共にルアーフィッシングの人気ターゲットで、多くの釣り人を魅了するシーバスとブラックバス。
名前や姿が似ていることから
- バスロッドでシーバスは釣れる?
- 逆にシーバスロッドでバスロッドは代用できる?
と気になったことのある方は多いのではないでしょうか?
結論から言うと
バスロッドでシーバスを釣ることはできますが、シーバスロッドをバスで使うことはおすすめしません。
ではバスロッドとシーバスロッドの違いや、バスロッドをシーバスに代用できる理由、バスロッドを代用する時の注意点などについて、実際に両方の釣りを楽しんだ経験からお話しします。
ブラックバスとシーバスの釣り方の違い

バスロッドとシーバスロッドの違いの前に、まずはそれぞれの魚の特徴についておさらいします。
どちらも口が大きく、シーバスに関しては”海のバス”なんて呼ばれていることから、どちらも同じような釣り方で釣れると勘違いしがちですが、実は両方やっている身からすると
- 好む場所
- 好むエサ
- 好むアクション
なんかが結構違うんですよ。
簡単に言うと
- ブラックバスは接近戦戦
- シーバスは中距離・長距離戦
で、それぞれ狙いどころやルアーのアクションなんかも変わってきますし、もはやバス釣りはシーバスと比べるよりロックフィッシュとかチニングの方が圧倒的に近いですよ笑
詳しい内容についてはこちらの記事で解説しているので、興味がある方は見てみてください。
バス釣りとシーバス釣りの違いとは?生態・釣り方・狙う場所を比較
バスロッドとシーバスロッドの違い
ではここからは記事の本題のバスロッドとシーバスロッドの違いについて。
まずは実際にバスロッドとシーバスロッドを見比べてみましょう。
まずはバスロッド。

長さは6ft前後で結構短いです。
いろんな種類があると思いますが、基本的にはロッドはシャキッとしたハリがあって、穂先を振ってもビシッとすぐに戻ります。

ロッドを曲げてみると穂先に近いところから曲がります。

あと根元のガイドも比較的小さめです。
続いてシーバスロッドがこちら。

長さは8-9ft前後が基本と、バスロッドに比べてなかり長いです。
実際に並べた様子がこちら。

並べてみると結構違いますよね?
ロッドも全体的にしなやかで、バスロッドよりも胴の部分から曲がります。

根元のガイドのサイズもバスに比べるとかなり大きいです。

ロッドの長さから調子までいろんなところで違うんですけど、これだけ違うということはシーバスロッドとバス釣りで求められる性能が結構違うってことなんですよ。
簡単にそれぞれのロッドで求められる性能がこんな感じ。
| 比較項目 | ブラックバス | シーバス |
|---|---|---|
| 重視される性能 | キャストの正確性、ルアーの操作性 | 遠投性、バラしにくさ |
| 長さ | 6ft前後 | 8~9ft前後 |
| 竿調子 | 先調子 | 胴調子 |
| ハリ | 強め | やや弱め |
| ガイドのサイズ | 小さめ | 大きめ |
ここで伝えたいのはバスとシーバスのどちらが難しいかではなく、上の特徴から求められる性能が大きく変わるということ。
ここからはバスロッドとシーバスロッドの違いや、求められる性能について紹介していきます。
バスロッドの特徴
まずバスロッドに求められる性能についてですが、何よりも
狙ったところに正確にルアーを落とし込めること。
もうこれに尽きます。
簡単に言うと「バス釣りは接近戦」なんですよ。
ストラクチャーの際、オーバーハングなどなど、いかに奥まで送り込めるか、いかにストラクチャの際を通せるかで釣果が変わってきます。
だって、シーバスしかやったことがない人からしたら、画像みたいなオーバーハングの奥にルアーをぶち込もうなんて思わないですよね笑

