身近な河川で手軽に釣れる、真夏の貴重なターゲットであるテナガエビ。
魚と違ってウキが横にスーッと動く独特なアタリが特徴的なのですが、やってみると意外と難しいもので
- アタリがあるのに針に掛からない
- じっくり待ったのに釣れない
- エサだけ取られる
と悩み、このページにたどり着いた方もいるのではないでしょうか?
僕も慣れていない頃は
「ウキがスーッと横に動いてから1分くらい待っているのに、いざ仕掛けを上げてみるとエビがかかっていない…」
と、悔しい思いをしてきました。
ですが断言します。
この記事でお伝えするコツを掴めば、上で挙げたようなことは「全て対策可能でバッチリ針ががりまで持ち込める」と。
僕もテナガ釣りに関しては10年くらいやっているので、この記事ではアタリがあるのにテナガエビが釣れない状況と対策についてみっちり解説したいと思います。
テナガエビ釣りでアタリはあるのに釣れない原因
まず結論から言うと、テナガエビ釣りでアタリがあるのに釣れないケースは僕の経験上、下の5パターンです。
| 原因 | 見直し優先度 | 症状 |
|---|---|---|
| 針のサイズが大きい | ★★★★★ | 明確なアタリがあり、動いていたウキが静止して1分以上待っているのにかからない |
| ラインテンションを掛けすぎる | ★★★★☆ | ウキがスーッと横に動き続けているが、十分待っても掛からない |
| オモリが重すぎる | ★★★☆☆ | ウキが動かない、あるいはもぞもぞと動くだけ |
| アワセが早すぎる | ★★★☆☆ | ウキが動き始めてから30秒くらい待っているのにかからない |
| エサが大きすぎる | ★★☆☆☆ | エサだけかじられる・針まで食い込まない |
主観で見直し優先度をつけてみたのですが、この中で一番ありがちだと思うものを★をたくさんつけてみました。
それぞれの状況について、詳しく解説していきます。
針のサイズが大きい 優先度:★★★★★
一番多いのが「針が大きすぎる」こと
もうこれに尽きます!
テナガエビのアタリが取れなくて悩んでいる方に質問なのですが
「もしかしてエビ釣り用の針を使っていませんか?」
テナガエビを釣るんだから、テナガエビ用の針を使うに決まっているだろうと思っている方もいるかと思いますが、実はそこに落とし穴があるんです。
というのも、市販のテナガエビ用の針って、テナガエビにはデカすぎるんですよ。
もう結論から言うと「釣具屋で売っている小物釣り用の一番小さい針」に変えてください。
実際に釣具屋で売られているテナガエビ用の針と、僕が使っている針を見比べてみましょう。

左が市販のテナガエビ釣り用の仕掛けについている針で、右が僕が使っている針です。
あんまり変わらないように見えるかもしれないんですけど、口が小さいテナガエビにとってはこれがめちゃくちゃ重要。
テナガエビって体に対して口はかなり小さいので、市販のテナガエビ用の針だと下手したら飲み込めないんですよね。
なので
ウキがスーッと横に動く
↓
ウキがある程度移動したら止まる
↓
そのまま1分くらい放置
↓
仕掛けを上げたらエビがついてない
ってケースの人は、これで一撃で解決すると思います。
シーズン終盤の成長したエビならもしかしたらこれでも釣れるかもしれないんですけど、それでもエサを飲み込むのに時間がかかりますし、シーズン初期の小エビならなおさら針に掛からないので、市販のエビ針を使っている方はすぐ変えちゃいましょう!
ちなみに僕が使っているのはタナゴ針の極小

