?」
「泥臭くない?」
「下処理って必要?」
テナガエビ釣りを始めたばかりだと、このあたりがかなり気になりますよね。
結論から言うと、テナガエビはきちんと下処理すれば美味しいエビです。
特に僕も唐揚げや素揚げを食べた時には「居酒屋で出るようなエビが近所の川で釣れるなんて…」とかなり驚きました(笑)
ただし、川にいるエビなので、
- 泥臭さ
- 持ち帰り方
- 泥抜き
- 寄生虫や食中毒
- 下処理
など、気になるポイントがあるのも事実。
この記事では、釣ったテナガエビを美味しく食べるために、
- 持ち帰り方
- 泥抜き
- 下処理
- おすすめ料理
- 保存方法
- 注意点
までまとめて解説します。
テナガエビは食べられる?味は美味しい?
結論から言うと、テナガエビは普通に食べられます。しかもかなり美味しいです。
味としては、
- 川エビらしい香ばしさ
- パリパリ食感
が特徴。
他のエビのような濃厚なミソはないのですが、唐揚げや素揚げにすると殻ごと食べられるため、スナック感覚で食べられてしまいます。
ちなみに釣れると嬉しいのは大型個体ではあるものの、大型の個体ほどハサミや殻が固く、中型個体が食べるには一番おいしかったりします(笑)

一方で、
- 唐揚げにしたら泥臭かった
- 持ち帰る時に全滅してしまった
などは失敗しやすいポイント。
この記事では僕の失敗を踏まえながら、テナガエビの持ち帰り方や下処理、美味しい食べ方について紹介します。
ちなみにテナガエビの釣り方については下の記事で紹介しているので、気になる方はこちらからどうぞ
ここで差が出る!テナガエビ釣りの仕掛けから釣り方のコツまで徹底解説!
テナガエビの持ち帰り方、失敗する原因は…
テナガエビを食べる時に一番大事なのが持ち帰り方。
というかこれが一番大事で、テナガエビは鮮度の悪化がとにかく早い!
夏の真っ盛りに釣れるということもあって、きちんと管理しないと「釣っている最中に死んでしまった」ということも良くあります。
ただ持ち帰る際にテナガエビが死んでしまう理由は大きく分けて二つで、この二つさえクリアすれば上手に生かしたまま持ち帰ることができます。
①酸素不足
テナガエビが持ち帰る際に死んでしまう一つ目の理由は酸欠。
みなさん、釣ったテナガエビを持ち帰るときに「バッカンに20匹も30匹もいれて、水は重いからエビが浸かるギリギリの量で…」なんてことをしていませんか?
テナガエビも当然、呼吸をしているので、こんな持ち帰り方をしたら30分も経たずに死んでしまいます。
対策としてはエアレーションをちゃんと入れること。

今やダイソーでもエアレーションが手に入る時代で、エアレーションを入れておけばかなり生存率は変わります。
家で泥抜きをする時にもエアレーションは必要になるので、もっていない方は釣りに行く前に用意してください。
ダイソーのエアレーションの詳細は下の記事で紹介しています。
②温度があがりすぎること
二つ目は温度が上がりすぎること。
個人的に一番の原因は酸欠だと思っていますが、次に多いのが過度な温度の上昇。
基本的にテナガエビは真夏に釣れるくらいなので高温には強いはずなのですが、注意すべきなのが地面の熱で、特にバッカンユーザーは要注意。

