一番強いスナップの結び方は?有名な結び方を徹底比較

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ルアーフィッシングにおいて必ずマスターしておきたいスナップの結束ですが、いろんな結び方があるので、どの結び方が一番いいのか迷ってしまいますよね?

そこで今回は、有名どころの結束方法の強度・結びやすさの観点で一番いい結び方はどれなのかを比較してまとめてみました!

一番強いスナップの結び方は?有名な結び方を徹底比較

今回比較した結束方法の一覧

今回比較した結束方法の一覧は以下の通りです。

ユニノット
クリンチノット
ダブルクリンチノット
ハングマンズノット
パロマーノット
トロッコノット
山本結び

一番強い結束方法はどれ?

早く結果が知りたい方が多いと思うので、実験結果を表にまとめてみたものがこちらです。

結び方1回目2回目3回目平均結束強度結びやすさ主な強度
パロマーノット9.59.39.59.4399%オフショアジギング、シーバス、ショアジギング等
ダブルクリンチノット9.28.89.49.1396%ブラックバス、シーバス、エギング、アジング等
山本結び9.19.48.69.0395%ブラックバス、シーバス、エギング、アジング等
クリンチノット8.48.98.28.5089%ブラックバス、シーバス、エギング、アジング等
ハングマンズノット7.68.68.18.1085%オフショアジギング
トロッコノット7.87.58.37.8783%オフショアジギング
ユニノット7.67.97.67.7081%ブラックバス、シーバス、エギング、アジング等

最も強度が高かったのはパロマーノットで、結束強度は驚異の99%!

次は僅差でダブルクリンチノット山本結びで、それぞれ結束強度は96%と95%でした。

特にパロマーノットは結び方が非常にシンプルなので、強度も高く非常に実用的な結び方だと言えます。

※記事下部でパロマーノットの結び方を紹介しています

実験の前提

実施した実験の前提を紹介します。

今回の実験は以下の前提で実施しました。

使用するリーダー

フロロカーボン25lbの画像

今回の実験で使用するのはフロロカーボンの25lbです。

通常フロロの25lbは11kg程度の負荷まで耐えられるのですが、数年前に購入して保管していたせいか劣化していたようで、9.5kg程度で限界のようです。

なのでスナップの結束強度も、9.5kgが上限となっています。

実験方法

デジタルスケールの画像

デジタルスケールとスプリットリングを使用します。

リーダーをスプリットリングに結束し、リングをデジタルスケールに引っ掛けて断裂するまで引っ張ることで、何kg程度の負荷まで耐えられるのかを計測します。

1回の実験だと結果にブレが生じるため、今回は3回計測した平均値で比較しました。

その① ユニノットの強度は?

初めに計測するのはユニノットです。

ユニノットの画像

ユニノットは結び方が簡単ということで、釣り初心者の方が最初に覚える結束方法としてよく選ばれるのですが、その結果はいかがでしょうか?

結び方1回目2回目3回目平均
ユニノット7.67.97.67.7

結束強度=7.7kg/9.5kg

=81%

ユニノットの実験結果ですが、3回の平均が7.7kgということで、結束強度は81%という結果となりました。

釣り初心者が初めに覚える結束方法の強度としては、まずまずの結果ではないでしょうか。

その② クリンチノット

続いてユニノットと並んで、初心者向けとされているクリンチノットです。

クリンチノットの画像

こちらの強度は果たして…?

結び方1回目2回目3回目平均
クリンチノット8.48.98.28.5

結束強度=8.5kg/9.5kg

=89%

クリンチノットの実験結果は、3回の平均値が8.5kgということで、結束強度は89%という結果となりました。

先ほどのユニノットの時と結び方しか変えていないので、結び方による強度の差は間違いなく存在すると言えそうです。

その③ ダブルクリンチノット

3つ目の結束方法は、ダブルクリンチノットです。

ダブルクリンチノットの画像

先ほどのクリンチノットの強化版という立ち位置ですが、その強度はいかがでしょうか?

結び方1回目2回目3回目平均
ダブルクリンチノット9.28.89.49.1

結束強度=9.1kg/9.5kg

=96%

ダブルクリンチノットの実験結果は、3回の平均が9.1kgで、結束強度が96%でした!

さすがはクリンチノットの強化版ということで、強度が目に見えてアップしています。

その④ パロマーノット

4つ目の結び方はパロマーノットです!

パロマーノットの画像

シンプルで強いと評判のパロマーノットですが、果たしてその強度は…?

