【ダイソー釣具新商品】リップレスミノー90Fを徹底インプレ!

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釣り業界に衝撃が走るほどの話題となったダイソーリップレスミノー90Fですが、今回は話題になっている理由やその凄さについて紹介します。

【ダイソー釣具新商品】リップレスミノー90Fを徹底インプレ!

ダイソー釣り具 リップレスミノー90Fの概要

ダイソー釣り具 リップレスミノー90Fのパッケージ画像
ダイソー釣具 リップレスミノー90Fの概要

値段:220円(税込)
サイズ:90mm
重さ:約10g
カラー:イワシ、クリアの2種類
潜行深度:0~100cm
フックサイズ:#8相当
商品コード:4550480370446

今回紹介するのは、ダイソー釣具リップレスミノー90Fです。

今までの100均ルアーにはないリップレスミノーのジャンルが登場しました。

サイズは長さ90mm重さが約10gとシーバスルアーのフローティングとしては一般的なサイズです。

カラーはイワシクリアの2種類です。

ダイソー釣り具のリップレスミノー90Fはイワシとクリアの2種類のカラー。

値段は1個220円です。

ここまでなら一見、今までのダイソールアーと違いがないように見えるのですが、ではなぜここまで話題になっているのでしょうか?

まさかの植物性由来の原料から作られたルアーだった!

ダイソー釣り具のリップレスミノー90Fがここまで話題になっている最大の理由は「植物由来の原料から作られた環境に優しいルアー」だから。

ダイソーのリップレスミノー90Fは植物由来の原料から作られた環境に優しいルアー

パッケージにも植物由来の成分でできたことがバッチリ明記されています。

今まで様々な釣具メーカーがコストや技術面の問題からなかなか切り込めなかった中で、まさかのダイソー釣具からこのようなルアーが登場すると思っていなかったので度肝を抜かれた方も多かったのではないでしょうか?

具体的には「酢酸セルロース樹脂」という素材が使用されているようです。

ちなみに植物由来の原料からできたルアーには2024年に日本バスプロ協会から登場した「JBルアー」というものがあるので業界初ではないのですが

日本バスプロ協会から登場したJBルアー

こちらのJBルアー、塗装前の状態がマット系となっているので恐らくクリアカラーを作れないということや

こちらも憶測ですが、同じ薄さでプラスチックほどの強度が出せないという課題があるのではないかと考えております。

ですが今回ダイソーから登場したリップレスミノー90Fは

ご覧の通り、クリアカラーがあります。

しかも触ってみた感じは、一般的なプラスチックのルアーと質感の違いは全く感じません。

他のメーカーができなかったことを、まさかのダイソー釣具がやってのけたというのは本当に凄いことです…!

さらに強度についても研究を重ね、通常のルアーと同程度の耐久性を有しているとのことでした。

今回はリップレスミノーのジャンルでしたが、これがロストの多いバイブレーションなどのルアーでできたらどうなるんだろうと想像してしまいます。

世界中でプラスチックによる環境汚染問題が騒がれる中、ダイソー釣具から釣り業界としての環境問題への向き合い方に一石を投じるルアーが登場するなんて、誰が想像できたでしょうか?

ちなみに微生物などの働きによって分解される素材について「生分解性」という言葉を使用することがあるのですが、ダイソー釣具のリップレスミノーに関しては生分解性とは謳っていないようで、恐らく自然分解はされるものの、「6か月で60%が分解される」などといった生分解性の基準を満たしていないのではないかと思います。(詳しいことが分かり次第、追記予定です。)