でもバス釣りではそれが普通ですし、そんな時はやっぱり短い方が狙ったところにキャストが決まりやすいんですよ。
あとバス釣りは周りに木や草が茂っていることも多いので、短い方が取り回しがいいというのもあって、6ft前後のものが多いのだと思います。
またロッドのハリも違っていて、僕はシーバス→バス釣りの流れで入ったのですが、シーバスロッドに比べてバスロッドってハリが強いものが多いんですよ。
ハリのあるロッドだとキャストした時に竿先がブレにくいので、狙ったところにスッとキャストが決まりやすいんですよね。
加えてハリが強いロッドはアクションを加えた時にロッドに吸収されにくいので、1点でワームをシェイクさせた時にピクピクと繊細なアクションを加えられるというメリットもあります。
竿の調子も同じで、先調子になるほど感度が高く、ロッドアクションがロッドに吸収されずに伝わりやすいです。
そのためバスロッドは
- 6ft前後で
- ハリが強くて
- 先調子のロッド
が好まれるという訳です。
シーバスロッドの特徴
続いてシーバスロッドですが、先ほどのバスロッドと求められる性能が違っていて、こちらは
遠投できて、シーバスのエラ洗いに耐えられるしなやかなロッド
が良いとされています。
バス釣りが接近戦だったのに対し、「シーバスは中~遠距離戦」です。
もちろんシーバスもキャストが正確なことに越したことはないのですが、シーバスはベイトに依存する魚なので、ルアーを見つけた時に追って来て食うことが多いです。
特にオープンエリアではこの傾向が顕著なので、いかに広いエリアを効率よく探れるのかが重視されます。
またポイントもバスと違って堤防や河口などのオープンエリアや、せいぜい橋脚周りなので、ピンポイントで近距離を射抜くよりも、長いロッドで飛距離を稼いで幅広く探ることが求められます。
ガイドも根元が大きいのは、ラインの摩擦を抑えて飛距離を稼ぎやすくするため。
ただシーバスを釣る上で厄介なのがエラ洗いです。
バスもエラ洗いを良くするんですけど、シーバスはこのエラ洗いでとにかくバレるんですよ…
特にメタルバイブやブレードジグ等のメタル系はルアー自体が重いので、エラ洗いされると本当によくバレます。
なのでシーバスの力をうまく吸収するしなやかさが求められます。

ロッドが長くなって調子が胴に近づく分、キャストの正確性やルアーの操作性は落ちるのですが、それ以上に飛距離を稼いだり、衝撃を吸収する力に特化しているので、シーバスではこの方が使いやすいです。
バスロッドはシーバスで代用できる?代用する時の注意点
では恐らく多くの人が気になるシーバスとバスのロッドは代用できるのかについて。
結論は冒頭でも書いた通り
バスロッドはシーバスでも使えるけど、シーバスロッドはバス釣りで使えません。
というのもですね、僕は結構、シーバスを狙うときにバスロッドを使うことがあるんですよ。


ここからはシーバスでバスロッドを使うメリットと、バスロッドで代用する時の注意点について紹介します。
シーバスでバスロッドを使うメリット
先ほどバスロッドとシーバスロッドを比較した通り、
- バスロッドは接近戦
- シーバスロッドは中距離・遠距離戦
と説明しました。
なのでオープンエリアであればバスロッドだと飛距離が出せない分、単純にシーバスロッドに飛距離で負けてしまうため、代用するのにデメリットしかありません。
ですがシーバスでも接近戦がないかというとそうでもなくて、橋脚打ちやボートシーバスなんかではバスロッドのキャスト性能や取り回しの良さが生きるんですよ。

