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安くて釣れると評判の100均ルアー。
今ではダイソー・セリア・キャン★ドゥと大手100均が取り扱っていて、品ぞろえ・クオリティの面でも驚くほど向上しています…!
もはや100均とは思えないほど作りがしっかりしている100均ルアーなんですけど、実は釣り人の間では「100均ルアーの標準のフックは粗悪すぎて、交換しないと使い物にならない」というのが定説となっています。
そこで今回は、100均ルアーの標準フックがどれだけ弱いのかと、交換するのに適したオススメのフックについて紹介します!
100均ルアーの標準フックはどれだけ弱い?強度・刺さり具合・鋭さの観点で検証した結果
検証で使用するルアーはこちら
100均ルアーと一言で言っても、ルアーごとにフックのサイズや種類が微妙に異なるので、今回はダイソールアーの超人気ルアー”ダイソーVJ”ことソルト用ジグヘッドに付属のフックで検証します!
検証① 強度
強度を検証するにあたって、こちらの道具を用意してみました。
こちらはぶら下げたものの重量を測るデジタルスケールなのですが、こちらにフックと、さらにその下におもりをぶら下げて、フックが何kgの重さまで耐えられるのか計測していきます。
まずは手始めに3kgのおもりをぶら下げてみると…
こちらはフックが変形することなく、無事に耐えてくれました。
続いて4gk程度のおもりをぶら下げてみると…
持ち上がることには持ち上がったのですが、よく見てみるとフックに異変が
気のせいか、おもりがかかったフックが開き始めているように見えます。
フックを取り外して確認してみると
このように、針が曲がってしまいました。
検証結果から、「ダイソーVJの標準フックは3kg程度までの重量には耐えられるものの、4kg程度の負荷がかかると曲がってしまう」ということが分かりました。
これだけではダイソーVJのフックが強いのか弱いのかわかりにくいので、比較用にこちらのフックを用意してみました。
こちらは釣具屋でよく見かけるカルティバのフックです。
あまり強度の高いフックではないのですが、安価なのでこちらを比較対象として同じ実験を行いたいと思います。
サイズは見た目が同じくらいの#8で検証してみます。
まずはダイソーVJのフックが耐えきれなかった4kg程度からトライしてみると
ここまでは難なく耐えることができました。
続いて5kgのおもりをぶら下げてみると
こちらも問題なく持ち上がりました。
フックの形状も変形していないので、ここまではしっかり耐えたと言ってよさそうです。
さらにおもりを増やして6kgでトライしてみると…
スケールが6kgと表示されたあたりで、フックが耐えきれなくなって変形してしまいました。
重さに負けてフックがこんなに伸びてしまっています。
この検証から、カルティバの#8のフックは「5kgまでは耐えられるが、6kgの負荷がかかると曲がってしまう」ということが分かりました。
カルティバのフックは上で書いた通り、強度もそれほど高いものではないため、ダイソーのフックが4kgで曲がったというのは市販のものと比べるとかなり弱いと言えそうです。
ちなみに実際の釣りではどれくらいのサイズの魚までダイソーのフックが耐えられるのかを机上論ではありますが、ざっくり考えてみたいと思います。
4kgの重量の魚だと、シーバスならだいたい7-80cmくらいあると思うんですけど、これはあくまで魚が全く暴れなかった場合の重さで、実際は魚が暴れるのでフックにはもっと負荷がかかります。
なので魚の重さでいうと1-2kgぐらいまでで、シーバスでいうとせいぜい50cmくらいの魚がギリギリとれるかとれないかくらいだと思います。
検証② 刺さり具合
強度の次は刺さり具合の検証です。
いざ魚が掛かったとしても、フックが魚の口にかからなければ悔しい思いをしてしまいますよね?
ということで、ざっくりですが刺さり具合についても検証してみましょう!
ホームセンターで購入したこちらのスポンジに、どれくらいの負荷をかければカエシの部分まで刺さるのかをチェックしていきましょう。
先ほどと同様にフックをデジタルスケールに引っ掛けて、力を加えると
約330gの力でフックのカエシの部分まで刺さりました。
トレブルフックの別の針を試してみても、結果はそれほど変わらず300g程度の負荷が必要でした。
続いて先ほどと同じく、カルティバのフックで試してみると
約220gの力を加えるだけで、カエシの部分まで刺さりました。
トレブルフックの別の針で試してみても結果が殆ど変わらなかったので、カルティバのフックではスポンジをカエシまで刺すのに220g程度の負荷があれば良いようです。
今回の結果ですが、より少ない負荷でカエシまで刺さる方が針としては貫通力があって優秀ということなので、刺さりの面でもダイソーVJのフックが劣っていることが分かりました。
検証③ さびやすさ
フックはサビると刺さりが悪くなったり折れやすくなるので、さびやすさについても検証したいと思います!
検証方法はシンプルで、ダイソーVJの標準フックとカルティバのフックを塩水に浸して、1日放置すると…
左がダイソーVJのフックなのですが、1日経過するとしっかりサビていました!
もちろん1日中、塩水に浸すことは通常の使用ではありえないのですが、同じ条件で実験したカルティバのフックがサビていないことを考えると、ダイソーVJの標準フックはさびやすさの面でも劣っていると言ってよいでしょう。
まとめ&100均ルアーで使用するおすすめのフックは?
ダイソーVJの標準フックとカルティバのフックを「強度」「刺さり具合」「さびやすさ」の観点から比較してみましたが、どの観点でも市販品と大きく差がついており、世間での評判は間違いなさそうです。
恐らく100均ルアーは原価を下げるためにどうしても粗悪なフックを使わざるを得ない状況になっているのではないかと思うので、信頼できるフックに交換してから使用した方が良いと思います。
ですがフックは消耗品なので、できれば価格をなるだけ抑えつついいものを使いたいですよね?
そこでオススメしたいのが、マルトのトレブルフック
20本入りで送料込みでも1,000円程度と、1本50円未満なのにも関わらず、強度・刺さり具合・さびにくさはどれも非常にハイレベルな国産のトレブルフックです!
100均ルアーであればメタルバイブロングなどの大型のルアーを除いて、だいたいがマルトの#8のフックを使えば問題ないと思います。
価格と品質が非常によく取れたオススメのフックなので、100均ルアーを使って釣りをするときにはぜひ使ってみてください。
今回は100均ルアーは標準フックを交換してから使うべき理由について紹介しました!
検証の内容は動画でも詳しく紹介しているので、もっと詳しく知りたい方はこちらの動画もぜひご覧ください。
他にも釣りに役立つ情報を発信しているので、興味がある方はぜひこちらもご覧ください。