ワークマンの防寒アイテムといえば近年、XShelterの登場によってますます注目を浴びていますが、エックスシェルターシリーズも「断熱α」「断熱β」「断熱Σ」「断熱Ω」と種類が増えすぎて
- 結局、どれが一番暖かいの?
- それぞれの違いは何?
と、どれを買えばいいかわからないという方も多いのではないでしょうか?
ワークマン製品を解説しているページって結構多いものの、読めば明らかに使ったことのない人が書いている物だったり、カタログスペックをまとめただけのものもあるじゃないですか。
でもご安心ください。
この記事では数々のワークマン製品を実際に釣りのシーンで使用し、展示会にも実際に足を運んでいるワークマンマニアの僕が、それぞれの素材の違い、利点、弱点、本当に使える商品を実体験をもとに紹介します。
「この記事を読めばXShelterのすべてがわかる」というくらい気合を入れて書いているので、気になるところから読んでみてください笑
XShelter(エックスシェルター)とは?

まずそれぞれの素材の違いの前に、そもそもXShelter(エックスシェルター)とは何かについて。
XShelterはワークマンが開発した断熱素材で、2024年の展示会で初めて公開されました。
XShelterを防寒用のアイテムだと勘違いしている方もいるのですが、XShelterは文字通り「外部の熱を遮断する素材」なので
- 外からの冷気を遮断する
- 照り付ける熱を遮断する
といった防寒と暑熱の両方の機能があり、断熱シリーズと暑熱シリーズの二つがあります。
断熱シリーズ
この記事で詳しく紹介するのは防寒用の「断熱」シリーズ。
XShelterを防寒用に特化させたもので、外からの冷気をシャットアウトして冬の寒さから守ってくれます。
展示会でもキンキンに冷えた氷水にXShelterの生地でできた靴下のようなものを履いて足を入れたところ、全くと言っていいレベルで冷たさを感じませんでした。

断熱シリーズは現在
- 断熱α
- 断熱β
- 断熱Σ
- 断熱Ω
の4種類あります。
暑熱シリーズ
続いて暑熱シリーズです。
こちらはXShelter暑さ対策用に特化させたもので、日差し等の熱から体を守ってくれます。
展示会ではアツアツに沸騰したやかんを触ってみたのですが

わずか数ミリ程度の薄い生地越しなのにも関わらず、余裕で触れてしまうほどの断熱性能。
沸騰したやかんに触れるくらいなので、夏の日差しの熱を遮断するくらいはお手の物で、夏の釣りで手放せないアイテムとなっています。
暑熱シリーズやおすすめの商品については過去に別の記事で詳しく紹介しているので、気になる方はこちらをご覧ください。
【2026年版】ワークマンX Shelterシリーズ比較|結局どれが一番涼しい?
断熱α・β・Σ・Ωの違いを比較【一覧表】
ここからは断熱α、断熱β、断熱Σ、断熱Ωのそれぞれの特徴について紹介します。
まずそれぞれの特徴を表にまとめたものがこちら。
| 素材 | 特徴 | 弱点・注意点 | 透湿度 |
|---|---|---|---|
| 断熱α | 軽さと断熱性を両立 | 発熱綿を組み合わせた製品では、運動時に暑くなりやすい場合がある | 5,000g/m²/24h |
| 断熱β | 伸縮性があり動きやすい | 実際に着用した製品では蒸れが気になった | 1,000g/m²/24h |
| 断熱Σ | 幅広い温度帯に対応 | 厳寒期の防寒専用としては物足りない可能性がある | 12,144g/m²/24h |
| 断熱Ω | 雪国の厳しい寒さに対応 | 温暖な地域ではオーバースペックになりやすい | 5,500g/m²/24h |
ここからはそれぞれの素材について詳しく紹介します。
断熱α

断熱αはXShelterシリーズの最古参で、まさにXShelterの火付け役とも呼べる存在。
断熱αはわずか1-2ミリほどの薄い生地なんですけど、この薄い生地1枚で外からの冷気を遮断してくれます。

また発熱綿とセットで使用することで体から出た熱をうまく蓄えてくれるので、防寒スーツやダウンなどに使用されています。
生地の伸縮性はないのですが、透湿度は5,000gと高く汗冷えもしにくいです。
断熱β