日本の企業が協力し、1年の開発期間を経て誕生

さて今回登場したリップレスミノー90Fですが、一目見た時から明らかに今までのダイソールアーとは力の入れ具合が違うなと感じておりました。

というのも、例えばこちらの重心移動システム

あまりにも本格的な重心移動システムを採用したダイソーのリップレスミノー90F

今までの100均ルアーでもウエイトが移動するだけのものはあったのですが、今回の移動重心システムは

キャスト後にルアー中央のくぼみにウエイトが落ちるようになっているので、ウエイトの位置が戻った後はウエイトが移動することなく動きが安定するようにできています。

パッケージにもはっきりと重心移動システムについての記載があります。

重心移動システムを採用したダイソーリップレスミノー90F

これだけの重心移動システムを採用できるということは、相当作りこんでいるに違いないと思って調べてみたのですが、どうやらダイソーのリップレスミノー90Fは今までのルアーのように海外から既製品を仕入れているのではなく

  • 素材の酢酸セルロース株式会社ダイセルという大阪にある会社
  • 形状やアクション、耐久性などについてはケミホタルで有名な株式会社ルミカ

が協力して開発しており、なんと日本の企業が1年という開発期間を経て作り上げたルアーとのことでした!

特に株式会社ルミカといえば釣具の歴史ある企業なので、そのような大手メーカーが関わっているのだから本格的なルアーに仕上がっているのも納得できます。

気になるアクションは?

こちらのダイソーリップレスミノー90Fについて、動きが気になっている方も多いのではないでしょうか?

ではお風呂に水を溜めて、動きを確認してみました。

まずはスローに引いてみると…

スローだとわずかにアクションをしてるかしないかのギリギリのラインで泳いでいます。

ただよく見てみると引き波はすごくキレイで

よく見てみると、リップだけでなく背中からも引き波を立てているではありませんか。

これは220円のルアーとは到底思えません。

続いて少し速度を速めてみると

先ほどよりも少しレンジが入り、水面下10cmくらいをぬめぬめとお尻を振って泳いでいます

このスピードとレンジが、こちらのルアーのメインとなる動き・レンジのようですね。

高速巻きを意識して、更にスピードを上げてみると

画像からはわかりにくいかもしれませんが、スピードが上がっても動きが破綻することなくぬめぬめと泳いでくれていました。

派手さはありませんが、シーバスなどのナチュラルな動きに反応する魚には非常に良さそうですね!

リップレスミノー90Fの注意点は?

実はダイソーのリップレスミノー、使用するのに二つほど注意点があります。

キャスト後にウエイトを戻す必要がある

一つ目の注意点は、キャスト後にウエイトを戻す必要があることです。

リップレスミノー90Fは重心移動システムを採用しているので

何もしなければ、このように尻下がりの姿勢で浮いています。

この状態だとルアーの後方にウエイトが残ったままなので、このまま泳がせてもうまく泳いでくれないのですが

一度トゥイッチを加えてやることで、このように姿勢を尻下がり→水平浮きに戻すことができます

お手入れの方法が複雑

二つ目は、お手入れの方法が複雑なことです。

普通のルアーであれば、水洗いをして適当に乾かすだけでよかったのですが

パッケージによると、

ぬるま湯に10分浸ける×3セット

直射日光を避けて乾燥させる

とのことでした。

恐らくここまで丁寧にやらなくても大丈夫だとは思うのですが、通常の素材と違うことから直射日光で劣化しやすいといった特徴がありそうですね。

今回はダイソー釣具から登場したリップレスミノー90Fについて紹介しました。

釣り業界全体の課題に一石を投じるルアーでありながら、ルアーとしての完成度も高く非常に楽しみなルアーなので、気になる方はぜひダイソーで探してみてはいかがでしょうか?

この記事を書いた人
なるフィッシュ

SNS総フォロワー数4万人の釣り情報メディア「釣りの知恵袋」なるフィッシュの管理人で、Yahoo!ニュースエキスパートとしてYahoo!ニュース等で釣りに関する情報を発信するWEBライター。
2020年から釣りに関するアイテムや情報の情報を発信し、今までに得た釣りのノウハウや、1,000種類以上の釣具を試してきた経験から釣りに役立つ情報を皆様にお届けします。

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