結び方1回目2回目3回目平均
パロマーノット9.59.39.59.4

結束強度=9.4kg/9.5kg

=99%

パロマーノットの結果は、3回の平均が9.4kgで、結束強度が驚異の99%でした!

ダブルクリンチノットを超えて、現在の暫定一位です…!

その⑤ ハングマンズノット

5つ目の結束方法はハングマンズノットです。

ハングマンズノットの画像

もともとは絞首刑の時に使用されていたという怖い結び方ですが、その強度はいかがでしょうか?

結び方1回目2回目3回目平均
パロマーノット7.68.68.18.1

結束強度=8.1kg/9.5kg

=86%

ハングマンズノットの結果は、3回の平均が8.1kgで、結束強度は86%でした!

トロッコノット

6つ目の結束方法はトロッコノットです!

トロッコノットの画像

こちらはジギングなどで使用される結び方のようなのですが、果たしてその強度は…?

結び方1回目2回目3回目平均
パロマーノット7.87.58.37.8

結束強度=7.8kg/9.5kg

=83%

トロッコノットの結果は、3回の平均が7.8kgで、結束強度が83%でした!

結果だけ見るとあまり強く見えないのですが、切れたところを観察してみるとすっぽ抜けではなくて、糸の締めこまれた部分が断裂しているように見えたので、リーダーがもっと太ければ違った結果になりそうな気がします。

山本結び

最後の結束方法が、山本結びです!

実はこちらのノット、僕が初めに覚えたノットなんです。

よく「簡単だけど弱い」と言われているのですが、その強度は果たして…

結び方1回目2回目3回目平均
パロマーノット9.19.48.69.0

結束強度=9.0kg/9.5kg

=95%

山本結びの結果は、3回の平均が9.0kgで、結束強度は95%でした!

強度が弱いと言われていたのですが、結び方が簡単で強度が強いとなるとかなり実用的な結び方ですね!

す。

パロマーノットの結び方

せっかくなので、簡単なのに強度の高いパロマーノットの結び方を紹介します。

端的に言えば、片結びをしてぎゅっと締めこむだけなので10秒もあれば結べます。

今回は見やすさを意識して、リーダーを赤い糸、スナップをカラビナに見立ててみました。

まずはリーダーを10cm程度とり、半分に折り返します。

簡単で結束強度の高いパロマーノットの結び方① 10cmの長さをとって半分に折り返す

続いて、折り返した部分をスナップに通して

簡単で結束強度の高いパロマーノットの結び方② 折り返した部分をスナップに通す

片結びをします。

簡単で結束強度の高いパロマーノットの結び方③ 片結びをする

片結びをしてできた先端(上の写真の右手親指と中指でつまんでいる部分)を広げて、その中にスナップを通して

簡単で結束強度の高いパロマーノットの結び方④ 片結びでできた先端の輪の中にスナップを通す

そのままギュッと締めこみます。

あとは余ったリーダーの端線をカットすれば完成です!

慣れればビックリするくらい簡単なのですが、その強度は相当なものなので、スナップの結束方法が不安な方はこれをマスターしておけば大丈夫です。

(参考)リーダーとラインの結束に便利なアイテム

本記事はスナップの結束方法を紹介しましたが、ラインとリーダーの結束にお困りの方も多いのではないでしょうか?

実はラインとリーダーの結束で一般的なFGノットを誰でも簡単・確実に結べるようになるアイテムがあるんです。

下の記事ではその使い方や、使用した際のFGノットの強度などについて詳しく紹介しているので、気になる方はぜひこちらもご覧ください。

まとめ

今回はスナップの結束方法はどの結び方が一番強いのかを、実際に強度を測定して実験してみました!

ただ結束方法はリーダーの種類や太さによっても相性があり、条件が変わると結果が変わってきても不思議ではありません。

今回はシーバスやブラックバス、チニングなどの結束方法ということで参考にしてみてください。

この記事を書いた人
なるフィッシュ

SNS総フォロワー数4万人の釣り情報メディア「釣りの知恵袋」なるフィッシュの管理人で、Yahoo!ニュースエキスパートとしてYahoo!ニュース等で釣りに関する情報を発信するWEBライター。
2020年から釣りに関するアイテムや情報の情報を発信し、今までに得た釣りのノウハウや、1,000種類以上の釣具を試してきた経験から釣りに役立つ情報を皆様にお届けします。

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