断熱βは断熱αの翌年に出た素材で、断熱性とストレッチ性が特徴。
発熱綿と組み合わせてなくてもそこそこ暖かいので、薄手の防寒ジャケットやネックウォーマーなどに使用されています。

ただしXShelterの素材の中でも通気性が特に悪く、汗冷えしやすいという致命的な欠点があります。
断熱Σ

続いて2026年、新たに登場したのがXShelter「断熱Σ」
断熱Σは他の断熱シリーズと少しコンセプトが違っていて「年間を通して快適に過ごせる」というコンセプトで作られた素材です。

なので断熱にカテゴリ分けされていますが適応温度帯が5度~30度ということで、個人的にはXShelterの「断熱シリーズと暑熱シリーズの中間」といったイメージだと思っています。
ただ釣りのシーンでは暑さ対策が必要なのは30℃以上の真夏日ですし、逆に寒さ対策が必要なのは5度以下の厳寒期で、この間の温度帯では服装に困ることはあまりないので、釣りではあまり出番がないかもしれません。
個人的には優れた通気性を活かした、カーディガンなどアウターの下に着るウェアが使いやすいと思っています。
断熱Ω

4つ目がΣと同じく2026年に登場した新素材、エックスシェルター「断熱Ω」です。
断熱Ωは従来の断熱αと断熱βの完全な上位素材にあたり、過酷な寒さでも対応できる雪国仕様。
本格的な防寒アウターに使用されています。

北海道の根室で実証試験も行われており、素材単体の試験でも-15℃に対応、他の素材と組み合わせれば-30℃にも対応するなど、寒さ対策の点では最も適した素材です。
保温率は断熱αの2倍あり、透湿度も断熱α・断熱βを越えている、ワークマンの最強防寒素材です。
ただし機能性が高い分、値段も高額なものが多いのがネック…
XShelterはどれが暖かい?
ではこの記事の本題、XShelter断熱シリーズの中で「最も暖かい」のはどれなのでしょうか?
それぞれの素材の特徴を下の画像にまとめてみました。

最も暖かいのは断熱Ω
まず最も暖かいのは「断熱Ω」で決まりです。
過酷な寒さに適応できるよう、北海道の根室で実証も行われていますし、本格的な雪国仕様のアウターに使用されているので、暖かさを最も重視するなら迷わず断熱Ω製品を使ってください。
ただし断熱Ω製品は
- 最上位モデルなので値段が高い
- 防寒がガチ過ぎて東京の冬ではオーバースペック
といったデメリットもあります。
コスパよく暖かいのが欲しい人は断熱α
断熱Ωほど暖かくなくていい人や、Ωほどお金をかけたくない人におすすめなのが断熱α製品。
保温性能は断熱Ωには劣るものの、発熱綿と組み合わせているので、冬の船釣りや堤防釣りでも問題なく使えています。
中間着におすすめなのは断熱Ω、断熱Σ

続いてアウターの下に着るのにおすすめなのが、断熱Ωと断熱Σです。
冬の防寒でアウターやインナーはこだわる方が多いんですけど、その間に着るものって迷ってしまう方が意外と多いんですよね
ただ通気性が低いものを選んだり、過度に体を温めすぎると汗冷えのもとになるので、通気性の高いものを選ぶのが絶対条件。
断熱Σは体の環境を一定に保つ機能が高いことに加えて、透湿度が断熱シリーズの中で一番高いので、中間着としてはかなり優秀です。
断熱Ωも透湿度が2番目に高いのですが、やはり保温性能が高すぎるので、寒冷地か厳寒期の使用がメインとなると思います。
おすすめしないのが…
ワークマンのXShelter断熱シリーズですが、実は避けた方がいい素材が一つだけあります。
それは断熱βです。
βは、βはいけません…
ストレッチ性と薄さが売りの断熱β製品、僕も4個くらい釣りで使ってきたのですが、どれも共通する致命的な欠点がありまして、通気性が悪すぎてめちゃくちゃ蒸れるんですよ