シーバスロッドだと長さがあるので、橋げたの下までルアーを投げ込もうとすると難しいシーンが多いんですけど、バスロッドだとアンダーキャストで奥までビシッとルアーを送り込むことができます。
明暗部の釣りでは狙ったポイントのギリギリを通すほどシーバスからの反応が得られやすくなるので、こういうシチュエーションではむしろシーバス専用ロッドよりもバスロッドの方が使いやすいです。
またシーバスを狙うときに、ジャークをさせたり、ペンシルなどをアクションさせることがありますが、ロッドが短くてハリのあるバスロッドの方がシーバスロッドより操作性は高いので、ルアーをきびきびと動かすことができます。
シーバス釣りをバスロッドで代用する時のデメリット
バスロッドでシーバスを狙うときのデメリットも当然あります。
最も大きいのは、シーバスのエラ洗いに対応しにくいこと。
ブラックバスもエラ洗いはするものの、遊泳力もシーバスより低いですし、近距離戦なのですんなり上がってくることが多いのです。
一方シーバスは体も大きく遊泳力も高いため、よほどしっかりフッキングが決まっていないと結構バラすんですよ。
特にサイズの小さい50cm以下のシーバスほどよくバレるので、このあたりは専用ロッドとは違うなと感じます。
また先ほども少し触れましたが、オープンエリアではロッドの操作性やキャストの正確さよりも飛距離が重視されるので、シーバスロッドの劣化になりやすいです。
あとシーバスのバチ抜けパターンはバスロッドの代用は厳しいです。
バチ抜けはシーバスがバチをそっと吸い込むように捕食するのですが、ハリが強いとシーバスの繊細なバイトを弾いてしまうことがあるので、シーバスロッドの中でも柔らかめのロッドが適しています。
シーバスで使えるバスロッド
最後にシーバスで代用できるバスロッドについて紹介します。
僕は中華ロッド好きで、最近の中華ロッドって安いのに素材もいいものを使ってますし、デザインもカッコいいものが多いんですよ。
ということでラインナップが中華ロッドに偏ってしまいますが、ご了承ください(笑)
KINGDOM KOⅢ C662M

値段:10,000円程度(アリエクスプレス)
適合ウェイト:3.5g~18g
調子:XF
商品ページ:
まず一つ目がKINGDOM KOⅢ C662Mです。
これは単純にロッドとしてめちゃくちゃ使いやすくて、今シーズンはいろんな釣りでメインで使っていました。
長さと適合ウェイトは12cm程度のルアーまでなら対応できますし、適度にハリがあるのでキャストも決まってボートシーバスでも愛用しています。

素材もブランクスは東レの高弾性素材T1100を使用していますし、ガイドは富士工業のファズライトリングを使用。
高級感のあるコルクグリップで、コルク好きには堪りません笑
詳しいインプレ記事はこちら
KINGDOM KOⅢ C662Mレビュー|国産級素材を採用した高感度チニングロッド
FISHINGFANS「RANCY2.0」

値段:10,000円程度(アリエクスプレス)
長さ:7.7ft
適合ウェイト:7g~20g
調子:レギュラーファースト
商品ページ:
続いてFISHINGFANS「RANCY2.0」です。
こちらは長さや柔らかさがよりシーバスに近い設計の中華ロッド。
先ほどのKOⅢよりも素材レベルではいいものを使っており
- 富士工業のSiCリング
- ブランクスは東レの高弾性素材T1100
と、たぶん国産ロッドなら2~3万円クラスと渡り合える素材を使っています。
長さがある分、KOⅢほどの小回りはききませんが、おかっぱりのシーバス用に流用しやすいロッドです。
詳しいインプレ記事はこちら
FISHINGFANS「RANCY2.0」を実釣インプレ!3万円の国産ロッドと徹底比較
【まとめ】シーバスロッドとバスロッドの特性を理解しよう
今回はシーバスロッドとバスロッドの違いについて紹介しました。
結論、どちらもしっかりやり込むなら専用ロッドがベストというのは変わらないものの、バスロッドをシーバスで代用することはできます。
もしシーバスをやってみたいという方は、まずはバスロッドでトライしてみてはいかがでしょうか?
他にもバス釣りで使ってみてめちゃくちゃよかったルアーを紹介しているので、気になる方はこちらも併せてご覧ください。