バッカンを地面に直置きしてテナガエビを入れていると、真夏の地面は相当熱を持っているので、あまりの熱さにテナガエビが耐え切れず死んでしまいます。
対策としてはバッカンを橋の下に管理するか、断熱性の高い小型のクーラーボックスなどで持ち帰りましょう。
まとめると、テナガエビを持ち帰る時の失敗の要因は
- 酸欠
- 温度の上昇
のふたつで、これらを解消すれば元気なままでテナガエビを持ち帰ることができます。
僕は釣り場が近所なのでクーラーボックスまでは使用していませんが、家が遠い方や長時間釣りをする方は、クーラーボックスとエアレーションを必ず用意するようにしましょう。
持ち帰りに氷は必要?
またタイやアジなどの一般的な魚のように氷をたくさん入れて持ち帰る必要はなく、個人的には持ち帰りのための氷も不要だと考えています。
もし長時間の移動や車移動で水温の上昇が心配な場合は、凍らせた小さめの保冷剤を一つ入れるくらいで良いかと思います。
逆にテナガエビに保冷剤が直接当たると冷たさで死んでしまう恐れがあるので、保冷剤をビニール袋で覆うくらいがちょうど良いかもしれません。
氷に直接当てるのはNG
エビは急激な冷却に弱いため、氷に直接触れると弱りやすいです。
保冷する場合は、
- ジップ袋
- ペットボトル氷
- クーラーの隅に置く
くらいがちょうどいいです。
テナガエビは泥抜きした方がいい?

テナガエビは泥抜きが必要派と不要派がいますが、僕は若干の必要派なので2-3時間の泥抜きをしています。
というのもテナガエビって脂を蓄えにくいですし、泥抜きで抜いてるものといえば結局は糞などの老廃物なんじゃないかと思うんですよね。
老廃物に関しては後ほど紹介しますが砂袋を取り除けばよい話で、どちらかというと重要だと思うのが釣れた場所の水質。
よほどのことがない限り美味しく食べられているのですが、とある工場の下流で釣った時にはケミカル臭が強くて食べられない個体がいたので、泥抜きよりも水質の良い場所を選ぶことの方がよっぽど重要です汗
泥抜きの方法
一応泥抜きの方法を紹介しておきますが、方法はかなりシンプル。
- バケツや容器に水を入れる
- テナガエビを入れる
- 2-3時間ほど置く
これだけです。
水は川の水を排出させたいので水道水を使っています。
「カルキで死んでしまうのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、今までの経験では2-3時間であればほぼ星になることはありません。
むしろ注意したいのが酸欠で、過密状態だと2-3時間もあれば死んでしまうので、エアレーションは必ず入れてください。
また真夏は常温だと暑さで死んでしまうのではと思って冷蔵庫に入れたこともあるのですが、逆に寒さで失敗したこともあるので、基本的には常温で大丈夫。
ただし直射日光の当たらない冷暗所に置いてください。
泥抜きしすぎは逆効果なことも
泥抜きは長期間放置すると臭みが抜けると思う人もいるかもしれませんが、逆に弱ってしまうこともしばしば。
特に夏場は水が悪くなりやすいですし、そもそもテナガエビは縄張り意識がかなり強いので過密状態での保管はかなりのストレスです。
経験的には2-3時間で十分ですし、せいぜい半日までが良いかとおもいます。
テナガエビの下処理方法
続いて、泥抜き後のテナガエビの下処理について紹介します。
①テナガエビを締める
まずはテナガエビを締めます。
使用するのはお酒。
アルコールが入っていればなんでもよいと思いますが、今回は余った紹興酒を使用しました。

あとはテナガエビをお酒の中に入れて放置します。
ここで重要なのが、必ずすぐに蓋を閉めること!

この時、エビが苦しさでものすごく暴れるので、蓋がないと部屋中が酒びたしになります…
エビの動きが完全に止まったら締まった合図です。
②エビを水洗いする
酒で締めたエビは水洗いします。
表面に泥がついていることもあるので、ぬめりや汚れをしっかり落としましょう。
この時、手がとれてしまうことがあるので優しく洗います。
③砂袋を取る
泥抜きよりも大事だと思っているのが砂袋を取ること。
魚で言う内臓を取る作業で、エビの内臓は口のすぐ下にあるのですが、爪楊枝の先端を口にいれ