というのも、各素材の透湿度を比較してみるとわかるんですけど、断熱βだけ異常に低いんですよね
| 素材 | 透湿度 |
|---|---|
| 断熱α | 5,000g/m²/24h |
| 断熱β | 1,000g/m²/24h |
| 断熱Σ | 12,144g/m²/24h |
| 断熱Ω | 5,500g/m²/24h |
僕はこれまで断熱βプレミアム防水防寒ジャケット、断熱βフリース、断熱βグローブ、断熱βネックウォーマーと使ってきたのですが、ネックウォーマー以外はどれも蒸れて汗びえを感じたので、僕の経験的に、冬の防寒で使うなら断熱β製品は避けた方が無難です。
XShelter断熱シリーズで本当に冬の釣りで使えるのは?おすすめ商品ピックアップ!
XShelter断熱シリーズのそれぞれの特徴について紹介しましたが、XShelterは商品数も多いので、実際にどの商品を使えばいいかわからないという方も多いはず。
そこでここからは、僕が冬の釣りで使えると思ったXShelter断熱シリーズのアイテムを紹介します!
| 商品名 | 値段 | カテゴリ | おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| XShelter断熱αイージスプレミアム防水防寒スーツ | 9,800円 | アウター | ★★★★★ |
| XShelter断熱Ωプレミアム防水防寒スーツ | 15,000円 | アウター | ★★★★☆ |
| XShelter断熱Ωプレミアムギガパフハイロフトダウン | 15,000円 | アウター | ★★★★☆ |
| XShelter断熱Ωプレミアム2Wayミドルジャケット | 4,990円 | ミドル | ★★★★☆ |
| XShelter快適断熱Σカーディガン | 2,990円 | ミドル | ★★★☆☆ |
| XShelter断熱Ωプレミアムシュラフ | 15,800円 | その他 | ★★★★☆ |
アウター編
XShelter断熱αイージスプレミアム防水防寒スーツ

値段:9,800円(上下セット)
おすすめ度:★★★★★
耐水圧:30,000ミリ
透湿度:50,000グラム
ワークマン断熱グレード:4
僕が冬の釣りで使う上で、最もバランスが良いと思っているのがXShelter断熱αイージスプレミアム防水防寒スーツ。
今年の断熱Ωシリーズが登場したので暖かさの面ではトップではなくなったのですが、それでもイージス防水防寒スーツの釣りモデルなどと比べると断然暖かいですし、値段も上下セット10,000円を切るというのは非常に魅力的。
プロマリンの13,000円程度の防寒ウェアも持っているのですが、こっちの方が暖かくて使いやすいと感じるほど。
後で紹介する断熱Ωプレミアム防水防寒スーツが寒冷地以外だとオーバースペックなので、東京などの氷点下にあまりならない地域なら、迷わずこのアウターをおすすめします。
【2026年新作】ワークマン「XShelter断熱αイージスプレミアム防水防寒スーツ」が進化!旧モデルとの違いを徹底比較
XShelter断熱Ωプレミアム防水防寒スーツ

値段:15,000円(上下セット)
おすすめ度:★★★★☆
耐水圧:30,000ミリ
透湿度:65,000グラム/100,000グラム ※部位によって異なる
ワークマン断熱グレード:5+
ワークマン史上、防水性と防寒性を最も高いレベルで両立しているのがこちらのXShelter断熱Ωプレミアム防水防寒スーツ。
断熱Ωを使用することにより、先ほどの断熱αイージスプレミアム防水防寒スーツよりも断熱性をアップしている上に、綿の量も増えているので更に寒さに強くなった本格雪国仕様のアウターです。
今シーズンに登場したのでまだ釣りで使えていはいないのですが、ワークマンの中でも最高の断熱グレード5+で、防寒対策は疑いの余地がありません。
ただ暖かさを追求して生地を分厚くしているため硬さがありますし、綿も多いため動きにくさは正直感じます。
なので雪国で使用する方など、多少の動きにくさよりも暖かさを優先する方にはおすすめなのですが、非寒冷地でここまでの暖かさが必要ない方は、上の断熱αイージスプレミアム防水防寒スーツをおすすめします。
【ワークマン】XShelter断熱Ωプレミアム防水防寒スーツをレビュー!暖かさや機能を徹底解説
XShelter断熱Ωプレミアムギガパフハイロフトダウン