こちらの針ならシーズン初期の小さいエビでも問題なくかかりますし、大型のテナガエビでも問題なく針に掛かるので、少なくともこちらの針を使っておけば針のサイズが合わないことはまずありません。
ラインテンションを掛けすぎる 優先度:★★★★☆
二つ目はラインテンションをかけすぎていること。
具体的には、ラインを常にピンと張ったままキープしている状態を差します。
これはテナガエビ釣りでは実によろしくない。
テナガエビの捕食は
①エサを発見
↓
②エサを安全な場所に運ぶ
↓
③食べる
というプロセスを経るもの。
特に②の安全な場所に運ぶというのが結構大事で、テナガエビは見つけたエサを他のテナガエビやハゼなどに取られないように運ぶのですが、ピンと糸を貼り続けた状態をキープすると
テナガエビが「エサを引っ張るライバルがいる」と勘違いして、エサの引っ張り合いをしてしまうのです。
エサの引っ張り合いをしている間はテナガエビは捕食を中断してしまうので、たとえウキが動いてから1分くらい待ったとしても「仕掛けを上げるとエビがついていない」ということになります。
対策としては、テナガエビ釣りではラインを張るのではなく、常にふわっとたわんでいる状態をキープしましょう。
エビがエサを持って自由に動けるようにしてあげると、スーッとウキが動いて物陰にエサを運んで捕食を開始するので、しっかりと針掛かりさせることができます。
ちなみに上級者向けですが「敢えて一時的にラインを張ることでエビの競争心をあおったり、エビが針掛かりしているか確認する」というテクニックもあります笑
オモリが重すぎる 優先度:★★★☆☆
三つ目はオモリが重すぎるというもの。
市販の仕掛けを使っている人にはあまりないケースですが、自分でカスタムしている人にありがちなパターンです。
エビから見た現象としては、オモリが重すぎると「敵がエサを掴んでいる」と思うか「重すぎて運べない」と断念するという、上のテンションを張りすぎている時と同じになります。
流れがあるところを狙う場合に少しオモリを重くする場合もありますが、基本は市販の仕掛けをベースにして、軽いがん玉などで微調整するようにしましょう。
ちなみにこちらも上級者向けですが「敢えてオモリを重めにすることでエビの競争心を煽る」というテクニックもあります。
アワセが早すぎる 優先度:★★★☆☆
4つ目が、アワセが早すぎること。
テナガエビはよく「アタリがあってもじっくり待ってから合わせろ」と言われますが、ウキが動いて10秒くらいで持ち上げてしまう人が結構います笑!
これはテナガエビの捕食のプロセスを知らない方に多いのですが、ウキが動いている時はテナガエビがエサを手に持っている状態で、この状態でアワセを入れても針掛かりはしません。
ちなみに僕がテナガエビを釣る時に心がけているのが、ウキが動き始めてからではなく
動いていたウキが止まってから30秒~1分後
に仕掛けをあげるということ。
ウキが動いている時はまだエサはハサミにあるのですが、ウキが静止した時はハサミを使ってエサを口に入れている時。
そしてウキが静止してから捕食するまでの時間が、経験的には30秒~1分程度なのです。
止まっていたウキが再度動き出すことがありますが、これは他のエビが横取りに来たケースもあれば、エサを口に入れて次のエサを探している時もあるので、1分を目安に上げてみましょう。
エサが大きすぎる 優先度:★★☆☆☆
最後にエサが大きすぎるというもの。
これはテナガエビの最初の一匹を釣るのに苦戦している人向けですが、テナガエビのエサは米粒サイズで十分です。

「本当にこれで大丈夫かよ…」と不安になってしまいますが、テナガエビのエサを見つける力ってすごいんですよ。
目視で観察してみると、テナガエビの半径20cm以内にエサを落とせば、やる気のあるエビはすぐにエサの側に駆け寄ってくるんですから。
むしろエサを目立たせようと大きくつけてしまうと、「エサを運びはするけど、いつまで経っても口に針がかからない」という状況になるので、思い切って米粒サイズにしてみてください。
今回はテナガエビ釣りで、アタリがあるのに釣れない原因と対策について紹介しました!
僕の10年のテナガエビ釣りの経験上、だいたい釣れないケースは上で紹介した5パターンなので、アタリがあるのに釣れない方はぜひ参考にしてみてください。
昼間にやって釣れない人は…
ちなみにテナガエビ釣りがどうしても釣れない方へ。
テナガエビ釣りといえば昼間のイメージが強いですが、実はテナガエビは夜行性ということをご存知でしょうか?
なので夜に河川の岸壁をライトで照らすと

昼間には考えられないくらい、テナガエビが巣穴からゾロゾロと出てきているんです。
ライトで照らしながら目の前にエサを落とすと、テナガエビの捕食のプロセスを見ながら釣ることができるので、昼間よりもアタリを取るのが各段に楽になります。

見ながら釣るので、良型に狙いを絞って釣ることも可能。
また夜だけでなく、エビの捕食のプロセスを頭に叩き込むことで、昼間のエビ釣りも上達するので、初心者の方だけでなく、もっとエビ釣りが上達したい方にもオススメです。