口を取るように爪楊枝で書き出します。

すると黒い内臓がぼろっと取れます。
これがテナガエビの砂袋で、名前の通りエビが捕食する際に入った砂や食べ物が入っています。
砂袋が残っていると臭みの原因になりますし、長時間の泥抜きで老廃物が排出されるのを待つよりも確実です。
④水気をふき取る
すぐに食べる場合、エビの表面の水をキッチンペーパーでしっかり拭き取ります。
これ実はかなり重要なことで、テナガエビって唐揚げとかカリカリに焼き上げることが多いので、水気が残っていると水が跳ねて大変危険です汗
キッチンペーパーをケチらずに、しっかり拭き取りましょう。
⑤すぐに食べない時は冷凍してから茹でる
ちなみにすぐに食べない場合、生で保管すると冷蔵庫でもすぐに傷むので、すぐに食べない時は下茹してから冷凍します。

あまり茹でるとエビの旨味が逃げるので、1分程度で良いです。
その後はしっかり水気をキッチンペーパーでふき取って

ジップロックに入れて冷凍します。

ここまでやれば1か月くらいは持つと思うので、すぐに食べない場合は茹でて冷凍がオススメです。
テナガエビに寄生虫や食中毒の危険はある?
テナガエビによる寄生虫の事故はあまり聞きませんが、川にいる生き物なので寄生虫のリスクが高く、生食はおすすめしません。
後で紹介する唐揚げや炒め物など、加熱調理が基本です。
テナガエビのおすすめ料理
ここからは実際に美味しかった料理を紹介します!
テナガエビの唐揚げ

まず間違いない王道。
釣ったテナガエビを初めて食べる方はまず唐揚げから試してください。
一番おすすめです。
作り方
- テナガエビの水気をしっかり拭き取る
- 片栗粉をまぶす
- 170〜180℃で揚げる
- 塩コショウをパラっとかける
これだけ。
味はもう居酒屋で出る川エビのからあげそのもの。
殻ごとパリパリ食べられて、ビールとの相性が異常に良いです。

好みは分かれますが、大型個体はハサミ部分が特に美味しい。
エビの風味は軽めですが、サクサクとした食感でいつの間にかたくさん作ったハズなのにすぐになくなってしまいます。
ガーリックシュリンプ

次に試して欲しいのがガーリックシュリンプ。
ニンニクとエビを一緒に炒めたら美味しいにきまってますよね(笑)
作り方はシンプルで、刻みニンニクをオリーブオイルで炒めて香りを出して

テナガエビを投入して一緒に炒めます。
しっかりとエビに火が通ったら仕上げに調味料で味付けをするのですが、個人的にオススメなのがマキシマム

こういうシンプルな料理にはこれが一番合うんですよ~
家族に出した時には、子供に取られて一瞬でなくなりました(笑)
塩焼き
大型個体がたくさん釣れたらコレ

台湾にはテナガエビの釣り堀があるのですが、その場で食べる時はこの食べ方が主流です。
さすがに台湾のオニテナガエビほど大きくはないのですが、塩焼きで食べるとテナガエビ本来の風味を一番感じられて美味しいです。
ただ個人的には身の取れ具合を考えるとコスパが悪いと感じるので、やはり丸ごと食べられる唐揚げやガーリックシュリンプが一番ですね。
他にもクリームパスタなどいろいろ試してみましたが、テナガエビはエビの風味自体は薄く殻から出汁が獲れるほどの味はないので、揚げ物としてサクッと食感を楽しむのが最適だと思っています。
身近で調達できる美味しい食材!
テナガエビって身近で釣れる生き物なんですけど、実際に食べるとかなり美味しいです。
特に揚げ料理との相性は抜群。
釣りながら数を集めて、その日のうちに唐揚げにする流れはかなり満足感があります。
テナガエビ釣りをするなら、ぜひ“食べるところ”まで楽しんでみてください。