値段:15,000円
おすすめ度:★★★★☆
ワークマン断熱グレード:5+
ワークマンの全ての防寒ウェアの中で最も暖かいとされているのがXShelter断熱Ωプレミアムギガパフハイロフトダウンです。
断熱Ωを使用していることに加え、まるで寝袋のように詰められた綿で、ワークマンの実証では-30℃にも対応できるとの結果が出ている本格的な雪国仕様のウェア。
日本の気候なら、これがあればどんな地域でも活動できると思います笑
こちらは綿の量が多くかさばりはするものの、軽くて動きやすく肩も凝りにくい軽さがあります。
ただ着心地の軽さと引き換えに防水性を犠牲にしており、防水ではなく耐久撥水なので、雨の中での釣りや船釣りでは不向き。
晴れている日のおかっぱりや、ドームでのワカサギ釣りなどで使うといいと思います。
【ワークマン史上最暖】XShelter断熱Ωプレミアムハイロフトダウンをレビュー!本格雪国仕様の実力は?
ミドル
XShelter断熱Ωプレミアム2Wayミドルジャケット

値段:4,990円
おすすめ度:★★★★☆
ワークマン断熱グレード:5
ワークマンのウェアの中で、数少ないアウターの下に着られるミドルジャケット。
僕は今までの冬では同じくワークマンのリペアテック洗えるフュージョンライトダウンを着用していたのですが、XShelterでアウターの下に着るのを想定したものは恐らく初。
生地に断熱Ωを使用していることに加え、ウェアの裏地にはゴールドグラフェンアルミを使用しているため、保温効果は抜群です。
綿がなく薄手でアウターの下に着てもかさばりませんし、首元を折り返すことでアウターの邪魔にならないように着込むこともできます。
ジャケットタイプの他にも腕のない断熱Ωプレミアム2Wayミドルベスト、断熱Ωプレミアムジョガーパンツもあり、個人的には断熱Ωプレミアム2Wayミドルベストをメインで使うことになりそうです。
【ワークマン】XShelter断熱Ωプレミアム2WAYミドルジャケットをレビュー!暖かさや機能を徹底解説
XShelter快適断熱Σカーディガン

値段:2,990円
おすすめ度:★★★☆☆
防寒アウターの下に着るウェアとして、次におすすめなのがXShelter快適断熱Σカーディガンです。
透湿度はXShelter断熱シリーズの中でもトップで、着心地はドライな感じ。
ただ体の温度を一定に保つ力は非常に高く、アウターの下に着用しても過度な暑さを感じにくいです。
本格的な防寒アイテムとしては断熱Ωの方が上ですが、11月頃などの体温調節が難しい冬前の釣りでは薄手のアウターの下に着ると使いやすそうです。
その他
XShelter断熱Ωプレミアムシュラフ

値段:15,800円
使用環境:快適使用温度7度、使用可能温度2度、限界使用温度-12度
おすすめ度:★★★★☆
最後に紹介するのがXShelter断熱Ωプレミアムシュラフ。
名前の通り断熱Ωを使用したシュラフで、過酷な環境に耐えられるよう開発しており、使用可能温度は2℃、限界使用温度は-12℃となっています。
胴回りが膨らんだマミー型で中でも動きやすいですし、生地がしっかりしているので床の上で寝てもそれほど痛さを感じません。
他にもアジャスターで首元から空気が入りにくくなっていたり、ファスナーで横面をガバっと開けられるなど、寝袋としての性能もしっかりしています。
冬の時期の船釣りで、早めに現地入りして車の中で休憩するのにピッタリです。
ワークマン「XShelter断熱Ωプレミアムシュラフ」をレビュー!冬の車中泊にも使える?
【まとめ】XShelter断熱シリーズは用途に合わせて使うのがベスト
今回はXShelter断熱シリーズの、どれが一番暖かいのかについて紹介しました!
単純な防寒性能だけで言えば断熱Ωが一番暖かいのですが、雪国以外の地域ではオーバースペックになるなど、それぞれの素材の適した使用シーンがあるので、ぜひワークマンの防寒ウェアを選ぶときの参考にしてみてください。
他にも今まで僕が実際に使ってきたワークマンの防寒アイテムのレビューを下の記事にまとめているので、XShelterシリーズ以外のアイテムも知りたい方はぜひこちらもご覧ください。

